飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

穂高~槍ヶ岳登山 その1 登りはじめからトラブルが・・・

2008-09-24 00:29:07 | 宮笠で登山
 ようやく登り始めの投稿です。
 今回は、一応二つの課題を設け、可能なら二つともクリアしようと思って計画を立てました。その課題とは・・・
 ①西穂高~奥穂高岳の登りルート踏破
 ②双六岳方面まで足を伸ばす
 ①は一昨年奥穂高から西穂高は踏破したので、今度は逆を通ってみようと思ったのです。また②はもう20年ほど前に行った鏡平や双六岳に行ってみたいなぁ、と思ったことがきっかけです。さらに欲を言うと、その先の雲の平まで行けないかなぁとも思っての山行でした。
 行程上、西穂高を朝早く出発するようにしたかったので、ちょっと楽をして新穂高ロープウェイを使い、西穂山荘で泊まろう(当然テント泊)と思いました。14日は、実家の稲刈りの手伝いを10時までし、昼には家に到着。それから荷造りをしました。だいたい用意するものは決めてあるので、それほど手間取らずにできましたが、食料計画はちょっと迷いました。かなり前に買ったアルファ米があったので、これを機会に消費しようと思い、それ以外の食料は、コンビニと百円ショップで調達です。
 朝食用のラーメンと行動食(チョコレート関係、柿の種、ビスコなど)、粉末スープを買い込んだのですが、ここがトラブルのはじまりはじまり・・・。なにを買うか迷ったり立ち読みをしているうちに、余裕があると思っていた時間が過ぎ、ロープウェイの終発(16時15分)に間に合う時間ぎりぎりに!折りしも秋の観光シーズン、高山市内の道路も渋滞し、どんどん時間が過ぎていきました。
 結果的には・・・ロープウェイに乗れませんでした・・・。そこで苦肉の策として、ロープウェイの近くをたどる『旧ボッカ道』を選択しました。この道は一昨年下りに使っていますので、日が暮れてもなんとかなるだろうと踏んでの選択でした。順調に行っても西穂山荘到着は19時を過ぎそうです。
 工事車両用の作業道をたどり、歩道に入ります。少し登って行くとカラマツ林の中で沢を渡りました。この辺りで沢が荒れたのか、登山道と沢の区別がはっきりしないところがあり、ルート確認に少し手間取り、時間をロス。ちょっと薄暗くなってきたので、ルートがわからなかったら帰って出直そうかな・・・とちょっと弱気に。幸い登山道がわかったので、帰ることなく上を目指しました。
 やがて沢に沿って登っていき、左の尾根に取り付くところで小休止。ザックを降ろし沢の水を飲みました。振り返ると木の間から、夕暮れの笠ヶ岳が見えました。

 ここからはちょっと急登で尾根を登ります。千石尾根の北斜面をジグザグに登るボッカ道をたどると、明日登るであろう独標~西穂高(かな?)の山々が見えました。

 この辺りからますます暗くなってきて、ヘッドランプを使っての登高となりました。やがて、千石尾根の登山道に合流、西穂山荘に着いたのは、19時半でした。
 連休ということもあってか、夜だというのに山荘の前には人が多く、テン場もほぼ満員状態。テントの申し込みをすると、小屋の方が「小屋横の岩のテラスにもテント張っていいよ。」とのことで、そこに今夜の宿を構えることに。宿は今回軽量化を期して導入したモンベルのULツェルト。購入した時に城山公園の広場で一度立てる練習をしただけです。2本のポールと集めてきた石に結んだ張り綱でなんとか立てました。テントと比べると頼りない宿で、結露もひどかったのですが、軽量化(&減容)は助かりました。
 この夜は月がこうこうと照っていて、ツェルトの薄い生地を通して、ツェルト内は薄黄緑にぼんやりと照らされていました。

 シュラフに入ると、冷え込みもたいしたことなく快適でしたが、ボッカ道を急いで登った疲れのせいかどうも寝付けずに、深夜まで何度も寝返りをうっていました。明日以降の行程を考えて、多少気分が高揚していたのかもしれません。(つづく)