リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

「でっかいテナガエビ!」、の脱皮殻

2019年07月31日 | 生き物

調査中に沢沿いを歩いていたら、水中に何だか気になる物が。腰を屈めて覗いてみると、でっかいテナガエビ(おそらくコンジン、テナガエビ科)の脱皮殻でした。

テナガエビは内地にもいて子供のころ母方の徳島の田舎に行くと親戚みんなで、午前は海に行き貝やウニ、タコなんかを取って、午後はそのまま川に行って潮を流すがてらアユやテナガエビを取って時には焚火でそのまま食べたりして楽しんでいました。石垣島のテナガエビは種類が多く、かなり上の方、滝の上に行かないといないズングリしたテナガエビなど15種いると言われます。かなりでかくなるのもいて「これは食いごたえがあるなぁ」と喜んだものです。

テナガエビも幼生は海で過ごすんですが、オカガニとかと違いお母さんは川で放生し、ゾエア幼生は川の流れにのって海まで下ります。そのあと成長とともに遡上し淡水域で生活します。オスの方が長生きするらしく2~3年で生涯を終えます。雑食性ですがやはり肉の方が好きなようで共食いもします。

毎年恒例の「身近な川の水質調査」の時には前日に罠を仕掛け、当日参加者の親子に見せる事があるんですが、こんなに自然が近い石垣島でもテナガエビを初めて見る方が多いのに驚きます。

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シグマ レフレックス 600mm F8 ミラーレンズをAPSで960mm超望遠!

2019年07月29日 | 写真好き!

中学生の時に買った「シグマ600mm F8レフレックス・ミラーレンズ(パール)」を久しぶりに防湿ケースから出して撮影してみました。CanonのAPSカメラにFD-EOSマウント・アダプターを付けての撮影なので、600×1.6=960mm相当になります(凄い!)。中学生の頃はとにかく望遠が欲しく、望遠こそ格好良い!望遠撮影こそ一眼レフの醍醐味!みたいに思っていました。物凄い子供ですね(笑)。ですがボディに装着した時の姿は確かに格好良い!

アシシギの仲間だと思います。幸いオイラの住む名蔵は野鳥が集まる地域で被写体には困りません。家から車で2~3分で田んぼだし、家の前の電柱にはカンムリワシ、庭の木にはアカショウビンやコノハズクも来ます。

これはダイサギを撮ったものですが、バックのリングボケがミラー(レフレックス)レンズの特徴です。CanonのFD系レンズなのでマウント・アダプターに関係なく手動でピント合わせですが、それが当たり前だった頃からなので違和感はありません。と言うかAFレンズでもマニュアルを使う事は良くあるでしょ? 

これ手振れですが、気にいったので掲載。こんなにクイナの表情が撮れるなんて「やっぱ望遠すげぇ!」って中坊の頃のように感激しました(笑)。もっと普段から使おうと思います。ただオイラの管理がいい加減なので、ミラーの周辺部にカビかサビのような物が出てるのと、かなり現像を頑張ってやらないと見れたものじゃありません。今回の画像だってそんなに良くないです。まぁ当時の価格や35年くらい前のレンズだと考えれば、楽しむには十分なレンズだと思います。

ネットを見ると「レンズに曇りが出てるのが多い」と書いてあるので、オイラも分解清掃すればもっと良い色出るかな?

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バイケイランも見て下さい

2019年07月26日 | 山が好き!

バイケイラン(ラン科、絶滅危惧種、石垣市保全種)の良いのもあったので見てやって下さい(2株)。バイケイランってヒョロ~と伸びて頼りないんですが、この子はしっかりした感じです。花の付き方も特に下のは立派ですね。土質が良いのか日当たりが良かったのでそれが良いのか分かりませんが、葉も艶々して非常に発育の良い株です。

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夏のラン、咲き始めました。

2019年07月24日 | 山が好き!

ツルランやバイケンランなど、夏のランが咲き始めました。 先日の台風が行ってからは、秋の虫が色々鳴き始めました。日中はかなり暑いですが湿気が抜けたので夜は涼しい風が窓から入って来ます(名蔵では)。

昼間、ガイドの仕事が無い時に調査の仕事で山に入りますが、まだ誰も歩いた事がない場所などを調べないと調査の意味がありません。地図で見て「こう行けるかな?」と試みるんですが、思った以上に勾配がキツかったり、どうしても先へ行く事が出来ず、何度も「試しては引き返す」が当たり前になります。これが気持ち的にかなり堪え、疲労困ぱい。無茶苦茶汗が出て「熱中症で倒れるんじゃないか?!」と思う事もしばしば。帰宅後に頭から水のシャワーを浴びると、やっと生き返ります。「熱汗山脈」と言う石垣島で山が好きな人なら大抵読んでる本がありますが、まさにそんな感じ。内容ではなくこの文字が、汗だくでフラフラの時に浮かんでくるのです(笑)。

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赤馬の碑からの眺め

2019年07月22日 | 文化・歴史好き!

石垣島の宮良集落の入り口辺りに「赤馬の碑と像」と言うのがあり、馬の像がたってます。「赤馬伝説」についてはまたの機会と言う事で、今回はそこからの眺めの紹介です。オイラも今まで知らなかったんですが、この赤馬の碑、実は階段があって上る事が出来ました。しかもそこからの眺めは、なかなかのものです。

宮良湾が一望出来、向かいのANAホテルや、リーフの波の具合もわかります。リーフの内側はエメラルド・グリーン、外側は石垣ブルー、干潮時だったので砂の色、青い空、手前の海岸林の緑なども相まって、素敵な色が揃ってます。

ただこんなのも見えます。この大小様々な岩、何だと思いますか?

全部とは言いませんが、これは過去の津波によって海底から打ち上げられた「津波石」なんです。一番デカい岩はアパートくらいある大きさなんですが、石灰岩で出来ています。ここまでデカイ岩が打ち上げられるのかな?と思うんですが、この近くの公園にもやはりこれに相当するくらいデカい岩があって、その岩も研究者によって津波で打ち上げられたと言うのが証明されています。画像の岩も調査済みだと思いますが、オイラの勉強不足です。ただ一回の津波ではなく、石垣島には過去定期的に巨大津波が来ているので、この巨岩は約2000年前と言われている「八重山大津波」の時の物だと思われます。

こんなふうに石垣島のキレイな宮良湾の眺めと、石垣島の自然科学も実感する事が出来る面白い場所がこの「赤馬の碑と像」の場所なので、ぜひ行って見て下さい。そして道路向かいには「小濱御嶽(クモーオン)」があって、ここも貴重な植物が幾つか残されています。もちろん聖域なので礼節正しく頭を下げ、ルールを守ってお邪魔させて貰って下さい。

#リフトアップ石垣島エコツアー #文化財巡り #戦跡巡り

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コウシュンモダマの花

2019年07月19日 | 何でも

コウシュンモダマ(マメ科、絶滅危惧種)の花が咲いていました。通常高い位置に咲くのでなかなか見る事は出来ないんですが、斜面の下の方から伸びて斜面の上にいるオイラの目の前で花が咲いていました。

モダマは海を使って種をバラまく海洋散布ですから、モダマがある所は昔の海の側という事です。モダマの分布の一番高いラインを結んでいくとほぼ全て同じ標高になり、太古の石垣島での海水面がどこまで来てたか非常に良くわかります。

このモダマはまだまだツボミが沢山付いているので、このあと沢山の花を見る事が出来るでしょう。明日の午後くらいから台風の影響が薄れてくるので、そろそろまた撮影に行ってこようと思っています。

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台風が近づいています

2019年07月17日 | 何でも

現在石垣島に台風が近づいていて、先ほどから降ったり止んだりの激しい雨です。その前昼間に見た天使の階段(Angel's stairway)

この後この光が雲の動きとともに右側に。また新たな光が左側から現れて、形を変えながら右に流れて行きます。生で見るとそれは美しい光景でした。

#リフトアップ石垣島エコツアー

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オカヤドカリの放幼生の観察会 2

2019年07月15日 | 生き物

「オカヤドカリの放幼生の観察会」の続きです。夜の海にきてヤドカリだけを観察するだけじゃ勿体ないですよね。オイラのツアー「石垣島夜回り」でも海岸に行くと、必ず夜じゃないと見られないような色んな生き物を観察します。

赤い目をしたイワオウギガニ(オウギガニ科)だと思います。オウギガニ科の仲間はみんな猛毒を持って、ハサミなんか太くて美味しそうなんですが、絶対に食べてはいけません! この太いハサミとハサミの刃のように見えるボコボコでカニを食べる時の「カニばさみ」のように大好きな巻貝をバリバリ割って食べたりします。

ぴょんぴょん跳ねていたんで、ヨダレカケの仲間かな?と思ったんですが、顔を見る事が出来なかったので何とも言えません。他にも小さい魚は色々見られます。

イソギンチャクも沢山見られます。手で触ると「きゅ~」と小さくなっていきます。砂中がどんなふうになってるか見たい方はこちら ↓
https://blog.goo.ne.jp/lift-up001/e/efeff152c6a916f046f16308c6a608ea

これくらいのイソギンチャクの毒では大丈夫でしたが、沖縄では浅い場所に猛毒のウンバチイソギンチャクハナブサイソギンチャクなど沢山の種がいるので、迂闊に触らないのが一番です!

最後にまた犯罪画像ですが、上の方の脚の付け根辺りにある1対の丸い所(生殖孔)から卵を産みます。実はオスも海岸まで降りて来ていて、放生後すぐのメスを捕まえ、交尾と言うか交接?をします。放幼生後に向かい合ってくっ付いているのを見たらそうだと思って下さい。交接の仕方は、オスがメスの生殖孔部分に白い糊状の精包(精子の塊)を産み付ける?擦り付ける?と言った感じです。その後メスは静かな所で産卵し、そのまま受精し放生するまで約1か月、大切に抱え歩くわけです。

だいたいシーズン中に2~4回放幼生すると言われていますが、個体差で回数はマチマチだと言われています。だれかマーキングして細かく観察し発表してください!すでにあれば教えてください!

興味が湧いた方は来年の観察会にはぜひ。

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オカヤドカリの放幼生の観察会 1

2019年07月12日 | 生き物

今回はオカヤドカリの放幼生の観察会の様子です。オカヤドカリ(国内7種、石垣島では6種、オカヤドカリ科、全種・国天然記念物、数種・絶滅危惧種)は何故か新月の夜に放生を行うんですが、これはもしかしたらオカガニとかち合わないように住み分けをしているのかもしれません。ただし他所の浜では違うかもしれませんよ。と言うのは17日に満月の大潮なんですが、ヤドカリが家の周囲をまたカタカタ歩いているので、大潮に合わせて海岸に行くのかも知れません。だいたい大潮数日前に家を通ります。あっ、でも海側から来たから帰りなのかな?

以前はヤシガニも姿を見せていたんですが、今ではなかなか出会えないのが現実です。ヤシガニも実はオカヤドカリ科(ヤシガニ属、一属一種)なので新月に放生なんでしょうか?

当日はスタッフがK先生とオイラとAさんの3人だけなのに、こんな日に限って30名以上の参加者で大賑わい! 観光客の方もどこかで聞きつけて来たのか参加され、「とても貴重な体験だ」と大変喜ばれていました。

各自で海に向かっていくヤドカリに付いていきます。実際に放幼生する場面は見られたんですが、画像にはありません。

その代わりと言っては何ですが、K先生が抱卵してるお母さんにちょっと失礼して腕(脚)を引っ張り上げ奥を見せて貰いました。みんなで「セクハラだ!」と言いながらも撮影させて貰いました。悪い人に捕まって卑猥な撮影をされると言う、これはどう見ても犯罪です!(笑) 皆さんはやってはいけません、慣れていないとヤドカリを殺す事になります(こっちは真面目な話です)。 

卵に黒い点があるのが分かりますか?これを「眼点」とか、眼が出来てる卵自体を「発眼卵」と言います。オカガニの時と同じです。これが海水に浸かった途端破裂?して出てくるのを「ハッチアウト」と言います(孵化)。ただこれもオカガニと一緒で、海水に浸かる前に既に卵から出て動いているのを見た事があります。

容器の中に海水を入れ放生直前のお母さんに入って頂くと、上手く放生してくれました。今回は「ゾエア幼生」もわりとキレイに撮れてます。オカガニの時とは違いオカヤドカリは「異尾類」なので幼生時代もちゃんと尾っぽがあります。ゾエア期特徴の角があるのもわかりますね。このあと「グラウコトエ幼生」になり、約50日ほどで親とほぼ同じ姿になり陸に上がって、プヨプヨのお腹を隠したい(守りたい)ので貝殻を探し、皆さんが良く見るヤドカリの姿になります。うまく殻が見つからない時は大人も同じですが岩陰などに隠れてます。約2年で大人になり、それからは毎年子供を作り、約2~30年生きると言われています。ヤシガニのお腹もプヨプヨなので小さい頃は貝殻に入っていますが、大きくなると入れる貝殻ないので仕方なく裸のまま、お腹を守る為に内側に折り曲げて過ごしているのです、多分。ちなみにヤシガニは50年以上生きると言われ、食用にされてる大きさで30歳くらいの年齢です。人によっては自分より年上のヤシガニを食べる事になるし、絶滅危惧種で石垣島でもかなり数が減っています。良~く考えて下さい、「それでもヤシガニ食べますか?」

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ジャコオウアゲハのサナギ

2019年07月10日 | 生き物

林道を歩いていたら成り立てのサナギを見つけたので撮影しました。近くで見るとジャコウアゲハ(アゲハチョウ科)のキレイなサナギです。キレイと見るかキモイと見るかは別として、まだ傷も寄生もされてないと言う意味でキレイなサナギです。

お尻の辺りには脱ぎたての幼虫時代の衣がありますね。

なんでこんなに複雑な形をする必要があるんでしょう?サナギを固定してる黒い糸だって、どう見ても後から、外から括り付けたように見えるのに、どうやったらこのような糸を張れるんでしょうか?人間の知る由もない謎が自然界には沢山あり、この先何万年たっても解けないような事が当たり前にあるんです。

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