くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

聞く力

2012年12月30日 | Weblog

■書店店頭でこの阿川佐和子のベストセラーを見つけて手にした。先日NHKのアサイチに出演してチャーミングな女性だなぁと思いながら話を聞いていたので関心があった。最初のまえがきのところで引き込まれた。東日本震災の被災者が自分の体験を聞いて欲しがっていると聞いて、ただ聞いてあげるためにでかける決心がついたというTVタレントの話だ。福島では人に話したくても周りの人は皆「私のほうがもっと悲惨よ」というわけで真剣に話をきいてくれる人がだれもいなかったのだそうだ。

映画おたくのあいつが言っていたが、映画が始まって最初の15分のところにヤマを持ってこないとあとの1時間、1時間30分がもたないのだそうだが、これと同じだな!文体が話し言葉調でインタビューの内容と重なるのでこれもぴったりくる要素だ。彼女のインタビュアーとしての膨大な著名人インタビュー経験から、人からの話の引き出し方のノウハウを綴った話なので、いわばオフレコになった裏話を知りたいという3面記事的興味がそそられる面もある。その到達点がタイトルの「聞く力」になっている。が、かなりの「書く力」でもある。やはり父親の遺伝子かな、、。

著名作家のインタビューで逆にインタビューされていたいた自分に気づいて開眼。かの作家の境地を目標に右往左往するあたりの失敗談成功例のなかに彼女のパーソナリティを吐露していくことで読者を惹きつけ「読ませる」本になっている。

アサイチで出た石田純一に聞いた話はでてこなかった。中年はやたら若い子に自分の自慢話をしたがるが彼女たちはそんな話に興味はなく、ただ自分の話を聞いてもらいたいのだ、、という若い子との接し方の原点というか、、やはり石田はすごいね、、って話だったんだが。やはり僕も同感だな!それなり中年は自慢話がしたいんだ!でも、それをやっちゃうと嫌われる。だから僕はブログで、、、。

この本、ベストセラー100万部売上っちゅうことでカボス(書店)の入口の一番前の目立つところに置いてある。ここで2,3時間一気に立ち読み!背中に冷たい視線を感じながら、、というか感じるプレッシャーを意識的に利用してその力で読み切ってしまう、、という僕の「読む力」!いまだ健在!

という僕の自慢話で今日は幕!

今日はスキーだ! 



 

 

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スキーの季節

2012年12月24日 | Weblog

■新聞広告でスポーツデポのスキー用具のバーゲンをみて、矢も盾もたまらず出かけた。ロシニョールの160cmセットが23000円、ハートのブーツ24cm女性用が20000円ぐらいで開放値6.5で設定してもらった。デポは随分でかい。たいていのものは売っているようだ。金沢のセカンドストリートでメガのの上からかけるゴーグル1000円と手袋2500円で入手したのでいつでもスキージャムに出かけられる。ちなみにジャムのシーズン券は5万円ぐらいなので、10日も行けば元はとれそう。どうしようか、、、。

とにかく、一度滑りに行こう! 

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ウエブポ

2012年12月24日 | Weblog

■日本郵政の年賀状配達ウエブサービスのこと。年末年始にかけて1番うっとーしいのが年賀書き!やっと「ウエブポ」で解決するか?

僕は一度、虚礼廃止と称して年賀状を辞めたことがあるが、 人の年賀状作成支援をしたり、仕事関係でなんとなくまた年賀状を出すようになってしまった。しかし、メールでメリークリスマス+ハッピニューイヤー、レターでことが済むので年賀状は100名ぐらい限定で出すことにしている。今年もいやいや年末になってしまい、昨年から考えていたのだがこの日本郵政のアプリケーションではがき関係は全て処理しようと考えた。

まずプリンターのことがある。いままで安物のインクジェットを使っていたから、年に一度、年賀の時ぐらいに、インクがない、、 紙がつまった、、印刷がずれた、、などと大騒ぎだ。もう、そんなプリンターは皆捨ててしまった。個別のエクセルワード文書の印刷はネットプリントを使って近くのセブンイレブンの店でプリントしているからプリンターはいらない。だから、今年はこのサービスで年賀状をウエブでデザインして直接元旦に配達してもらうことにするのは自然のながれだ。問題は住所録をネットにうまく登録できるかどうかが気がかりだった。

僕はワードエクセルを持たないので僕のPCではファイルを開けない。以前使っていたダウンロード版無料の最新オフィス(そんなのがあるのか?と思うむきもあろうが、、あるのだ)は既に使用期限を過ぎていて文書作成ができない。当然、他の住所録のCSVファイルも開けないので住所録のインポート・エクスポートが可能か確認ができない。今まで仕事で使っていたフリーの顧客管理、販売管理ソフトの♪アドレス帳はそれを入れたままPC毎友人にあげてしまっていたので、聞いてみると、使ってないというので返してもらって住所録を移転しようとしたがうまくいかなかった。結局、去年使った郵政の年賀状作成アプリのデータをインポートして使うことにした。

最初なので年賀状のデザインにはこらずに手早く仕上げた。印刷代1枚78円、はがき代50円で1枚128円。さらに割引があるらしく、全部で1万円いくらで片付いた。このアプリは年賀状だけでなくはがきの作成と配達のサービスができるので登録した住所録を使って郵便が全てネットでできることになる。ビジネス用のダイレクトメールシステムもあって、ネット上に住所録が登録されているととても便利だ。やっと、、、おわった、おわった、、。

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しわす

2012年12月22日 | Weblog

■年末はなんやかんやと忙しい。調査の仕事が重なってしまった。県の労働力調査(総務省)は一番難しい場所があたってしまった。それに市の工業統計調査(経済産業省)は年末までに配布を終わらせないといけないが天気が悪かった。本業の県の就業状況調査が佳境を迎えているあいだに、時間をみてこいつらを片付けるのは骨がおれた。

労働力調査は県の担当がUさん。顔をみるなり「えっ、 あの熊谷さんですか?なにか親戚の方とかじゃなくって、、」

もともと、就業状況調査は3年目になる国の労働力調査の福井県版で、シルバー連合では 最初から僕が担当していて、Uさんはその県担当者の近くの席だから僕のことを知っているのだが、まさか僕個人が労働力調査員をするとは思わなかったのだろう。他の2名の女性調査員と一緒にUさんの説明を聞いて調査を始めることになったが、担当の高木町地区は調査件数が多い。当初75件くらいで普通の倍位か、、と思っていたが、、、。

もちろん、今までこれ専門に調査員を指導してきたのだから普通の調査員とはレベルが違って早く処理できるはずなんだが始めてみると新しいマンションがあるわあるわ、、なんと340件に達した。この大和田地区は福井では最も急発展している場所で、この数年間で怖しいほど居住環境の激変したところだから考えられる話なんだが、、。Uさん、申し訳なさそうに「期限は伸びてもいいですから、、、」

僕としては専門家なんだから意地でもやらんわけにいかんでしょ!シルバー人材センターは県の政策統計課からけんかを売られたような気になって来た。

それでも、やりましたよ!しかも締切前日にUさんのところへ持参すると、、彼女調査区地図を見るなり、、「わーっ、すごい」

そりゃ、すごいっすよ。なんせ普段A3用紙に書くところをB4用紙に普通の10倍ぐらいの量が詰まっているんだから、、。50件用の名簿用紙だって普通多くてせいぜい2枚までのところを 7枚半もあるんだから、、。自分でも驚く程手早くできた。町内会長さんがとても協力的で夜雨のなかを訪ねたら町内の名簿を見せてくれたので、ほとんどの世帯が判明したのはラッキー、、。

夜、手元が 暗くなったので、備品に懐中電灯があるのを思いだして手探りでスイッチを入れようとするがわからない。そのうち、アラームが鳴り出した。止め方がわからん、超やばい!雨の中マニュアルを読むにも明かりが、、、。ようやく止まったが、その間10分ほども続いたような気が、、、。そんなに鳴っていて誰も通報しなかったのだろうか?と、思うとそれもまた怖い話だ!

 工業統計調査は製造業者の国勢調査のようなものだが年末が基準日になるので天気の悪い季節にあたるのが頭痛の種。雪のちらつく滑りやすい道をバイクで回るのはきつい。雨が降りだしたりすれば書類も濡れるし、寒くて手がかじかんでしまう。やたらトイレにばかり行きたくなる。まあ、それでも2日かけてなんとか25軒ほど回れた。

そして、ようやく今年の調査も終了。ほっとしている。今年は経済センサスや就業基本調査もあって、、、おれもすっかりプロになったみたいだ。 

 

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最近の話題

2012年12月19日 | Weblog

■先日のコネチカットの小学校銃撃事件。新聞に載った写真が印象深かった。逃げ惑う子供達は先生と一緒にお互いの肩に手を載せて「電車」になって走っている姿を見て、さすがにここはセキュリティ教育が行き届いているなあ、と感心した。日本の小学校はどうなっているのかしらないが、「日本人ならそんなことしなくてもちゃんと統率のとれた避難ができるはずだ」なんて意見がでそうな気もする。親にセキュリティのセンスはなさそうだから、、。

 米上院議員のダニエル・イノウエが亡くなった。人種差別を愛国心で克服してアメリカ合衆国の信頼を勝ち得たまさにアメリカンヒーローとなった男。パールハーバー奇襲によって日系人は軍隊に入って日本人を殺すことによってしかアメリカへの忠誠を証明できない状況のなかで、米軍史上ケタ外れの幻の最強部隊の生き残りのひとりだ。中身のない人間という意味で1世はBambooと呼ばれ、日系2世はそとは黄色だが中は白という意味でBananaと呼ばれた。3世はBee。つまり、人を刺す蜂のような職業、政治家や弁護士にやたらとなりたがるやから。などという差別を体現し、その差別をはねのけたヒーローBananaだ。そん片腕の上院議員の愛国心とはどんなものであったのか?

数年前にハワイの日系人の相続調査の仕事をして初めて僕はその事情を知った。ハワイに押し寄せる日本人観光客というのは、まるで原爆投下された広島にアメリカ人が我が物顔で押し寄せているようなものじゃないか!それがそうでないというのは、まさにこの男の偉業なのだ、と思った。同時に、ハワイの日系人と本土の日系人の微妙な温度差。そして米国移民史上最高のモデルといわれる日系人の同化政策とニューヨーク移民のモザイク社会とは正反対の概念であることなど考え合わせて「アメリカの民主主義」のダイナミズムにしばし思いをはせる時間があった。日本の「愛国心」ってのはこんなんではないかなぁ、、、。美しい日本を愛する心、、、なんて空虚な、、。

 猪瀬直樹が東京都知事になった。僕が初めて彼に会ったのはもう40年も前のこと。僕が司法試験受験のために東大にテンプラ学生として潜り込んでいたころ知人の出版社のゴーストライターとして働いていた猪瀬に頼まれて東大構内を案内した。当時は学生紛争が吹き荒れた時代で彼は大学には3日しか行ったことがないし担当教授の顔を見たこともなくレポートだけで卒業したという彼と話したことがある。いやなやつだなぁ、という第一印象。その後、彼は労働争議などの社会圧力で賞を逃したライターの後をちゃっかり受賞したり、朝日の論説を手にするなどして確実にルポライターとしての頭角を現していった。石原とは物書きとして波長があったのかもしれない。彼の上昇思考が鼻につくような面もあるが40年の歳月と社会が彼をそれなりに育ててきたのかもしれない。今はいい着眼で都政を進めているようで頑張ってもらいたいなぁと思う。

 彼のような性格は意外と脚光を浴びる場所で力が出て、世の中のためになることをすることになるのかもしれない。初めてあったとき、彼はヒールの高い靴をはいていたという話をすると、件の元出版社編集長「あいつ、そんなときから背が低いことを気にしてたのかな、、」

 

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幸福度パート2

2012年12月02日 | Weblog

■福井新聞に「ブータン流幸せとは」という伊予氏の論説が出ていた。都道府県ごとの幸福度で日本一となった福井では国民の大多数が幸せを感じているブータンに関心がたかまっているが、ブータン流幸せとはどういうものであるかということを書いた記事である。

2005年の国勢調査では97%の国民が「幸せ」だと答えているそうだ(これはブータンでの話らしい。こういう意識調査がなされているのだ)。ところが先進国では「幸福のパラドックス」というものがあって経済的豊かさが幸福感と結びつかないことが言われているそうだ。

先日の県の統計では幸福度がまるで各県の都会と田舎のランクづけみたいになっているということにこれが関係するかのような感じさえした。ブータン流幸せ感は仏教的な価値観からきており、幸福とは人と人との関係の中にしかありえないのだそうだ.

そして内閣府が昨年策定した幸福度指標の試案ではこうした「関係性」を「経済社会状況」「心身の健康」と並ぶ指標の柱の一つに位置づけているそうだ。県の統計の中に「人との関連性」は一体どういうふうに考慮されているのだろうか?取り上げられた各種統計はまさに各県の経済性社会性に関するデータであるといっても過言ではないと思う。個人的人間関係を無視したような県の幸福指標は国の考えとも異なる。

幸福とは何かを不問に付して「幸福パラドックス」を先取りしたような結果となった県の幸福度指標はまさにでっち上げと言われても弁解できない。まず、幸福度NO1福井ありき、の印象が僕は気に食わない。「そんな実感がない」という県民の声はそんな気持ちを代弁しているのではないか、、、。

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