■イエン先生は変わってしまうかなと思っていたが相変わらず担当してくれるようなのでよかった。彼女が変わるようならもう一度やり直すぐらいの気持ちだったので一安心。クラスは少なくて半分くらいしかいない。トップクラスばかりのメンバーだが、1番前の席の僕と先生の関係は非常にいいので頑張れそうだ。今度のテキストの本文は、全部暗記しようと思う。このテト休みでエキスプレスの教科書を暗記して書けるようにしたのでこれがどの程度効果あるか、、が関心事。
■事務のアンさんにクラススケジュールの問い合わせをしたが返答がない間にチーファからと思われるメッセージが来て「どこにいるの?クラス始まってるよ」みたいなことが書いてあるのでびっくり!じゃあクラスも時間も同じなんだと思って出かけるとちゃんとクラスは始まっていた。僕はまだニャチャンに行ってるのだろうということになっていたようだ。テキストは前期のシリーズのBだ。明日からテキストを勉強するとかでこの日は復習。
■明日からどこでも仕事がはじまるはずだが、、、何の連絡もなく、、明日になれば連絡ぐらいあるだろう、、。
今日は少し雨が降ったようだ。急に寒くなったので昨晩から体が妙な具合だ。注意しよう。
■ハノイはまだ肌寒い感がする。中段ベットが傾けられなくて狭いままだったので横になったまま寝つかれもせず4時ごろまで列車は走り続け、ようやくハノイ駅に着く。
途中の景色は、四角くない田んぼのグリーンが続き、堤防のない川や池、沼の風景。川の中を舟で行き来している、、な、なんとこれはニンビンではないか?そうか、ニンビンは旅行客のための風景ではなく、もともとベトナム農業のすがたなんだ。国(Ugui)と水が同じ言葉であることの実感がつかめた瞬間。そして、山もどこか変。裾野がないのだ。いきなり絶壁で、、土の下から丸い岩が突き出たかっこう。でも青々と木が茂っている。そうだハロン湾の島とそっくり、、そこは鍾乳洞のトンネルのあるカルスト地層。ベトナムには世界最長の洞窟がありまだ探検しつくされてない、、、。木だって妙だ。輪郭が丸くて、ふちが細かく綺麗に枝分かれしていて花みたいだ。一方で100年も200年も経つガジュマルの木があったり、そこにバナナや椰子の木が混ざっていて凄みのある風景になる。
木には悪い霊がいて切ってはいけないという風習がある、、、とにかく、、妙な風景だなあと思いながらのたびだった。
ハノイに着くとほっとする感じがちょっとしてきた。49番バスで大学まで来て校内を通って裏口からチャンコックホアン通りに出て、ファンバンドウンまでの途中の文具屋でb5ノートを買って帰宅。守衛のタオが握手で迎えてくれる。ヴァン君の家にいるときかかってきた不審電話の主は彼だったのだ。部屋に入り、トイレ、シャワー、ロボット君に掃除してもらう間に食事、、
そして、テト中PCが無線WiFiに繋がらなかったため、アップできなかったブログをアップ!!まだ終わらない、、、。
■ハノイに帰る汽車の時間は13時30分。あさ、ヴァン君にバイクでニャチャンセンターまで送ってもらい、まずインフォメーションセンターまで行く。まだ、早くて人がいないので海岸公園でたくさん体操やジョギングをしているのをぼんやり見ていたが、手持ち無沙汰なので太極拳を始めた。すると、それを見て中国系おばさんが一人まねし始めた。中国語でしきりと話しかける。多少知っているみたいで要請に応え、もう一度24式をくるかえすと喜んでいた。
インフォメーションセンターでバスマップをくれというと観光マップしかないという。郊外行きバスはかいてあるが、市内バスがない。なにしろ越英中露の4ヶ国語で書いてあるから見にくい事この上ない。まいっか。
日陰になりそうなベンチで座っていると、ギターとでかいアンプを引きずった男がきて前に座った。路上ミュージシャンらしい。うまい英語で話しかけてきた。仲間を待っているという。日本の歌を何か歌えという、例によって「上を向いて」を歌うとよく知ってるというがちと演奏が早い。じゃあヴェトナムの歌を教えてくれというと、チンコンソン(国民的作曲家)のGoiNang(Call on the san!)ではじまる曲を教えてくれたが練習するまもなく、かれの一族20人くらいがあつまってきてカラオケ大会が始まる。
彼はミュージシャンでもあり外国語が好きでいろいろな仕事をしていて、そして毎年サイゴンからテトは一家でニャチャンへ遊びに来る。そういえば数年前にハロン湾で僕に付きまとったあのおばさんグループもそうだったな。ホーチミンの富裕層のテト旅行のパターンのようだ。
例のごとく、どうして結婚しないんだ、という話になる。ハノイは気候が日本と同じだからいいのかもしれないが人はホーチミンのほうがやさしいぞ、、などと言ってくる、、、。名残惜しいけど時間が来たので駅に向かう。
列車は30分以上遅れたが乗り込むとコンパートメント席番号を間違えた。よくわからないが、車掌につれられて7番席に連れて行かれる。最初は言葉少ないオジサン2人。次がかわいい女の子をつれた太目のおばさんと学生風の男子2人がおじさんに代わり最上席に。そして声がでかく赤ん坊をあやすのがうまい話好きのおばさん。学生風の無口で太目の女子。最後に、中年の会社員風な男と、、常に6席は空くことがなかった。やはり、テトかえり列車は満員だ。最後に席は間違えたが白人の若者と褐色肌のいい女が入ってきたことがあった。フランス人かと思ったがブラジル人かもしれない車掌に連れられ別席に行ったが出会った外国人は彼らだけだった。
学生の友人で埼玉の日本語学校で5年になるという日本語のうまい男子がいた。僕は日本帰りのベトナム人をベトナムでサポートしたいんだと言うと「おねがいします」といわれた。よほど名刺を渡したいと思ったが機会がなかった。帰りはたくさん人がいすぎてゆっくり話すことも出来なかったが、人との出会いがある列車のたび、気に入っている。
◼️今日はヴァン君は休み。奧さんと口げんかが始まった。逃げ出した方がいいと思い、海洋学博物館に行きたいと言ってバイクで海岸線のチャンフー通りにつながる道のバス停まで乗せて行ってもらい、4番バスに乗ってビンパーランドのちかくの博物館まで行った。市内バスに乗るのは初めてだが乗客の殆どがヨーロッパ系外国人なのでビックリ。この路線は大聖堂のマリア公園にも止まるので便利だと思う8kd。博物館はファミリー連れでにぎわっている。水槽が並ぶ場所は魚の写真を撮る家族連れで人気がある。棚にぎっしりホルマリン漬けの標本瓶が並ぶ部屋は一種異様な雰囲気を感じてしまったのは、あのサンクトペトロスブルグのピョートル博物館の奇生児標本室を思い出したからかもしれない。2階の亀類標本のように触られることを前提に異常ままでにワックスを塗りたくって頑丈にしてあるのは子供用の対策として好感度高い。そもそも美術館や博物館は親子の教育の場でもあるから動物園や水族館のように家族の遊び場になっていいと思う。そういう意味では私の評価は高い。場内であるが、部屋を出ると灯台があって防波堤が伸びていて小さな砂浜があって花がいっぱいの庭の石のベンチがある。そこに座ってボーとしていたらニャチャン大学講師のフック君家族とバッタリ。1回りした後だったがもう一度彼らに付き合って一回り。
食事に誘われたが事情もあってバイクでポルナガルに送ってもらって別れる。
ここはタップバー(お婆さんの塔か?)といわれる女神ポルナガルを祀っている9世紀のチャンパ寺院である。チャンパはここベトナム中部を一時期支配した民族で王はベトナム人ではなく明らかにモン・クメール(カンボジア地方)でシバ神を祀るヒンズー教なのだが、ここも例によっていろんな神様と一緒に祀られているのだろうと思う。リンガ(聖器=男性器)の頭を思わず触っていくセクシーなベトナム女性を見ていてひらめいた。シバ神は女だからベトナムの神になれたのか?
資料館のような所も上質な展示物で整備管理されており、熱心な参拝客が耐えない。そして、客は皆、何故か中国人。
ここニャチャンは海岸沿いは何故か皆ロシア人。博物館の資料解説はベトナム語英語の他ロシア語、フランス語、ニャチャンに日本や韓国の人、企業は少ない。
寺からタクシーで帰宅したがまたしてもドライバーが道を迷う。ガリレオ(オフラインマップ)の記録も電池切れでアウト。電話でいちいち連絡してやっと、、72kd。
夜、一旦フック君宅で近所の人と食事後、市内海岸べりのレストランで約束のうまいハイサン(海鮮料理)。僕がご馳走した1130k5000円ちょっと。
ヴァン君は高卒で、タウさんがニャチャン大卒なんだそうな。フック君、研究でハノイに来るという。
◼️昼は勉強。夕方奧さんタウの友人が子どもを連れて来る。子供は2人かと思ったら小さい子もいて、いそいでお年玉を、、、。沢山いるからばかにならないぞ。
ここに来ると市内にタクシーで出るだけで往復300kdかかる。市内で泊まった方がいい。されば勉強だけに集中できる。お陰でここに来てノート1冊とボールペン3本を消化した。
ここは朝の10時ごろになるとやたらと鶏の声がうるさい。そして、夕刻、仕事から帰ってきた近所のうちのカラオケの音がまた大きい。しかも調子がはずれてて、、、。こっちの人はうるさいとおもわないで、たのしいと感じるらしい、、ということがわかった。
◼️近所の保育士の大柄なおばさんとその彼氏。おばさんはぼくと最初に会った時に僕が1人者だと知るといきなり私も一人で僕が好きだから家に来いと言ったあのおばさんだ。55歳とか言っていて何時もいいよってくる男はイヤなんだとかいってたくせに、、と思いつつも、なんで、、、。
◼️ヴァン君が仕事から帰ると後で仕事場の同僚達10人くらいが家に来たので奥さんのタオは1人ですぐに準備して対応する。床にゴザを敷いて皿を並べる。(伝統的ベトナムでは食卓というものはない。みな車座であぐらをかいて遠くの皿から箸つなぎで、、)既婚者は1人いて奥さんときている。全て20代。今日から仕事だからビンパーランドの建設現場作業員はテト休みはたったの2日。(普通の職場なら二週間、雰囲気はその前後一週間、合わせて1ヶ月続く。その間ベトナム中が機能停止すると考えないといけない。知らずにこの時期仕事の予定を入れるアホな日本人もいるが、いちいち文句を言ったりしないというお国柄。「そうならそうと言ってくれ!」と勝手に切れる日本人はとても変な人種!)皆よく喋りよく食べて飲む。ビールは飲むたびに乾杯するから他の人が飲みそうになるタイミングを計らないといけない。勝手に自分だけで飲むのはダメ。前回カラオケで一緒だったメンバーがほとんどで僕の事をよく知っていて、気にしないので僕は喋らないが居心地は悪くない。ヴァン君の家に集まるということはそれなりに職場の地位についているということ。そういえば最近会社で表彰されたらしい。表彰状があった。
男の間では日本のAV女優の小川マリアとかなんとかが超有名らしく、聞かれるが、知らんてそんなの、、。