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映画、ドン・ジョヴァンニ

 渋谷の文化村でしか公開しないのかと思っていたら横浜の109シネマズみなとみらいでもドン・ジョバンニをやっている。なにしろ東急のルシネマは各種割引が効かないので銀嶺や目黒シネマに流れてくるのを待つのだが、音響の良い劇場で見ることが出来るのはうれしい。

 前日インターネットで予約したら真ん中の良い席が取れたのでおかしいなあと思って出かけたら、150席のシアターに観客は25人。これでは今週が最終週になってしまうかもしれない。グッドタイミングと言っておこうか。

ドン・ジョバンニ


 この映画はモーツアルトの歌劇の製作過程を、台本作者のロレンツォを主人公として描いたもの。映画中劇として歌劇ドン・ジョヴァンニも見ることが出来る。

 映画はベネチアの運河を運ばれていくドン・ジョバンニの石像のシーンで始まる。後ろに流れる効果的な音楽はビバルデイの四季から夏。

 ユダヤ人として生まれた主人公はキリスト教への改宗をさせられ、ロレンツォ・ダ・ポンテを名乗るようになる。聖職者でありながら世間を風刺する詩を書いたり人妻と不適切な関係を持ったりしたロレンツォは異端審問所に連行される。

 このあたりは以前見た映画カラバッジョで焚刑になったジョルダーノ・ブルーノを思い出させ暗い気持ちになってしまうが、ベネチアからの15年間の追放でウイーンに移り住むことになる。

 ここでモーツアルトに出会ったロレンツォは歌劇ドン・ジョバンニを書き上げることになる。ドン・ジョバンニはスペイン語ではドン・ファン。彼は自分をモデルにして台本を書いていく。テーマは自由な精神だろうか。

 実際のオペラ、ドン・ジョバンニは2幕で約3時間の大作だからなかなか見る機会は少ない。しかしこの映画は約2時間で、どこかでドン・ジョバンニの話が出たとしてもこれさえ見ておけば十分に話についていくことが出来る。音楽も良いし、お勧めの映画だ。




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