リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

水中アオウミガメ

2019年04月13日 | ウミガメ

以前素潜りしてる時に撮影した、アオウミガメ(ウミガメ科、絶滅危惧種)の画像が出て来たので紹介しましょう。早ければ4月くらいに産卵に来るママガメですが、遠くから泳いで来て石垣に着いたら直ぐに産むという訳ではありません。しばらく島の周りのリーフあたりで旅の疲れを癒したり、条件が整うのを待っています。沖から砂浜を眺め産卵に適した場所かもチェックし、いよいよ砂浜に上陸してからも気に入らないと帰ってしまい、また上陸を繰り返す、と言う事もあります。

オイラが出くわしたのはその上陸前のだったんだろうと思います。石垣島近海で出会うウミガメは人を見ると逃げて行きます。それは石垣島がウミガメを食べる習慣があったからでしょう。これが慶良間の方に行くとウミガメは逃げないのでかなり近くで写真を撮らせて貰えます(羨ましい)。ウミガメさん達にしてみると人間が敵だ!と言う感じじゃなく、この島で人間に会うと逃げなきゃ!、この島では大丈夫、と言う記憶がDNAに刻まれているんでしょう。

オイラが石垣に来た頃はまだウミガメ漁の「おじぃ」がいて、海亀料理の店も一軒だけですがありました。店の裏の駐車場には取っ来たウミガメがひっくり返して置いてあり、近所の人はかなり臭かったそうです。お腹の糞を全部出させる為にそうしてたんですが、食文化と言うのは分かっていますが何とも切ない光景ですね。ですがウミガメが来る地域では何所もウミガメ(卵も)を食べいたのも事実です。ウミガメ漁のおじぃが引退すると後継ぎも無く取る人がいなくなったせいか、海亀料理のお店も何時の間にか無くなっていました。

ちなみに、石垣島でウミガメの産卵を見るツアーを以前やっていた?人がいたようですが、今でもいるんでしょうか? T師匠が会長で石垣島ウミガメ研究会」と言うのがあり、数十年前から調査・保護を続けて来ましたが、基本的に「ウミガメを金儲けに使うのは止めよう」と言うのが石垣島でのウミガメに対するスタンダードです。

#素潜り #ウミガメ #亀捕りおじぃ 

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石垣島のウミガメ事情1

2018年04月30日 | ウミガメ

先日「石垣島ウミガメ研究会」25年間の報告会がありました。オイラもT師匠と何度か調査に行っていましたが、ここ何年かは昼間に時々手伝いに行ったり、網の中に入ってしまった子を助けに行ったりするくらいになっていました。たまたま最近師匠にカメの話をしていたら今回の報告会があり、オイラもまた再始動しようかと思います。

画像は2006年5月21日に産卵に来たママガメです(名前を聞くのを忘れていました)。「こんな写真撮って大丈夫なのか?」と思うかもしれませんが、この時はもう産卵を終えた後です。一応T師匠に撮影する前に「撮影してトラウマになり、もうこの浜に来なくなったりしないの?」と聞いて見ましたが、「忘れてしまうのか、あまり気にしてないのか、今までのデータではまた来てる」との事でした。

産む前に人間の気配を感じたりなど危険を感じると、再び海に戻ってしまいます。ですからウミガメの調査の時は僅かな明かりを灯しながら、とにかくママガメに気付かれないよう、邪魔しないようにするのが鉄則です。

近年石垣島でウミガメの産卵を見る、と言うのをやっている業者が出て来てオイラ達は気にしていました。と言うのは、石垣島に来るママガメは奄美に来るようなママ達とは違うし、昔ながらのガイド達は「大勢の人を連れて商売で見せると言うのは違う」と誰もが感じていたからです。良い機会なのでウミガメの事を分かって貰う為、今後何度か掲載して行く事にしましょう。

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ウミガメの卵、確認して来ました

2014年07月19日 | ウミガメ

T師匠の知り合いからウミガメが上がった痕があるとの情報があり、T師匠と確認しに行って来ました。 連絡をくれた方に案内されて見に行くとありました、アオウミガメの上がった痕です。 アオウミガメの上陸痕は分かりやすいです。 アカやタイマイと違って体が重いので左右の脚を同時に動かして上がるからです。 あれ?、TVでカメの子が砂から出てきて海に向かう時、交互に動かしてたような気がするぞ!って言う方がいると思いますが、子供の頃、まだ体重が軽い内はアオウミガメも左右交互に動かして移動します。 

T師匠がマウント(産卵痕)の状態を見てどの辺か検討をつけます。 通称カメ棒を忘れて来たので違う棒で探りを入れます。 オイラも過去の少ない経験からも観察と推定。 「Tさん、ここまで砂が掛ってますよ!」 って言うと、「もっと奥かも、おい、ココの奥掘って」、と言われトベラの下を掘り進めます。 ある程度掘ったらまたカメ棒代わりの棒でT師匠が探りを入れて掘ると・・・。

ありました!今回は凄く早く見つかった! さすがT師匠。 歳とってきて掘るのが面倒臭くなって来てるから、その分早く見つけたくて勘が鋭くなってます(笑)。

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アオウミガメの亡骸2

2011年11月11日 | ウミガメ

今回もまた友達のSさんからの報告でウミガメの亡骸があるからと言う事で行って来ました。 かなり時間が経っている様で、背中側は骨が見えてます。 ひっくり返すと虫がわいていて気持ち悪かったですが、、「僕達ドンドン分解中!」っと言われたら、ご苦労様!って思っちゃいます。不思議なものです(笑)。  タグが無いか探しましたが見つからなかったのと、今回もお腹が凹んで無かったのでメスでしょうか?

亀研者達の持つ、死神の鎌ノギスは持ってませんが、今回は一応メジャーを持って行ったので計ってきました。 甲長約38センチ、甲幅約34センチ。 肋甲板の数、頭の大きさ、くちばしからして、アオだと思うんですが、これも最終判断はT師匠に投げます(笑)。   

本当はどこかに隠しておいて、キレイに骨になったら持って帰りたいんですが、何せ分解者達が沢山頑張っていましたから、移動させる気にはなりませんでした。 あとどれ位したらキレイになるかなぁ~。  

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アオウミガメの亡骸1

2011年11月09日 | ウミガメ

友達のSさんから連絡があり、「ウミガメの死骸があるよ」、と言うので崎枝湾に行ってきました。 大きさは500mlのペットボトルを参考にして下さい。 タグは付いていませんでした。

頭のウロコの枚数と、甲羅の横側の肋甲板と言うのが4枚だから多分アオウミガメのようですが、詳しくはT師匠に委ねましょう。 ちなみに内地まで行くアカと、石垣でも珍しいクロと言うのもいます。 

オスかメスかと言われたら、お腹の凹みが無かったのでメスかな~? あれっ?何だこれ?

脇の甲羅の部分から何か紐の様な物が。 両側にもありますね。 体の一部のような気もするが、人工物のような気もする。 Sさんの推測では台湾かどこかで海の中で生きたまま置いておく為に、紐見たいのを付けられて繋がれてたんではないか?と言ってました。 ただこの穴は、表側までは貫通して無いように見えましたが、まさか体の中を通しているんでしょうか? だとしたら相当ヒドイやり方ですね。 

T師匠や皆さん、どう思いますか? 誰か何だか知ってる?

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リーフでの出会い

2011年08月08日 | ウミガメ

先日書いてた、「リーフまで行った時の良いの」と言うのを今回載せますよ。 良いのって言うか、「ウミガメとの良い出会い」です。 浜でウミガメと出会うのはもう数え切れない位になりましたが、海中でウミガメと出会うのは今回で2度目。 以前のは西海区の研究所が放流した発信機付きのアオの若者でした。

今回のは始め見た時にサンゴの間に首を突っ込んで何かを一生懸命食べてました。 夢中になって食べているのでオイラがずっと見ていても全然気が付きません。 アオかな?と思っていたんですがサンゴの間に首を突っ込んで食べている所、甲羅にギザギザがある所、アカはまず違うし、アオなら基本草食、タイマイは海綿の他にほぼ雑食、嘴の形からしてどうやらタイマイ(ウミガメ科タイマイ属)じゃないかと思っています。 石垣島ウミガメ研究会の会長でもあるT師匠、どっちですか?

「ん?なんだ?」
やっとオイラに気付きましたがあえてオイラはジッと動かず観察し続けました。 向うもオイラが何なのか分らず、その間ジッと見つめあって、いや違う、観察しあってました。

完全に体をこちらに向け、立ち上がって一生懸命観ています。 この姿だとアオっぽいんだよな。

いい加減オイラがもう良いやと思い近寄って行ったら、いよいよ逃げようと思ったらしくユックリと後ろを何度か振り向きながら去って行きました。

小さいなぁ、と思っていたんですが、タイマイなら大人サイズですね。 石垣みたいにウミガメを食べる習慣がある地域ではカメに、「人間につかまる」、と言う遺伝子が受け継がれ残っているせいか人が近付くと逃げて行ってしまいます。 悲しいですね~。 でもウミガメを獲る習慣が無い地域では同じ人間なのに近付いて行っても逃げません。 だからカメに摑まったり、一緒に泳いだり、すぐそばで写真を撮らせてくれたりします。 オイラがオーストラリアに居た頃、GBR(グレート・バリア・リーフ)で潜った時ですが、かなり近付いても逃げませんでした。 目の前まで行ってようやく逃げたという言うより「ウザイ!」、といった感じで去って行きました。 もう少しで摑まって泳げたのになぁ。

今の石垣に亀獲り爺さんはもういないし、何十年、何百年後かには石垣でもウミガメは逃げなくなるのかなぁ?

☆石垣島ウミガメ研究会では貴方の情報提供をお待ちしています。 
ウミガメ目撃情報はもちろん、死体があった、足跡があった等、会員が少なくまだまだカバーしてない浜が沢山あるので、砂浜を散歩する習慣がある方なんかは特にご協力お待ちしてま~す!

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炎天下のウミガメ調査はヤバイ!

2011年07月25日 | ウミガメ

しばらく空いてましたが、T師匠が誘ってくれたのでウミガメの調査に行って来ました(T師匠は石垣島ウミガメ研究会の会長でもあります)。 マウンド(産んだ場所)は連絡してくれた方に案内して貰って直ぐに分りましたが、ネスト(卵の位置)がなかなか分りません。 オイラの妹・ラックはご覧のように近くで邪魔ばかりするし、2人とも汗だくで死にそうです。 

結果的にオイラが掘っていた所のちょっとずれた所に卵を確認。 また「オイラが発見!」と言うのを逃してしまいました。  

確認した跡は調査経験があるような人しか分らないように戻し、出てきた後また掘り返して何匹残ってたか、何匹途中で死んだか、などを調べます。 

もう一つ画像の後ろにもあったんですが、「このまま続けてたら死ぬ!」、と言う感じになってやめておきました(笑)。 ここで産もうとしたママガメが途中でやめて、さっきの所で産んだんではないか、と言う事で気持ちを納得させての終了です。

ウミガメ関係の記事は、このブログ「Open Place2」だけでなく、リフトアップ最初のブログ「Open Place1」 http://blue.ap.teacup.com/liftup/ の方が沢山載せてるので良かったら見て下さい。 どちらもカテゴリ欄の「ウミガメ」をクリックすると出て来ます。 

石垣島でのウミガメの情報はオイラのブログでも何でも報告をお持ちしてます。 死体があったでも、ここで見たでも何でも良いです! 

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産卵後

2010年09月08日 | ウミガメ

北部の牧場内の砂浜に出たら、ウミガメの産卵跡がありました。産んでるかどうかは絶対じゃありませんが、普段誰も調査の浜歩きをしてない地域なので見つけて良かったです。他に足跡がもう残ってない古いのが2つありました。

漂着ゴミの発砲スチロールが残念ですが、短かい範囲の中に3個も見つかったのはなかなかの成果です。この辺がいかに素晴らしい環境なのかと言う象徴でもありますね。

海岸を散歩した時、ウミガメの上陸跡があったらご連絡下さいね。 特に北部の情報が少ないので宜しくです! そうそう、海森学校・河童の学校の参加希望者が多かったので第二回目もやる事になりました。一回目が無理だった方、連絡して見て下さい。 富野小の先生方も興味を示してくれたようで、子供達に教えたいと言ってくれているようです。  

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自然界って厳しいなぁ

2010年07月30日 | ウミガメ

T師匠と、もう孵化して出て行ったであろうアオウミガメのネストを掘りに行きました。 何の為に掘るかと言うと、何匹ちゃんと出て行ったか、何匹上手く出れずに砂中で亡くなったか、何匹亀になったけど卵の中で亡くなったか、何匹亀自体になれず亡くなったか、を調べる為です。 と言っても完全に正確な数は分りません。 例えば殻が外に出てる時もあって、この時も連絡くれた方がネストの外で殻を2個分拾ったと見せてくれたし、カニが穴掘って食べちゃったり、イヌ等が掘り起こして食べちゃったりもあります。 それどころか他のネストは、ここ数日の大雨でネスト事流されてるのもありました (>_<)。

師匠が掘って、オイラが撮影。 ん?何か立場が逆じゃん?と思う人もいるでしょう、オイラも思います(笑)。 しかし師匠は最初の頃から何も言いません。そう言うのをあまり気にしないというか、自分でドンドン動く人だからです。 ここ数年ではオイラが撮影係りと言うのも定着して、「これ撮っといて、後で頂戴、」と言われるのも当たり前になってきてます。 前回のM島さんも「自分でやる!」、です。 凄い人たちです。

掘り返してみると出るは出るは、殻や中身が残ったままの卵。 かなり腐っているので物凄い悪臭ですが、師匠は平気でモリモリ掘って行きます。 

そして亡骸・・・。

全部で50個くらいです。細かい数字を書いておいたんですが、何所に書いたか分らなくなりました。もちろん師匠はちゃんと記録してます。 子亀として出て行ったのは10匹くらいであとは殆ど全滅です。 最近の豪雨続きの前、何日も晴天続きで砂も乾燥して固くなり、湿度が無いと卵が萎んで上手く殻を開けられないそうです。 産まれたのが上の方にあった卵か、下の方の卵が守られて湿気もあって助かったのかまでは分りませんが、何せ自然任せ。厳しい現実ですね。 ちなみに卵が少ないのは、このママガメが今年で5回目の産卵で、そろそろ終わりだからでしょう。

ダメだった卵は全て開いて中身を確認します。 上にも書いたように、亀になったけどダメだったのか、亀にもなれずにダメだったのかを調べる為です。

 

ここまで育ったのにダメだったなんて・・・。 厳しいなぁ、世に放ってあげたかったなぁ、

そして師匠は今日も行く・・・。 

T師匠 「おいっ、もう帰るぞ!」  あっ、帰るのね (^_^;)。

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アカウミガメ救出作戦!

2010年06月14日 | ウミガメ

友達の家に置いておいたカヌーを回収に行ってたら師匠から電話があり、「ビーチのネット内にウミガメがいると言う報告を受けたから、救出に行くから来い」、と言われ行って来ました。

料理人・観ちゃんにも電話し、ビーチスタッフにも手伝って頂き、端っこからローリング作戦で追い込んで行き取り合えず陸に上げますが、何せ結構な力だし、前脚には爪が付いているので、これに引っ掛けられたら大怪我です。 頭を陸の方に向けて誘導したりもしますが、この時も気を付けないと、噛まれたら指くらい簡単に逝っちゃいます。

 

今回のママはアカウミガメでした。 産卵して海に戻る時に運悪くネットのある場所に戻ってしまったようです。 タグやチップが付いて無いか調べたけどありませんでしたが、左の脚にタグが脱落した跡がありました。けっこうベテラン・ママらしかったので、まだチップを身体に埋め込ま無い頃に一度確認された個体のようです。 と言う事で今回あらたにタグとチップ、サイズも測り帰って貰いました。 知らない人が見たらただの虐待ですね(笑)。 甲長93.5センチ、甲幅68.6センチ。

ネスト(産んだ跡)もあったので、今度はそっちの調査です。 もう無いから諦めようとなったのですが、最後にもう一度師匠が調べたら、ありました! オイラが調べていた足下でした(>_<)。 掘り返してみると、今回シーズン5回目の産卵と言う事で少ないと予想してたんですが、なんとみんなの予想を遥に上回り、125個! 凄いですね!多産ですね! 

今回なぜ久々に掘り返したかと言うと、このままだとと産まれて来た赤ちゃんガメはママガメと同じ様にビーチネットの中に帰ってしまうので、ネットを避けた場所に穴を掘り直しそこに埋め戻す為です。 そして約50日後、そこから無事出てくるのを楽しみにしながら作業を終えたと言う訳です。 ママガメには怖い思いをさせたかも知れませんが、「貴女の子供達の手助けをしましたよ」、と言う事で許して貰いましょう。

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