ドカティシングル250DESMO
カムシャフト駆動のためクランク軸から立ち上がるベベルシャフトの位置が
意図不明な加工のため狂っていて、それを知るまで随分と時間が経過してしまいました。
これでエンジン故障の主な原因について理解と修復が進んだことになります。
これから左右のクランクケースを合わせるのですが
もともとの組立てが疑わしいので、元どおりに組んではいけないわけで
ケースに挟まれて支持されるシャフト類のクリアランスはすべて一から取り直すことになります。
ガスケットの厚みも計算に入れて、各シャフトを1本づつ
測定と計算と仮組みで全てのシムを決定。
これでいい…と思えるまで
大量に入手したシムプレートを入れ替えることの繰り返し。
歯が欠けていたギヤも交換済みで各シャフトがスムーズに回転するように、そしてシフトの動作がきちんとできるかなどなど
手動でクルクルと回転させながら動作をチェック。
ただ、エンジン稼動状態とでは回転スピードが圧倒的に遅いので
実際の動作と同じようには動かないからあとは経験で判断することになります。
大きな異音に隠れていた、その他の異音源も調整により消えるでしょう。
忙しくてなかなか掛かりきれずでしたので、このままの勢いでケースを合わせてエンジンを立てたかったけど
まだもうひとつ慎重にならないといけないところがあったのでココでまたしても中断。
それでもこれまでとは違って、区切りのいいところだったので
毎回エンジンに向うたびにこれまでの行程を思い出す自分のほうの作業(記憶力が衰えているので落ち込む)が簡略されます (^_^;)