飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

沢登り研修に行ってきましたー飛騨川水系大坊谷 2015.7.5

2015-07-12 11:27:13 | 沢登り
 7月5日(日)、地元山岳会の沢登り研修で大坊谷に行ってきました。
 ちょっと天気がいまいちの予報でしたが、雨は何とかもちそうです。ただ、気温が上がらないと沢登りは楽しくない(ジャンジャン水に入ろう!という気分が乗らないので・・・)

 沢沿いの林道の奥に車をデポして、10時ころ入渓。

 この先は、時系列で写真を並べてみます。いい大人が水遊び&川遊び&山遊びする様子をご覧ください。

 谷が狭まっているところは水があつまり、水流も激しくなっています。岩の様子を足先で探りながら、慎重に進みます。



 大きな淵の先に2段の滝、一人が偵察に泳いでいき、登り口を探ります。泳いでいるうちは水につかっているので急速に体力が消耗します。あまり長く浸かっていると、低体温症のような症状が出て、体が動かなくなってきます。


 どのコースで登るかは、その人ぞれぞれの判断。山登り(クライミング)の経験と技術と好み(あえて難しいコースを登りたい人もいるので)で自由に進みます。ちなみに、黄色いロープはフローティングロープという水に浮く(けれど強度もある)ロープです。水辺のレスキューでは必需品ですね。


 突破できない滝は、高巻きといって脇の樹林帯をよじ登ります。登ったら降りるのですが、急なところではロープも出動させます。


 夏なら中央突破する滝も、寒くて水量が多い今日は脇を抜けることに。間近を通るときは、かなりの迫力でした。


 本日最後の、大物の滝。私は左岸から越えました。


 水辺にたつ巨木。サワグルミを中心に、ケヤキなど数種類が寄り集まって立っていました。大雨の増水時には根元もきっと水没して洗われるようなところですが、岩を抱きかかえてがっしり立っていました。
 沢登りをすると、こんな人知れず生きてきた巨木たちに出会えるのも楽しみの一つです。


 
 大坊谷は、かつて奥に集落があり、飛騨高山の郷土工芸品(であり現役の生活用具でもある)有道杓子(うとうしゃくし)の生産地でもありました。沢沿いには、おそらくかつてつかわれた道の跡らしき石垣や橋が架かっていたであろう台座などがありました。おそらくはほとんど人力でこれらのものを積み上げた昔の方の労苦を思うと、巨木に向かい合ったときと同じように、深い感慨を覚えました。沢登りの楽しみ(興味深いところ)は、そんなところにもあります。


 夏に向け、今年はどんな沢を登ろうかなー!


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