■バスでローヤルシティに行く。ローヤルシティの入口がよくわからず歩き回ったのでシリの機嫌が悪くなる。やっと、入り口をみつけドアをあけると広場の向こうに林立するレジデンスビルの風景に彼女はすっかり夢中になって写真撮影。階段を下りてモールに入り、ブランド店がならぶショーウインドーを歩くとすっかり機嫌が直ってしまった。
そこからバスに乗ろうとするとちょうどタクシーを降りる客がいてそのタクシーでイーオンモールまで行く。降りた場所が入り口から離れたショッピングセンターだったのでちょっとまずいなと思ったがショッピングセンターに入った途端、もう彼女はこんなところが来たかったのよとばかりに陽気になり、口数が多くなったがこっちのほうは一向に興味がないのでしぶしぶついて歩くだけ。
トイレが行きたいと言い出したので、待ってましたとばかりにいつものトイレに案内した。長く通路を歩かされ、途中のトイレも素通りして目的のトイレにたどり着き、用を足して乳児のおむつ替えや、家族用個室トイレ、そして図書館の待合室風な空間デザインを楽しめるかな、、と待てども出てこない。もしかして素通りしたかなと廊下にでてみるとやはりそこにいた。ちょっとみてよとばかりに案内すると一瞥するだけで出て行ってしまう。用が足せればそれでいいとばかりに何の興味も示さなかったので唖然とする、、。しかしNYの彼女は用を足したくなると超高級ホテルやデパートを選んではいっていくし、高級レストランで席を指示して用が終わったら、すでに食事の準備ができていても英語のわかるスタッフが呼べないと席を立って別のところに堂々と出て行ってしまう彼女にとっては、なんの興味もないのは当然かもしれない。トイレに趣味をこらして注意を引こうなどという文化になど関心はないのだろう。
それにしてもあの命令調で傲慢な文句のつけ方を見ているとほんとに敬語の日本文化に育った自分がラッキーだと思える。彼女が英語を話しているだけで腹が立ってくるくらいだ。インドカースト文化とはこういうものか、、。逆に身障者などには過度に同情する。かならずいくばくかの施しをする。これは日本にない文化だ。日本はノーカーストだけに身障者などには無関心な社会かもしれない。
食事がまた大変。ごま油アレルギーで倒れた時の注射器を持ち歩くくらいで魚介類以外は肉が食べられないとなると、食事を楽しむどころの騒ぎではない。高級レストランのスタッフを呼びつけ食材の説明をさせるのだが彼女の英語は僕だってよくわからないくらいなのにこのベトナムで、、、。それで日本食のこと何も知らないくせに大好きだというから始末が悪い。日本食にごま油は必需品に属するから危ないことこの上なし。ハノイ名物歩道上の露店食などとんでもない。この日は中華食の餃子風、僕はお好み焼き。
おみやげのチョコレートだのコーヒーこしき、ベトナムクッキーなど買い込んでバスで帰宅。
夕方ホテルへ僕のパソコンを持ち込み、マレーシア航空の遺失物オフィスにメール。なくしたパソコンの問い合わせ。
遅くなりすぎ、IPHのレストランはいずれも閉店。ようやくピザ店でチャーハンテイクアウトの注文ができた。そのねばりがすごい。明日は帰国。