くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

出店挫折

2007年07月11日 | Weblog
□美香さんから出店計画は頓挫したとの連絡があった。仕事を休んだ彼女はお父さんを連れて国際交流センターに行って職員を通じて名古屋入管に問い合わせた結果不可能という結論に達したという。だから出店申請自体を出さなかったそうだ。

僕はまず出店申請を出した上でゆっくり問題点を探して対策を練ればよいと考えていたので、しまった入管にしてやられたという気がした。もちろん現在の在留資格では適当なものがなく認められる可能性が極めて少ないことはよくわかっている。しかし、前例がないというときは実際にことをおこして始めなければ行政は決して動かない。というか動けないのだ。

と、いうわけで土俵に上がる前にぽしゃってしまったという残念なことになった。今回は失敗してもリスクがないという点でいい勉強の機会だったのに。でも、美香さんが「外国人に閉鎖的な日本なんだから仕方がない」とはき捨てるように言うのを聞くと胸がつまる思いがする。

もちろん本人が納得し混乱やリスクを回避することができればできればそれでいいし、行政の方針を的確に尊守させるのが行政書士の役割ということかもしれない。しかし、それではただ政府のいいなり、行政の下請けの域を出ることはできない。

違法行為を手助けしていると言われるのは心外だが、日本の国際化の観点からすると違法外国人の違法行為によって国際化が進んでいる面がある。法律改正がその証拠だ。違法行為というが、守るべき法律自体が不完全なのだから簡単に破られてしまうのだ。

「行政書士に頼むより本人申請のほうが早い」とよく言われるが、行政書士より担当職員の方が知識・経験も多いのだから当然。そんな申請は本人がすればよいこと。不許可を撤回させたり前例のないことを認めさせたりできることが行政書士の理想の姿だと信じているので単に知識経験から依頼者を説得するだけのレベルで安住したくないと思っている。

それには戦略が必要。今回は戦術レベルでぽしゃってしまうというお粗末な結果に終わった。僕が入管に行く前にことは終わってしまったのだから。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 出店計画 | トップ | 電子同窓会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事