黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。
黄昏れたフクロウ
進化の頂点と痴呆は紙一重
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しかしなぜこれほど脳細胞はいい加減なのか。これは脳の進化に密接に関係している。脳が進化すればするほど脳は大雑把になるのだ。
人の顔を識別する場合を考えてみよう。もし完璧な記憶を持っていて、記憶の映像といま目の前に座っている人のイメージが完全に一致したときだけ識別可能だとしたら、そんなものは役に立たない。大雑把に対象を捉え、いい加減な判断をするから、しばらく会わない間に少々髪の毛が薄くなっても、目の下がたるんできてもちゃんと識別できるのだ。
20年ほど前の職場の人間が集まって酒を飲むと言う案内が回ってきた。20人ちかく集まると言う。通信用のLSIを開発していた仲間だ。関東の端とはしに分かれてしまったのでメールや年賀状以外、直接会う機会は少なかった。
みんな爺さんになっているだろう。芳野さんと阪元さんは相当薄くなっているはず。渡部さんは真っ白なはずだが、黒々と染めているだろう、などと髪の毛の方に興味が向かうのは同病相哀れむということか。
それでも問題なく皆を見分けることができるはずだ。開発用の設備の時間割り当てが夜11時から朝8時までなどということがよくあった。一緒に徹夜した仲間だ、忘れるわけは無い。
そして楽しみにしていた3月18日、、、、、えっ、、、、スキーと重なっている。飲み会の幹事からは2ヶ月も前からスケジュール大丈夫ですよねと念をおされていたのに。
結局、朝4時に起きてスキーに行ってしまった。幹事さんごめんなさい。しかし、ぽかぽか春スキーのはずが、みぞれと雨でひどい目にあったのは自業自得と言うもの。
下等動物は忘れると言うことが少ないらしい。そのため環境が変化すると簡単に絶滅してしまう。忘れると言うのは新しい環境に順応するために必要不可欠な特性であり、高等生物の最大の特徴でもある。そんな進化の頂点にある私を許して欲しい。
こんな風に言い訳しようかと考えていたが、痴呆が入っている上に誇大妄想狂も入っていると言われそうなので、さてどうしたものか、、、、、
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