車検のご依頼で、車検切れの随分と前から作業の予約をいただいておりましたスラクストンR
エンジンの冷却系が正常に機能しているのかどうか…合わせて点検することに。
数値よりも何よりも、まずは走らせてみて様子を見ますが
メーターディスプレイにはTEMPメーターも水温表示も無く、あるのは水温警告灯のみ。
乗って触って感じて、何かおかしなことが起こらないかを僕の感覚に当てはめていく
それがどのくらいのものなのかわからないけど「素肌感覚」のテスト (笑)
オーナーさんご心配のとおり、このまま見過ごせるものではありませんでした。
クーリングファンの回るタイミングと時間、冷却水の量、走行風があるのとないのと…
いろいろ試して各部をバラして、これまでの経緯を想像し
予防も含めて部品交換させていただくことに快諾のオーナーさんの愛情が見えます。
「オーバーヒート」と言う用語は非常に抽象的で、
その現象や原因や事の深刻さは様々であります。
見えないところで循環している冷却水のことを心配しないといけないくらいだったら
「もう空冷のままでよかったのに」なんてこのバーチカルツインを眺めたくなるくらい
トラディショナルなトライアンフは水冷であることをひた隠す見事なデザインですね。
当然、各部のパラメーターで数値で見ることもやります
それができることはありがたいものです。
そして最後にもう一度、走らせてみて「肌」で点検 (^_^;)
オプションのカフェレーサーフェアリングを装着したスラクストン1200R
英車ヴィンテージと言えばキャブレターは「AMAL」
インジェクションスロットルボディーもそれを思わせる姿の外装に収まっていて、とにかく各部ディテールの拘りにスキがない
ご来店のお客さんからは異口同音にカッコイイと極めて高い評価、輝きの無いバイク店に在るとなおさらです。
幅を取るし、転倒時のダメージ必至なバーエンドミラーを
ココまで普通に定着させたのはトライアンフの偉業なんじゃないかと…移動の出し入れに気を遣う毎日 (^_^;)
走行風と冷却水温の変化を感じるために最終走行テスト。
結果は早々に見えたのであとはライディングモードを切り替えながらトライアンフのバーチカルツイン
初めての不等間隔爆発エンジンを体感させていただきました。
気になるスロットルバイワイヤーはスロットルの重さ(軽さ)と極低速時のレスポンスに違和感は無く
さすがキャブレターっぽい外観にまとめているだけのことはあるな~なんて
関係ないけど感心しつつ、スポーツモードのパワーフィーリングはこのバイクのイメージには十分すぎるほど。
前後17インチのリヤのタイヤサイズを160としたのは
ぼくにとって歓迎されるもの。
現行トライアンフカフェ…雰囲気も実力もあっていいですね。
当店ご利用ありがとうございます。。。
ようやく新しいトライアンフツインに触れることができました。
あとはコチラ360度クランクだったらどうだったんだろうという好奇心が残るだけ (^_^;)
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