くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

留学ビザ交付

2017年07月31日 | Weblog

■メッセンジャーのアンさん(大学の留学手続き担当者)のメッセージがブロックされているのに気づかず、学校からのビザ通知が来ないのはおかしいと思っていた。急いで昨晩ヴィザを取りに行くとメッセージしたらOKが来ていた。

時間にオフィスに行くと韓国人の留学生らしき青年が入ってきて「韓国人の方、、」「いや 私は日本人です。韓国のかたですか?韓国語はわからないのですが、、」と韓国語で言うと一瞬彼はびっくりして言葉を失ったようだが、ようやく英語で留学のビザ申請に来ていると話した。

なにしろ僕はこのフレーズの発音には自信がある。福井弁の独特のうねりをこめたこの一言で韓国人から一瞬にして敬意を払った対応を受けることができる、一種の特技だね。この他は全くできないといっていいのだが、この短いフレーズが完璧というだけで言葉が話せるのと同じぐらいの効果がある。変になまかじりの言葉ではなそうとするよりづっといい。

留学ビザはメールで届く形だがプリントアウトしてもらった。9月5日から1年間(2セメスター)有効でこの証明書を空港オフィスに提出すれば取得できる。一安心だ。

午後は203号室のクラス授業。なんだか前回いなかった人がいたり、途中でいなくなる生徒がいたり、、。

 

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楽器をさがす

2017年07月30日 | Weblog

■がんばって今日はニンビンに行ってみようと思った。たしか以前、ミーディンのバスターミナルでニンビンの実家に帰るという実習生に会ったことがある。今日はターミナルの行き先案内を見ても出てこないので窓口で聞くとバス便はないといわれた。(あれっ、間違ってニャチャンといっちゃったかな?ま、いいか)

じゃあリンダムへ行こう。もしザップパットのバスターミナルまで行けばそこでニンビンの便をチェックしてもいい、と思って、29番にのる。これが池のふちを通るだけで北上するとわかったので降りて歩いて半島部へ入った。

ここはやはりいい。人がいないし風景もいいし建物を見るだけで住人の富裕度を創造してしまう。ここをポイントに路線ルートを整理してもいい。この前と同じ店で同じものを食べてミーディン行き48番にのる。結局人がいないからいつも同じ店になるのかも、、。

先日から楽器屋は音楽大学の近くにあると聞いていたので50番に乗り換えて音大前に下りる。すると道の反対側に確かにピアノの側板を組み立てながらギターがぶら下がっているような店が並んでいる。

覗いてみるとカホンがある。裏にアンプにつなげるようになっているものもある。100万~150ドンくらいか。マイネルのコンガがあった。8百万ドン、4万円ぐらい。コンガはベトナムで作れずタイから輸入したものだそうだ。

ベトナムは薬屋は多いが楽器屋は少ないという印象があったが、カホンが普及しているらしいので一安心。

夜、オーナーの息子にエレベーターで歳を聞かれ「69」というと驚いて元気ですねといわれる。親父だっておんなしくらいだろう、と思いはしたが、確かに68と69の印象はちがう。まるで60代と70代くらいの違いがある。マジック8とはよくいったもんだ。

そのせいかどうか、、今日は暑くてつかれた。

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Indo China Cafe

2017年07月29日 | Weblog

■大学の近くのIPH(インドシナプラザ、ハノイというのだがなぜかインドチャイナショッピングモールと呼ばれる方が多いらしい)のハイランドコーヒーでお茶の会を開いた、

学生は他は皆ベトナムにいないようで小泉君だけが来る。渡辺君は週末郊外で用事。IHPの住人内野さんには結局連絡つかずじまい。北海道のたまみさんからは、N3読解の本を買ってきてと頼まれたので買って持って行くことにした。

3時にハイランドコーヒー入り口にたまみさんが来て、店内に入って扇風機の風のよくあたりそうなところで話す。彼女も周りで誘われて週1回だか日本語教師はじめたそうだ。15人か20人のクラスでただ皆と話すだけで自由にしていいそうだ。

この人何者かよく知らないんだけどベトナム語を勉強するうちに先生のリーさんのいるベトナムへ来たくなって、だんなを誘って来てしばらく観光ビザでいるうちにだんなの経歴がよくて仕事があり、労働ビザがとれたので、こちらで定住し1年、200ドルくらいでビルの1室に移ってキチンもあるところに来たそうだ。

自分は金持ち駐在とはちがうって言ってるが、安い日本食の食べ歩きなど相当な写真をFBにあげているグルメだ。小泉君の学校の先生のところに住んでいて奥さんからベトナム語を習っているというからいろいろな巡り会わせがあるもんだ。

小泉君は卒業せずにベトナムへ残る決心をしたそうだ。心強い話だが、学費もばかにならない。いろいろゲームアプリのマーケットリサーチをしたり妙なことをする子だがいいなと思う。この数年は日本語を教えていれば何とかなる時期がつづくはずだからチャンスといえば言えると思う。彼はコスモスとか言う日本語センターで僕の倍くらいもらっている。しかも、ここに住んでる日本人の子女の家庭教師をして、いろんな旅行バイトもしたらしい。時にはひとくけちな日本人にこきつかわれたこともあったそうだ。

小泉君、たまみさん気があったようで、3人でバスでカウザイまで行く。ぼくはバスルートの探索でハノイ駅まで行って49で帰るルートを試してみたが時間がかかった。

隔週くらいでインドチャイナカフェやってみようか、、。

 

 

 

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格差

2017年07月28日 | Weblog

■朝、家主のツウさんに誘われて定年後あの食堂で働いている彼(名前が覚えられない)と一緒に7階の家主さんの居間でお茶をご馳走になることになった。今まで彼らの家族とは家の外では会うことがあっても家の中に入ったことはない。僕のいる501号室の階からはいつも鉄の格子戸に施錠されていて階下の店子の居住区とは行き来ができなくなっている。

格子戸の錠をあけて最上階のお宅にはいると、孫むすめのアンとその弟が飛び起きて走り路って来る。僕たちはとても仲がよくていっしょに遊びたいんだけど家の人からまるで「知らないおじさんには近寄ってはいけないよ」といわれているみたいな雰囲気だ。

実は前回格子戸越しで会ったときはまわりに人がいなかったのでアンは僕と電話番号を交換した。もちろん電話はしてないし彼女からもかかってはこない。

ツウさんがエレベーターのモーターなどのある屋上や最上階のテラスの観葉植物やそこからの眺めは普段とはちがうハノイの高層ビルの建築ラッシュの景観を見せてくれた。ここでは普通の家で3階4階。ビルになると6,7階のビルが隣り合ってぎっしり建っているのが普通だ。このビルも5階までは主に学生マンションになっていて、一階の駐輪場のバイクの台数から推測すると50人くらいいて、150~200ドルの部屋に住んでいる。

ツウさんに応接室に案内された。ベトナムの立派な応接室にありがちな、それもまた飛び切り上等な木の彫刻のある机椅子セット、周囲には世界各国のおみやげやら贈り物がならんでいて、立派な日本人形もあった。壁には息子さんがバージニアの大学院を卒業したときの家族の記念写真や、珍しいドル紙幣のセットなどが掛けてあった。

僕も10年の在米生活で1度もみたことのない2ドル紙幣がかけてあった。ツウさんいわく来年の正月に1枚くれるとか、、。

応接室のテーブルの上にティーカップ4個をおいてポットにお茶をいれて僕たちに飲ませてくれた。渋いくらいの緑茶でおいしいと思った。なにしろ一番有名な銘柄らしい。中国、台湾、韓国といろいろお茶を飲んだけれどそれぞれ趣があっていい。

学校の先生の彼は今では食堂で「おしん」(ベトナム語で家政婦のこと)をしているが一応インテリということで一緒に招待されたのだがこの国の格差を垣間見る機会になった。

 

 

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バスに乗らなかった最初の日

2017年07月27日 | Weblog

■ベトナム語が明日の予定なので一日テキストの発音のところを勉強しながらだらだらした。朝、マイジック商店街でSIM屋さんをみつけ店員の2人の女の子にスマホのグーグル翻訳だよりでようやくインターネット4G専用SIMで1年用399kdをアンドロイドスマホに装着。これはSIM2枚を切り替えて日本ベトナムに使えることになった。明日の11時から作動するらしい。1年2000円のインターネットってめちゃやすっ!

土曜の午後にインドチャイナプラザでお茶の会を開こうと決心する。平泉君とシバタさんはくる。内野さんの電話が通じず、渡辺さんは連絡なし。

このところ気になっている「サウ」を調べたがわからない。これはフック氏(やっと家の前の屋台の彼の名がはっきりした)のところで出すようになった梅酒もどきの飲み物で大好きになった。これが街路樹になっている木になる実から作ることを教えてもらった。しかしその木が何なのかわからない。屋台でかならず日に1,2杯は買う。1万ドン。50円。とにかくうまい。グラスに氷をいれてストローで飲むが、長いスプーンで中のしわくちゃの実を食べて種を捨てる。アルコールは入っていない。砂糖、水だけだ。とにかく、うまい。

 

 

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TSの矯正方法

2017年07月26日 | Weblog

■ベトナム語のクラスの準備をしたいが、前回クラスで先生に出してもらった授業に使える文例の記憶がなかなかできない。記憶能力が極度に落ちているのに愕然とする。しかたないことでゆっくりやるしかないな。やっと覚えたのに、僕がつかっている「面白いほど身につくシリースの石井の本」をみせるとそれにしたがって授業をすすめてくれた。

スマホにインターネット用のSIMを入れたいというと買い方の例文を教えてくれた。しかし近所ではSIMを売っていないことがわかったので、あすマイジックの商店街に行ってこよう。

夜インターネットで「つ」の矯正法を調べるといろいろあることがわかった。aiueoのなかで母音iとuはほかのA,E,Oと違う性質がある。タ行ではティ、トゥとなり、サ行ではshi,shuとなるながれがある。そのへんで「つ」がchuになるようだ。CatsやLetsで練習する方法もあるが僕が考えたのはSUの前にTをつけるのではなくあとにつけてみる方法だ。

サ行が摩擦音なので舌が歯の付け根(硬口蓋歯茎部)に接触していないがタ行破裂音ではここに舌先が接触する。舌が歯先で接触するとTになるのでSUと言わせてTをつけSUといわせる、というより、「すー」といわせ、Tでとめる。その時「u」をつける。つまり「スーツ」といわせるのはどうだろうか?それでは「スーチュ」になるというなら「スース」といわせすーを長くとって後ろのtsuを残すのはどうだろう。「すーす」「すーtす」→「スーツ」→「つ」というわけだ。「すー2〔ツウ)」もいいかな。次のクラスで試してみよう。

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303号室

2017年07月25日 | Weblog

■今日は予定がかわって303号室の授業をすることになった。21課である。いつも202,3号室だが今日は3階のクラスだ。授業が始まっても入ってこない生徒がいる。すこしたるんでいるのかな?

人数が多い。13人いる。昨日は5人だったが、、。これだと結構会話練習には時間がかかりそうで皆に十分トライするチャンスが少なくなるかもしれない。若い子は18歳、最高齢者が27歳で10年の年齢差があり、第一印象では18歳19歳の子が一番なめらかに話せるようだ。

これだけ授業中に生徒の表情をみながらクラスを進めていくにはやはり僕も会話文を覚えてこないと隙を見せてしまうなあ、と思った。いつも事前にちょっと会話文をよんだくらいで出てきていたが、もっと先生らしくしようと思う。

とりあえずうまくいったようで、授業が終わると生徒が前に出てきて記念写真を撮ろうという。みんながいきなり僕をかこんで記念撮影。なんか最初の授業かいきなり卒業式になったみたいだが悪い気はしない。こんなことって日本ではあるんだろうか?

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買い物

2017年07月24日 | Weblog

■午後の授業を教えているとこのクラスは意外にわかっていないことがわかってきて戸惑うこともある。17課のところで例に「見る」「聞く」「話す」など使うと通じない。えっ、と思って説明しようとすると担任の先生が飛んできて辞書形まだ教えてないから、、という。しまった、そうだ「見ます」「聞きます」「話します」じゃないとわかんないんだったと納得。説明したいことがあっても時間がない。この子たち、8月一杯で送り出される。それまでに聞いてわかる日本語を発音できるようにトレーニングするのが僕の仕事。

5時に終わってバスで帰るとき、うっかり降り過ごして一駅先の停留所まで行ってしまった。ここまでくると車飛び交う広い道を横断して反対側のバス停で来るバスを待つしかないが、近くのアウトレットモールで買い物をして帰ることにした。

まず、洗濯ばさみ、タオル、書類ケース、とブランケット。合計1600円くらい。

大概のものはここで手に入る。ベトナムにないと思っていた座椅子があったし、今あるといいと思っているwifiプリンターも1万円ぐらいのものがある。でもここではタダで買い物袋をくれないので外でダンボール箱を探して持ち帰らないといけない。バスで帰るには大きなものは運べない。今回、有料でバッグがあるし送り届けサービスもあるかもしれないことがわかった。

ノートはいいものが見当らず、イオンモールへ行ったしここではちゃんと買い物袋をつけてくれる。多色色鉛筆もそうだ。2倍価格のダイソーとこちらの文具で同じくらいのものがあった。百均の品はベトナムではデザインがいい高級文具という扱いだと思う。

ここのモールでカッターシャツや半ズボン、サンダルを買うとすっかりハノイスタイル。おなじようなシャツを着ていた僕の部屋のビル警備のおじさんの喜ぶこと、、。

段々、日常生活感がでてきた。

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普通の日曜日

2017年07月23日 | Weblog

■時間があればニンビンへ行ってみようかと思ったりしたが、普通に寝坊し、いつものように朝、家の前のホン君の露店で朝ごはんに最近のメニュの肉とブン〔麺)の皿をおいしくもないのに付き合いでおいしいと言いながら無理にたべないといけない、のだが日曜は彼も休みで誰もいない。ラッキー!

昼と夜は一軒おいて隣のクアン君のビルに開業した食堂で食べる。開業後1月になるが実によくはやっている。はじめは道路工事中で人は簡単にこの通りに流れないし裏の路地に安い食堂はあるから、、と思ったが、はじめてみると開店中は客が絶えない。

おかげでホン君の店に人が来ないといって開店直後は彼は出てこなかった。彼の奥さんと子供がいた部屋が今僕がいる部屋で、彼らは安い小さい部屋に移ったのも生活を切り詰める目的だったことを家主のツウさんから聞いていたので僕も心配したが、最近は彼の露店も繁盛するようになったように思える。

彼が新しい食堂の材料を使い、ブンを出してあのまずかったバインミー(フランスパンのサンドイッチ)を辞めたことが今の客の入りに関係あるかどうかは知らないが、少なくとも僕には朗報だ。あれはほんとまずかったから。しかし1杯8,000ドン〔40円)のヌックミア(サトウキビジュース)は健在。僕は日に何杯も飲むことがあり大好きだ。

ここに最近新メニューが登場。サウと称する梅酒そっくりの甘いジュース。しわくちゃの実も入っていてその実も食べるが確かに梅とはちょっとちがう木の実だ。とにかく僕は初めて飲んだ瞬間からの大好物。ひそかに飲み物の最高点評価をしているこの1杯1万ドンがここの目玉になるといいな。

新しい食堂のスタッフの女性たち、、本当にこの国で儲けているのはいつも女性だ、、は僕が開業準備の前からの付き合いもあって皆やさしい。食事は正直大変だったがやっと慣れてきた。15,6種類の料理の中から好きなものをご飯大盛りの皿に取ってくれるが、僕の場合は手伝いの彼女は必ず盛った皿に2つ3つ余計に加えてくれる。彼女の好みの食材だろうが気持ちがうれしい。

肉類にしても見た目は日本人としても一見おいしそうである。しかし、脂身とか筋で噛み切れなかったり、内臓や血の塊やで、、。昔、肉屋の友人が冷凍肉で輸入より生きたままの牛を輸入して肉にした方がずっと安いのに日本でそうしないのか説明してくれたことがあった。日本人は肉はひれ、とかロースとかの肉しか食べないから合わないんだそうだ。

しかし、一品一品実に手が込んでいておいしそうだ。卵焼きもよくみると何重にもきれいに巻いてあって中に野菜が何種類も細かく詰められていたり、豆腐に肉の詰め物が挟みこんで揚げてあったり、、なのだが一緒にして唐辛子入りのヌックマムとライムのしぼり汁でおいしく食べるには時間がかかりそうだ。僕ならこの材料で砂糖、みりんとしょうゆ味でおいしく食べられるはずだと思う。

ここで働きはじめた昔学校の先生だった定年退職後の男も襲い食事のあとは奥でお茶飲んでいけとか誘ってくれる。ビルオーナーのクアン君も上の部屋で一眠りして行けとかいってくれる。店の女主人も料理の包丁で店の床に入り込んだごみをかき取ったりしながら、おいしいかと聞く。

僕は聞かれて必ず「ウゴン」おいしい、としか言わないことにしている。本当に少しでもおいしかったら聞かれる前に「ウゴン」することにしていることに彼らは気づいているかどうか、、。

この日午後までベトナム語のテキストのcdをプウ先生がmp3に変換してメールしてくれたファイルをダウンロードして聞いたりして、すごした。

夜、先日食事をした日本語学校のズンさんから弟さんの経営する郊外の日本語学校の教師に来てほしいという電話があり丁寧に断った。

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郊外探索の第一弾コーロア

2017年07月22日 | Weblog

■本当は土曜の午後に学生や知り合いの留学生や新しい知人なとに声かけをしてお茶の時間でもたのしみたかった。でも、外大の連中はベトナムにいなかったり、用事があってこないし、以前知り合って一緒に食事に行ったり案内してもらったりした元実習生のジュリさんからはついに連絡はなかった。またの機会にしよう。

それより、路線バス調査の一環として郊外はどの辺までいけるかを試してみたい、と思っていた。地球の歩き方の郊外の見所のなかで、市内バスで行けるところが唯一つ、北に18キロでハノイで1番古い都城があったといわれるコーロア村だとあった。毎日のように乗っている46番バスの終点だ。

街の情報はどこにもなく、終点のバスが並んでいる道のにぎやかそうな方角にとぼとぼ歩いていく。見所は数百メートル内に集約していて徒歩で十分見学できる、とあるがどんな見所がどこにあるかもわからないし、話せないので聞くこともできないのでただ、とぼとぼ、ひたすらに、、、。

そのうち、妙な気分になってきた。ここに観光客も観光目当ての店も施設もないし、外国人すら見かけない。街は相当に離れた僻地のはずだが、ハノイ市内の交通渋滞こそないが普通に車もバイクも走っていて沿道の店もそこそこにぎわっているし、広い通りもありハノイ市内の日曜日くらいの感じしかしない。通りの並木道も、古いが凸凹の敷石がそれでもきれいに並んでいる歩道もハノイ市内と全く同じ。いったいここはどこなんだ!

そしてやっと古い寺院らしいところがあった。入り口には何の案内もない。勝手に入っても人もいない。しかし、確かにこの寺は尋常じゃあないな、と思う。きれいにしてあるわけではないが放置されている様子でもない。人が訪れた気配はあるが誰もいない。なかなかの時代を感じさせる造りで絵になる風景だ。夏といってもこの数日の雨のせいか実に過ごしやすい事もあって気持ちがいい、というか落ち着く気がする。

裏庭にでると放置された古いコンクリート壁だけの汚いトイレ風のブロックがあり、大きいとなりの新しい寺院につながっていた。長居をするつもりもなくバスで帰る。途中の風景はたしかに僻地だ。はるかに続く田園。広い真直ぐな道の沿道は椰子の木だったり(ココナッツかな)シュロみたいな植生で、ハノイの特徴でもあるたくさんの池や小さい湖が点在し、だんだん市内に近づくと大規模な工場施設、工業団地が造成されていてパナソニックやヤマハの文字が目に入る。

そしてホン川(紅河)を渡ると巨大なビルの林立する大都市の顔が現れる。この紅河の内側だから河内、つまりハノイというわけである。中国の空港のフライト表示板でハノイが「河内」となっていることをいつごろのことか意識し始めたのはやはり僕がベトナムに住み始めたことが原因かもしれないと思っている。

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