リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

今週は「八重山陸水研究会」の水質調査

2020年06月29日 | 石垣島の問題

二週続けて水質調査です。今週は「八重山陸水研究会」の水質調査で今のところ毎回、宮良川の支流を10ヶ所調査しています。

電導度などを計っているA博士。今回も梅雨明け雨降り後なので水量が多かったり、場所によっては川底から地下水が湧き上がっていて掻き混ぜている状態となり、結果的に濁っていたりと、前回と様子が違う箇所が多かったです。

季節的に絶滅危惧種で石垣市の保全種のヤエヤマクマガイソウ(ラン科)の花が満開の場所がありました! 数日前に他の場所で葉っぱが全く無くなっていたので最初は全滅か?とビックリしたんですが、直ぐに「あぁ花の季節だから葉が無くなったのか」と気付き楽しみにしていたところ、今回の出会いでした。

雨降り後で自然界が活き活きとし、空もキレイ! 沖縄は梅雨明けしたとはいえ、まだ梅雨前線が日本のそばにいるので湿度は凄いです。暑さにまだ体も慣れてなく、実は一年のうちで今が一番熱く感じます。前線が日本から抜ければ石垣島でも湿度が今よりましになり良い感じになるんです。

★注!)
最近、絶滅危惧種で天然記念物や石垣市の保全種になっている、ヤエヤマセマルハコガメ、ヤエヤマイシガメ、そしてウミガメ全種(ウミガメは特に卵)が、売買目的で盗られているようです(目撃例あり!)。 ウミガメは絶滅の恐れのある「国際希少野生動植物種」として、種の保存法で譲渡や商取引が原則的に禁止されています。つまり「石垣島でカメを捕まえるのは全て違法!」です。過去に逮捕者も出ています。 

ぜひこの事を広め、これらのカメを盗っている人、飼っている人を見かけたら警察(八重山警察(0980-82-0110)、文化財課(0980-83-7269)、環境課(0980-82-1285)、環境省(0980-82-4768)などにご連絡ください! 

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我が家のツマグロゼミ

2020年06月26日 | 生き物

何年ぐらい前からか分かりませんが、我が家の庭でもツマグロゼミ(セミ科)が鳴くようになりました。一本のアカギとヤシの木以外、更地で雑草くらいしか無かった庭に石垣島らしい植物や、食べられる実・果物がなる植物(笑)だけを植え続け約10年。今ちょうどシマグワの実が豊作で、鉢で作ってるピーチパインも収穫時。今年はアカショウビンも来てくれる回数が多いです。画像は家の明かりに寄って来た、網戸にとまるツマグロです。この日は3~4匹とまってました。

ただカタツムリやナメクジの被害が酷いので駆除薬を置いてるせいか、ホタルだけは見る回数が減ってしまいました。本当は薬なんか置きたくないんですが、仕方ありません。非情に残念です。

もともとツマグロゼミは今の市街地にも結構いたんですが、コンクリートやアスファルトが増え樹々が少なくなり減少しました。ですが公園や市民会館など樹が多い場所では今でもいて、鳴き声を聞くとホッとします。

我が家も薬に頼らずホタルが戻って来る環境に戻したいなぁ。

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今年の「身近な水環境の全国一斉調査」

2020年06月24日 | 石垣島の問題

毎年参加している「身近な水環境の全国一斉調査(COD調査)」。今年はコロナの影響で一般募集はやめ、スタッフのみで行いました。スタッフの中に学校の先生も混じってるので、高校の生徒と先生も少数ですが参加いただき、それでも10人ほどです。

いつもは6月の最初の日曜日の9時、全国一斉に行うんですが、やはりコロナと言う事で6月中ならいつでも良いとの事で日蝕のあった日の午前中に行いました。
相変わらず市街地の河川では反応途中で既に数値がオーバー。世の中技術が進み内地の川はどんどんキレイになって行ってるはずなのに、石垣島は相変わらず。田舎なのでいまだ下水管に繋がっていない家庭や工場が多く、それどころか浄化槽にも繋がっていなく、昔のまま垂れ流している場所が半数以上です。

毎年行っている地点の中で一番数値が良い(キレイ!)のがココです。いつもとは違い今回の石垣島は梅雨が明けていて、そのせいか市街地以外、例年より各地点で1~2ポイントほど数値が良くなっていました。もしかしたらこれが本来の数値だったりして?

★COD
有機物が多く水質が悪化した水ほどCODは高くなる。しかし自然界で水が地中の中を通って来る時や、落ち葉などが菌類に分解された時などに出る還元性の無機物によってもCODは高くなるため、高値が出たからと言って一概に水環境が悪いとは言い切れない。

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夏至の日蝕、なんと372年ぶり!

2020年06月22日 | 空が好き!

日曜日に日蝕があったのは皆さんご存じだと思いますが、夏至の日蝕はなんと372年(江戸時代)ぶりです! しかも位置的に日本では沖縄が一番欠けた太陽が見られる(石垣島で食分92.8%)と言う事で、TVでも石垣からの日蝕を放映している局が多かったですね。オイラはこの時「面倒だからポケデジで良いか」と、さぼり癖が出てしまい、ちゃんとした画像が撮れませんでした。

これはマズいと焦り、急いで探したのが木漏れ日↑。ピンホールカメラの容量で、欠けた三日月型の太陽がいっぱい写っています。面白いでしょ? 分かりやすいようにコントラストを強くしたのでこんなんですが、最大に欠けた時、実際はもっと暗かったです。
友達等に「これ何だかわかる?」と送って見たら殆どの人が分かりませんでした。

↓これが失敗作。滲んでて太いんですが、実際はもっと細~い三日月になったんです。

太陽を見る時は直視してはいけません。眼を悪くします。サングラスじゃぜんぜん追い付きません。ちゃんとした遮光レンズが無い時は溶接面が良いですよ、オイラの家には何故かあります。

ちょっとキモいけど(笑)。

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ヤエヤマノボタン

2020年06月19日 | 山が好き!

石垣島に住んでいる人ならノボタンは良く見てると思いますが、このヤエヤマノボタン(ノボタン科)は山の方に行かないとなかなか見る事が出来ません。艶やかな葉にノボタンより清楚な感じの花は山中に良く似合います。沢沿いなど水の流れが良いっ場所が好きなので斜面なんかに良く生えています。

石垣島にはもう一つ、ハシカンボクと言うのがありますが、より山中にあり葉の形が全然違うし、葉脈が五本(ヤエヤマノボタンは三本)ので、花が咲いていたら直ぐにわかります。そういうとハシカンボク、しばらく見てないなぁ。ノボタンの実は食べられるんですが、ヤエヤマも食べられるのかな?

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国内最大種、サキシマスジオが住める森

2020年06月17日 | 生き物

前回までの「菌従属栄養植物シリーズ」、他にもあるんですが書くのに大変なので今回は石垣島最大のヘビ、サキシマスジオ(ナミヘビ科、絶滅危惧種)です。以前も書きましたがオイラ的には「先島スジ王」です。

大きさは1.4mくらいだったと思います。スジ王にしては小さい方ですね。

石垣島最大のヘビと書きましたが、実は日本最大のヘビです!
過去にオイラが車で走っていると遠目に道路にロープが落ちていました。こんな所にロープ、バイクだったら危ないなぁと思いながら近付いて行くと「動いた!」。急いでスピードを落とし良く見ると、このサキシマスジオだったんです。道路の幅って3m位はあるから、少なくとも3m以上はあった事になります。

今回のこの場所では過去にも見た事があり、生態系の上位に君臨するスジ王が未だ見られると言う事は、それだけ自然豊かな場所だと言う事なんでしょう。

迷惑をかけないように気を付けたつもりなんですが、最後は草むらに去って行きました。ごめんね、ありがとう。モデル料も払わず、すみません。
日本最大種と言う事で販売目的で採取される事があるんですが、チョッと前に業者が摘発されていましたね。近年ようやく日本でも野生生物の取り締まりが厳しくなって来ました、良い兆候です。それでも先進国の中では一番遅れているので、まだまだ頑張らなければいけません。

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ヒナノシャクジョウは、三者共生

2020年06月15日 | 山が好き!

このかれんな花は、ヒナノシャクジョウ(ヒナノシャクジョウ科、絶滅危惧ⅠA類)と言います、3Cmありません。またもや絶滅危惧ⅠA類です! しかもこの種も菌従属栄養植物の一つです。恐るべし、石垣島の自然力!

今回は「三者共生」と言うのを説明しましょう。というか前のもそうだったんですが内容が多くなり過ぎて大変なので分けました。でそれは何なのか?と言うと、菌従属栄養植物は菌根菌に栄養を貰ってばっかりで相手には与えないというズルい植物なんですが(本当は何か菌根菌にも得る物があるかも知れないが今のところ分かっていない)、それだけだと菌根菌は生きていけません。菌根菌どころか実は菌従属栄養植物も菌根菌からの栄養だけだと足りないんです。

この菌根菌を「アーバスキュラー菌根菌(以下AM菌)」と言いますが、ほとんどの植物はこの菌と共生関係にあります。AM菌は光合成する植物からは光合成産物(糖類とかの炭素化合物)を貰って、AM菌はミネラル(リンとか)を植物にあげます(お互い利があるので相利共生)。AM菌にしてみればそれで良いはずなんですが、どう言う訳かそこに菌従属栄養植物とも繋がり、菌従属栄養植物には自分で朽木なんかを分解して作った栄養や土壌から得た栄養だけでなく、光合成する植物からもらった栄養まであげちゃう?、取られちゃう?のです。これを「三者共生」と言います。

共生とは名ばかりで、もうこれ完全に悪い男に騙され、風俗で働かされ、お金を吸い上げられてる不幸な女性と同じパターンですよ。
「AM菌、良いのかこれで!」
今後の研究でも菌従属栄養植物側から何らかの利徳がAM菌にも光合成する植物にも無いと分かったら世の中不条理過ぎる。見た目はこんな可愛い姿なのにねぇ。みんな外見に騙されるのかなぁ?

ちなみにこれ、一輪の花じゃありません。この一つ一つが蕾です。蕾と言って良いのか分かりませんが、一番手前のは咲きかけてる状態です。残念ながらこのあと雨続きでい行けなくなり、梅雨が開けてからもまだ行けてません。次行けた時まだ開花に間に合っていれば撮影して来ますので、その時にはまた紹介します。

★説明おかしかったら訂正コメントください。おいらのブログは読者参加型です(笑)。

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イモネヤガラ

2020年06月12日 | 山が好き!

梅雨前、梅雨の合間(おそらく沖縄は昨日位に梅雨明けした)、最近5月6月の植物に色々出会えてます。梅雨の合間は雨が止んだら様子を見に行って、良い感じだったら撮影、と言う感じで何度も現場に通っての撮影でした。

暗いに林内にある時はストロボかライトアップになるんですが、自然な色にするのと上手く影を消すのが難しいです。ただ、通ったおかげで花が正面、もしくは少し上を向いた絶好のタイミングで撮影する事が出来ました。この翌日にはもう、みんな下を向いていました。

今回も菌従属栄養植物と言われる珍しい植物の仲間、イモネヤガラ(ラン科、絶滅危惧種)です。「ん?、菌従属栄養植物って何?」て言うと、「私の食べ物は菌さんが用意してね、でも私は何も上げないけど」と言う植物たちの事です。

この植物は光合成をしません。と言うか通常の葉っぱが無いし葉緑素を持たないので出来ません。ではどこから栄養を得るかと言うと、地中の共生菌(どうも一方的に貰っているだけようなので寄生?利用?)、イモネヤガラの場合は担子菌のイタチタケから養分を貰って生きています。だからその菌類が生きて行けるような絶えず落ち葉や朽木がある自然豊かな場所でないと、イモネヤガラも見られないのです。ちなみに普通の植物は光合成によって自分でも栄養を作れるので「独立栄養植物」と言います。

名前のイモネ(芋根)は根茎がイモみたいに膨らみ栄養を貯め込むのと、矢柄のように真っ直ぐ伸びる事から付いたようです。今回撮影した個体は背が低いですが、本当は5~60センチくらいの高さになるそうです。この後の梅雨の雨量が凄い事になるって分かってて(予想してて)、雨対策に背を低く済ませておいたんでしょうか?自然の力って凄いですからありえますね。

こういう話をしている時に葉緑素(クロロフィル)を持たないと葉(植物)は何色になるんだろう?と良く話題になりますが、大抵の研究者は「真っ黒になる」と言います。今回のイモネヤガラは葉は無いけど茎の色なんかは黒くはないですね。だから少しはクロロフィルも持っているんでしょうか?専門に研究されている方の書いた物を見ると光合成出来ないと書いてあるので、やはりクロロフィルは持っていないのかな?葉緑体も全く無いんだろうか?

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石垣島のタカクマソウは亜種?

2020年06月10日 | 山が好き!

石垣島の保護地区や名勝として文化財指定されてるエリアでタカクマソウ(ホンゴウソウ科、絶滅危惧種1A種)を撮影出来ました。絶滅危惧種1A種ですから、最も絶滅が危惧される最高ランクの絶滅危惧種です。

神戸大学大学院理学研究科・末次健司博士らによると、ホンゴウソウ科の仲間は、
光合成を行わず、キノコやカビの菌糸を根に取り込み、栄養源とする「菌従属栄養植物」で、「生態系に余裕があり、資源の余剰分を菌従属栄養植物が使ってしまっても問題のない安定した森林でなければ、菌従属栄養植物が生育することはできない。豊かな森とそこにすむ菌類に支えられ、光合成を止めた植物の発見は、野底岳や於茂登岳の周辺に広がる原生林の重要性をあらためて示すものだ」との事で、石垣島の自然がどれだけ素晴らしく大切か、と言う事をおっしゃっています。

この島の貴重さに全く気付かず、次々と開発を進める石垣市や国に恐ろしさを感じてしまいます。

数年前にこの仲間の「ノソコソウ」と「オモトソウ」が末次博士らの研究グループにより発見されましたが、石垣島のホンゴウソウ科の仲間は他にもまだ幾つかあるんじゃないか?とオイラは考えています。タカクマソウ自体、石垣島で見つかってまだそれほどたっていません。今回撮影した個体も花を良く見ると一番上はタカクマソウの雄花ような花と、下の方にやはりタカクマソウの両性花のような花がありますが、その間にチョッと様子が違う花が混じっているような気がします(イシガキソウもタカクマソウと良く似てます)。

そしてこれです。偶然ですが花の所に小さな昆虫が。

横から見ると交尾してるのかな?と言う気もしますが良く分かりません。

なぜ同じような画像を2枚載も載せたかと言うと、見て欲しいかったのがこの昆虫だからです。もしかしたらこの植物にとっての花粉媒介者(ポリネーター)かも知れません。誰かがこの画像を検索した時に何か研究の足しになれば、と思い載せておきました。いつか何かわかったら、ぜひご連絡下さい!

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動くゴミ

2020年06月08日 | 生き物

ふと見ると葉っぱの上を小さなゴミ屑が動き回っています。
何でしょう?

動くゴミ 石垣島.mp4

クサカゲロウ(クサカゲロウ科)の幼虫でした。クサカゲロウは葉っぱの上でアブラムシとか葉ダニを食べてくれる益虫です。カゲロウの仲間だからおっかないクワを持っていてそのクワ顎で虫を捕らえ体液を吸ってしまうのです。ウスバカゲロウの幼虫、アリジゴクと同じですね。

百取り虫やホタルの幼虫みたいな歩き方をしています。背中にあるゴミ屑を良く見るとゴミだけじゃなく、他の昆虫の脱皮柄や自分の脱皮柄、他の昆虫のパーツなんかも付けてますね。つまり食べちゃった亡骸も付けてる訳です(怖!)。こんな短い脚でどうやってゴミ屑を体に付けるんでしょうか? 撮影は出来ませんでしたが以前見た時に、何か接着剤見たいな物があるのかまでは分かりませんでしたが、このクワ顎でゴミを挟み、仰け反って体に押し付けてるのを見た事があります。

カモフラージュの為にゴミ屑を付けているんだと思いますが、今回はあまりにもデカいゴミだったので、かなり目立ってました。体中に毛が沢山生えているので、マジックテープ見たいに引っ掛けてくっ付けているのかな? 顕微鏡などで見たらそれも判明するはず。もし今度見つける事が出来たら、せめてルーペで観察して見ましょう。オイラが見る前に誰か見る事があったら、結果報告してください!

★以前掲載した記事
https://blog.goo.ne.jp/lift-up001/e/00ba798ad72d1ce24585a645ed56571f

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