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映画、パリから愛をこめて

 題名から有名な昔の映画「ロシアから愛をこめて」を思い出すようにこの「パリから愛をこめて」もスパイ映画。

 フランスの米国大使館員であるリースが、CIAの諜報員ワックスと組み要人の暗殺計画を阻止するというのがストーリー。もっともストーリーは一応あるが、緻密に伏線を重ねサスペンスを盛り上げていくという映画では無い。

 全編拳銃を撃ちまくり、機関銃を乱射したり挙句の果てにはバズーカ砲まで持ち出したりする。そんな派手なことをしては諜報活動は無理だろうと思うがそれでも楽しい。

 この映画の一番の魅力は、主演しているワックス役のトラボルタとリース役のジョナサン・リース=マイヤーズが本当に楽しそうに演じているところ。実際この二人の組み合わせが絶妙。

 ジェームスボンド役で世に出たショーンコネリーは年をとってからとても魅力ある俳優になった。トラボルタもフェノミナンやフェイスオフのころは、そのお腹をどうにかしろと言いたくなるほどで見てられなかったのだがここ何年かとても良くなってきた。ショーンコネリーとは逆に、年をとってからスパイアクション映画に出たというのも面白い。私にとってこの二人は、年をとってから好きになった俳優であるという共通点がある。

 ジョナサン・リース=マイヤーズはマッチポイントの雰囲気そのまま。その細い体でアクションは無理だろうと思うが、実際その通りで銃撃戦になるとほとんど物陰に隠れてしまう。スパイにあこがれる繊細なインテリ青年をうまく演じている。

ロシアから愛をこめて


 この映画ではアジア系とイスラムが敵役で、おいおいそこまでと思うほど虫けらのように殺していく。それさえ気にしなければ、敵味方がはっきりしているとても分かりやすい昔ながらの映画といえる。

 ロシアから愛をこめてや空手キッドなどへのオマージュもそこここにちりばめられ、リュック・ベッソンの心から楽しんで欲しいというメッセージが飛び込んでくる。なかなか気に入った映画だった。



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