リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

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石垣島 淡水魚類調査やってます。

2022年07月24日 | 生き物

日本魚類学会・自然保護委員のFさんを中心に、地元のメンバーで淡水魚の調査を1~2週間に一度やっています。もちろん各行政に許可申請済みです。

この場所はジャンプしないと降りようがなかったので脚立を持って来ました。手順は濁る前にそっと水中の様子を撮影しておいて、それから見ながら採って、最後にガサガサをやります。こんなところで?って思うかも知れませんが、田舎ってこんな所でも水キレイで生き物沢山だったりしますよね。この後出て来ますが、実際チョッと上に上がると密林というか山の中です。

網の中にはエビの仲間やヤゴ等、沢山の生き物がひしめき合ってます。もちろんお帰り頂きました。

こちらがまだ見ながら採ってる段階です。この後、ガサガサやります。こんなジャングルの中の沢の光景が石垣らしいでしょ。でも地元の人でも行った事が無い人が殆どです。

最初はウナギ?と思っていましたがメンバーが「オオウナギでしょ」と言い出し、オオウナギ(ウナギ科)と言う事になりました。ちなみに生物の色はケース越しで日陰や木漏れ日の下、ライトをあてて等まちまちなので、正しい色とは限りません。また名前も「これ違うよ!」と言う時も遠慮なく訂正下さい。

こちらはクロヨシノボリ(ハゼ科)と言う事になってます。普通に見てる時はもっと黒っぽかったんですが、画像だとそうでもないですね。魚体の真ん中辺りに写ってるのは水面で泳いでいるカダヤシです。

何エビだったかな? ミゾレヌマエビ(ヌマエビ科)、卵を持ってます。

最後が、イシガキパイヌキバラヨシノボリ(ハゼ科、絶滅危惧IB類(環境省)、絶滅危惧IB類(沖縄県)、沖縄県希少野生動植物保護条例に基づく指定希少野生動植物種)です。この時チョッとお腹が黄色くなっていて、卵を持っています。今までキバラヨシノボリは沖縄の種と一括りで6月までが産卵期と言われていましたが、今回これでイシガキパイヌは少なくとも7月も産卵すると言う事が分かりました。

世界遺産になり最初の夏に入ったからか、最近以前にも増してあらゆる生き物を盗りに来る輩が増え、石垣島も西表島も警戒しています。オイラ達は捕獲して良い数も決まっていて、ポイント(川)事に撮影と調査票を書いたら、基本捕獲した物は全てお帰り頂いています。その中で例えば石垣島のキバラは何月まで産卵期なのかとか、何所の水系にまだ残っているのかとかを調べて行きます。

 他にもそこにいる生物種によって、この川がまだちゃんと海と繋がってるとか、逆に海と繋がってないのに繁殖出来てるとかが分かって来ます。そうそう、以前やった環境DNAの結果はまだ来てないと言ってました。Fさんの知人に無料でやって貰ってるから文句は言えません(笑)。西表も違う枠で淡水系を調べていて、先日途中結果を特別に教えて貰いましたが、そこから色々な話が聞けてとても面白かったです。

 

#イシガキパイヌキバラヨシノボリ #クロヨシノボリ #オオウナギ 
#リフトアップ石垣島エコツアー

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戻って来た修学旅行生、でも雨?じゃないよ!

2022年07月10日 | 何でも

先日ようやくコロナ過が収まりつつ、石垣島に修学旅行に訪れる学校が戻って来ました。しかし丁度台風で朝から雨で中止か!?、と思ったら二日ともその時間帯だけ晴れ!
子供達に無事石垣島の自然を楽しんで貰えました。

えっ?みんな傘さしてるじゃん!、って思うでしょ、黒い雲も出てるし。でもこれ雨が降っているんじゃなく日傘として傘をさしているんです。みんな賢く暑さと雨対策に持って来たそうです。このK中学はオイラがガイドを始めた時から石垣島に来ているんですが、最初の頃に案内した子もう30歳を超えています。たまに写真の整理をしていると歴代の子供達が写っています。先生も子供達も自然好きが多く、生き物が好きな子はオイラ達ガイドのそばから離れません。だけど最近の子と言いましょうか、セミの抜け殻も怖かったりします (^^)/。

このあと石垣島はコロナ人口比率国内一位の沖縄県の中で、さらに県内一位に返り咲きます。現在5~6日連続日本一です!

 

#石垣島修学旅行 #マングローブ植樹 #マングローブトレッキング

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石垣島 魚類調査、開始!

2022年07月04日 | 石垣島の問題

先日の魚類学会を中心としたドリームチームの調査状況を載せたかったんですが、石垣の責任者と言うかオイラの仲間なんですが、期間中(いや、普段から)まったく電話を取らないので合流出来ませんでした。なので画像が一枚もありません。結果から言うと、イシガキパイヌキバラヨシノボリ(絶滅危惧種、沖縄県希少野生動植物保護条例に基づく指定希少野生動植物種(採取禁止))は無事採取できて、美ら島水族館に無事空輸で到着(タウナギ(内地のとはおそらく別種)はちょっと前に採取済み)。担当者から「ちゃんと餌も食べ元気にしています」と連絡を頂きました! これを系統保存と言う事で増やしてきます。採取禁止なのに採取して良いのか!と思う方もいらっしゃるでしょうが、ちゃんと許可を取っております。ちなみにオイラも採取者として許可書を申請済です。


                                    © 鈴木寿之

キバラはクロヨシノボリとかと違い海に下りません。汽水域にすら行かないので細かい事を言うと水系事に違う(それでも違う時がある)と言って良いでしょう。本当は他の生き物もそういうの多いんですけどね。しかもイシガキパイヌは石垣島にしかいない固有種で、世界中にこの島にしかいず、その中でも限られた水系でしかまだ確認されていません。つまり開発予定地の水系のが絶滅するだけで種の保存と言う意味で物凄く影響があるんです! と言うか今回の開発予定地で影響が出ると、イシガキパイヌだけでなく色んな生き物が絶滅する事になります。

今後はタウナギやヒョウモンドジョウ等含め地元の人間で1年間調査を続け、良い結果を出せれば良いなと思います。とにかくオイラ達は石垣島の名前が付いたこの種を絶滅させるなんて、絶対にありえないのです!

 

#リフトアップ石垣島エコツアー #イシガキパイヌキバラヨシノボリ #魚類学会 
#美ら島財団 #WWF #国立環境研究所 #生命の星・地球博物館

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