リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

ユウコクラン群落

2022年04月29日 | 山が好き!

今から一月半くらい前、山に行くとユウコクラン(ラン科)があちこちで咲いていました。画像の場所では群落をつくり、上から下まで15株くらいあったでしょうか。雨が降った時だけ水が流れるような、ちょっとした高低差があるような場所では、これ程の群落じゃないにしても、ちょいちょい小群落が見られます。何故でしょう? 

「地下茎で繋がってるの?」と言われた事があります。普通そう思う人が多いでしょう。惜しい!

答えは、ユウコクランは葉の部分が落ちた後、葉の付け根部分が膨らんで来て、芽が出て来て、その内ポロッと取れて(高芽と言います)、母体から離れ育っていきます。同じような戦略はシダの仲間なんかが良くやります。同じ石垣島にある、ナンヨウリュウビンタイなんかもそうです。ですからその高芽が低い方に転がったり雨で流され、下側に増えて行くんです。

地下茎で増えるのも勿論母体と同じですが、このやり方も母体と同じ遺伝子なので全く同じコピーです。ユウコクランも花が咲いた後サヤを作って種子(新たな子)をバラ撒きますが、それとは別にこのコピー(新たな自分自身)で増えるやり方と、二通りで増えていくのです。凄い! オイラも人生やり直したい?!(笑)。

#リフトアップ石垣島エコツアー  #高芽 

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オオタニワタリの中で、ハラブチ君

2022年04月26日 | 生き物

ツアー中にオオタニワタリの中の落ち葉のソファーに、ヤエヤマハラブチガエル(アカガエル科、絶滅危惧種、石垣市保全種、竹富町希少野生動植物種)が座っていました。この子はガリガリで上から見るとかなり細く、ハラブチ君特有の体系と随分違ったので同定には迷いました。

回りではハラブチ君のニワトリのような鳴き声が鳴り響いています。この時は残念ながら泥に穴を掘った巣穴の中の卵やオタマは見られませんでした。他にもカエルになったばかりの1センチにもみたないハラブチ君がいました。

可愛いですね!
こんなに小さいのがあんなに大きくなるんだなぁ。

#リフトアップ石垣島エコツアー #ハラブチガエル 

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ヤエヤマヤマタニシ

2022年04月17日 | 生き物

ヤエヤマヤマタニシ(ヤマタニシ科、絶滅危惧種)の残念ながら死骸です。車か何かに踏まれ殻が割れているのが分かります。最初見つけた時はアリがたかっていたので空っぽではないようです。陸生のタニシと名が付くものだと石垣島の場合、アオミオカタニシが最初に出て来ると思いますが、実は数種います。オカタニシとヤマタニシは名前が「丘と山」の違いはありますが、同じヤマタニシ科で、原始紐舌目。ちなみに田んぼとかにいるタニシはタニシ科で別、カタツムリとかマイマイと呼ばれるグループ(柄眼目)も違います。

↑画像から殻口に縁(リップ)があるので成体だったんでしょう。

↓そしてヤマタニシの特徴である、蓋が残っていました。蓋がある方が外敵から守られるような気がしますね。では蓋を持たないカタツムリはどうやって敵から中身を守るか? そう、石とか葉にくっ付いてですよね。じゃぁ、くっ付いているのが石だったら、そっちの方が強力じゃないですか? でもあれ、どうやってくっ付いてるんだろ? 良く見ている人は知ってますよね、薄い膜でくっ付いています。あれ「エピフラム」って言って、ちゃんと呼吸出来るように細かい穴まで開いてて、濡れるとトロけて、「これは凄い!」って事で色々研究されているそうです。ただ、僅かな粘液の中にも「レプトスピラ」という病原菌が入っている事があるので、触った時は必ず手を洗うように心がけましょう!

オイラはガイド中にアオミオカタニシを見つけると、カタツムリとどこが違うでしょう?ってクイズを出したりします。もちろん手に取ると殻に隠れてしまうので、答えは言いませんが違いが分かるような角度で撮影して貰って、でんでん(カタツムリ)の画像と比べて貰います。興味がある方は、ネットで画像を見比べて見て下さい。外見から分かる違いはあと二つあります。柄が違うとかそう言うのはナシですよ(笑)。

そしてさらに興味が湧いた方は、構造とか色々調べて見て下さい。一見同じような見た目と違い「あぁ、全然違う生き物なんだ!」って、ビックリ納得出来る筈です。オイラが知っているだけで6個くらい違いが出て来ると思いますよ (^^)/。

#ヤエヤマヤマタニシ #アオミオカタニシ #リフトアップ石垣島エコツアー 

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キノコとカビは、ほぼ一緒?

2022年04月03日 | 生き物

葉っぱに付いた白いの、鳥の羽が張り付いた? 
良く見るとまだ小さいですが、他の部分も同じようになっています。この白いのは菌です。菌糸体と言った方が良いでしょうか。この季節、いつものように石垣島の冬は雨ばかりで、合間に山なんかに行くとアチコチで菌糸を見ます。葉に付いた物や枯れ枝、朽ちた木、地面や岩肌が一面菌糸に覆われている事もあります。時にはキノコも生えていますが、この時期はそんなに多くはありません。

菌って言うと汚い物、病気になったりするんじゃないか?って思いますが、分類としては一応キノコもカビも菌類です。キノコって言うと植物のような気がしますが、菌類であるキノコやカビは植物でも動物でもありません。分かりにくいですね~(笑)。

キノコとカビの違いは大まかにいうと目に見えるような子実体(キノコ)が出来るか出来ないかです。ただカビの中にも物凄い小さいキノコ見たいのが出来たりするのもいて、区別は難しそうですね。それにキノコと同じ様にカビだって毒があるものから、食べられるものまでありますよ。食べられるカビ? ブルーチーズやカマンベールチーズの白カビです。さぁさぁ雨の日も家にこもってないで、分解者である菌糸探しに行って見ませんか?  めっちゃマニアックだな(笑)。

#リフトアップ石垣島エコツアー #森の分解者 #キノコ #菌類 

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