くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

急な旅立ち

2012年01月29日 | Weblog

美香さんの上海のお父さんの具合が急に悪くなったのですぐに帰国したいと言ってきた。来週木曜日に帰国予定で小松からの航空券の手配も済んでいるのだが、日曜なので変更する連絡もできない。キャンセルして別の会社で手配したいがどうしたらいいか、というので急きょ彼女の家に出かけた。

日曜なので福井の旅行社はどこも休みなのでネットで探さないといけないが、緊急な予約なので電話連絡できるほうがいい。HISの金沢営業所の電話が繋がった。事情を話して明日の上海便がとれるところを探してもらうと、中部国際空港発の便がみつかった。ビジネスしかなくて小松からの便の倍の価格だ。わずか3日予定を早めるために倍以上かかると知って彼女は躊躇したようだが、もし間に合わないと一生後悔するからと言って納得したようだ。

僕からすると安いなあと思うのだが、ネットで格安ばかり利用してきた彼女はそんなものだとばかり思い込んでいる。日本人のやさしい旦那が隣にいるのだが家庭も仕事も一手に切り盛りして来た彼女は何事も自分が決めないと収まらないのだ。もう日本で10年以上になるが気が動転していることもあって電話でもうまく話せない。思い込みが強すぎることもあって傍がいらいらするばかりだ。

問題は支払い方法だ。数時間後に入金しないといけないが営業日ではないので銀行振り込みは使えない。彼女はローソンで決済できると聞いたらしく現金をもって近くのローソンに行くが店員もよくわからない。携帯を忘れた彼女に代わって僕が営業所に問い合わせるとメールで手順を送ってあるという。送られたメールをよく読んでなかったのだ。

外国人にとって外国語を迅速に駆使することは困難この上ない。メッセージは要点だけつかんで細部は読まないという癖がつきやすい。それは僕もアメリカでそうだったから理解できる。無駄な行動が多くなるのも仕方がないか、、。航空券の決済はコンビニで直接できるということを僕も始めて知った。こんなときカードを使わない彼女が決済するためには最悪営業所に現金を持参するしかない、との考えは杞憂だったか、、、。

名古屋発は初めてだという彼女のためにiPhoneで電車のスケジュール、空港までの乗り換え手順、名古屋駅構内のマップのダウンロードなど準備しているとようやくe-チケットのメールが届いた。これで一安心。彼女が夜勤に出かける時間が迫ったが「先生、少し食べてって、、」と言ってキッチンに立つ。荷物の準備はほぼ終わっていて、明日、夜勤明けから帰るとすぐ駅に向かうことになる。

日本人でも急に明日海外にでかけるとなると大変だがこの「中国の嫁さん」は強いなあ、、、。イニシアチブを取れないけど旦那さんはやさしいなあ、、、。国際結婚は難しいもんだなあ、、、。

 

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回線トラブル

2012年01月26日 | Weblog

■ドコモの回線が止まって大混乱になった。でも停電よりはましだろうし他のキャリアには支障なかったのだからたいした問題ではない。しかし一民間通信会社の回線に数時間支障をきたしただけでこんな大問題になるというようなネット社会になったということだ。スティーブ・ジョブスのいないアップル社の業績も史上最高だそうだ。

クラウドが話題になるがiCloudを昨年体験して久しぶりにゾクゾク感を味わった。iPhoneをどこかに置き忘れても別のパソコンでその場所を地図上に表示し、メッセージを送って音を鳴らせることができる。ロックして誰も操作できないようにすることもできるし、メモリーのデリートもできる。

こういうことは既に10数年前にアメリカのセキュリティー雑誌で紹介されていた。デスクトップの盗難対策として実用化されていたんだ。顔の自動認識システムなどもそうだ。USから帰国して知能システム工学をかじっていたころ暗闇で密猟者の顔を自動認識するシステムを見てゾクゾクしたものだ。それも今ではデジカメで当然の機能のように装備されている。

軍事技術が民間に応用されていく過程もこんな感じだろう。USの極秘通信スパイシステム、エシュランもグーグル検索システムにとってかわってしまったし、、、。

そういえば、インターネットがそうだ。ソ連の核攻撃でアメリカの通信網が分断されても西海岸とワシントンが繋がるという軍事システムは西海岸の大学と東海岸の大学のネットワーク研究者達によって実現された。

いまはそのインターネット接続が停止したときどうするかっていう問題で、それはキャリア関係なく「クラウド接続」できる環境があればいい、ということではないだろうか?それは技術の問題ではない。ネット業界、あるいは国家行政の危機管理の問題につながる問題だ。

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日本語の文法

2012年01月24日 | Weblog
■ぼらんてぃあ日本語のクラスは日本語文法のクラスではないので文法は自力でやるしかないなと思って、今年は元旦から文法の本を読み出した。思いがけないことがいろいろあって面白いなと感じている。

まず、日本語の文法は我々が学校でならったいわゆる学校文法とちがう、外国人に日本語を教えるための日本語教育文法が別にあるということ。そして、日本語教育文法の核心部分、動詞の活用類型であるu動詞、ru動詞は外国人の発案であること。
僕(僕達)が勝手に信じ込んでいた形容詞は名詞を修飾し副詞は動詞を修飾するという文法は英語をはじめとする外国語の文法であり、日本語の文法には使えないことを知った。

世界の言語はSVO型とSOV型に別れていて英語のように主語の直後に動詞が来るタイプとちがい、日本語では動詞が最後に来る。だから結論が最後まで聞かないとわからない言語だ。日本文法では体言、用言という言葉を使う。用言とは活用する独立語で動詞や形容詞のことだ。

「てにをは」などの多様な「助詞」が日本語を特徴づけているが、これは英語の「前置詞」に相当するとされている。これは助詞の場合は「後置詞」になると考えると分りやすい。常に名詞(体言)の後に来て必ず体言・助詞・用言の順になって体言と用言をつなげる役割をもつ。

英語の「仮定法」はスペイン語では「接続法」というし、スペイン語では「過去未来」などわけのわからんものがある。文法用語は各国バラバラだ(考えると至極当然のことなんだが、、、)。

日本文法では「アスペクト」とか「モダリティ」という外来語(だと思う)を使う。これは日本的伝統的ではない概念が使われているという証拠ではないだろうか?つまり文法が変化しているということ??

学校文法は日本人として使うべき正確な文法。これは古文の文法からの変化を理解する必要がある。対する日本語教育は外国人が言語をマスターするための文法(これが本来の意味の文法だと思う)が最近必要になってきた(グローバル化)事情があると思われる。 

言葉は異文化を押し付ける同化政策に使われた時代から文化を共有するグローバル化の時代に確実に移行している、、、。


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英会話教室

2012年01月17日 | Weblog
■Mさんに1度だけ英会話クラスに出てくれないかという妙な誘いを受けた。友人を勧誘すると「湯たんぽ」がもらえるそうだ。Gクラスというところに出てくれといわれて夜も遅くなってからNOVA駅前店を訪ねた。受付の女性から声をかけられ先生の面接を受けることになった。

たしかチャールズとかいうアメリカ人教師。挨拶もそこそこにいろんな話をして楽しかった。テキストがあって、これがちょっと難しそうだったがフリートークでいい、ということなのでずっと40分のクラスを話し続けていた。

昨年来日した彼は震災ボランティアとして現地でペットの捜索やケアにも携わったそうだ。僕のNY留学の話や9.11の話、日米の職業に関する見方の違い、労働組合や税制のちがいなどなど、、、。9.11以後のUS国内の変化について尋ねた。彼はこの10年間でセキュリティー強化と経済の不振で市民と行政間の対立が強まり、市民の不満が高まっていていて非常に大きな変化があった、と感じているそうだ。時間が過ぎていることに気づかないほど話し込んでしまった。

受付嬢からプログラムの案内と受講の勧誘を受けた。面接の結果、僕の英会話の評価は2と3の間だそうだ。NOVAの評価では1(ネイティブ並み)2(英語のプロ)3(ビジネスに支障がない)4(海外生活に支障がない)5(海外旅行ができる)、、、というような段階になっていて普通レベル4か5だから、すばらしいですと言われた。

ま、しかし10年近く英語で暮らしたんだから当然だろう。チャールズにはStrongSpeakerだといってもらったが僕的には会話にそんなに自信がないし、そんなに長く勉強しているにしては他の外国人に比べると他の日本人同様はずかしい程の実力しかないと思っている。「英会話クラス」のレベルというのがそんなものなのだろう。Gクラスの上にHクラスというのもあってそこにもいけますよ、と言われた。そういう所は確かに人前でしゃべる商売、歌手や俳優などが勉強するには必要かもしれない。

とにかく、この10年話してないので色々話せて楽しかった。Mさんも「湯たんぽ」がもらえるようだ。英語もたまには使わないと不安感が残るものだ。会話でなくともニュースを聞いたり小説読んだりはこれからもやっておこうという気持ちにはなった。
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気分はスロースタート

2012年01月08日 | Weblog
■今年の正月はなんとなくずるずると過ぎていくような気がする。が、段々今年のテーマが見えてくるようにも思える。年賀状は出だしたけどメールは出さずじまい。普通は逆なんだけど、、と思いながら、今時のネット社会だとFaceBookなどでいつも連絡し合える関係だと安否を確かめる必要もないが、ネット社会に適合できない化石人などは紙の年賀状で安否を確認する必要があるのかな、とも思う。

カナダ在住のKさんが癌だと言う話を福井のお母さんから聞いて驚いた。母親として外国にいるまだ40代の娘がそんな状態では心配するのも仕方がない。すぐにも会いに行って医者から直接病状を聞きたいのだろうが言葉もできないし、、それなら僕と一緒に行こう、ここで心配していてもしかたないからと言ったあとで本人にメールしてみた。

そんな母親を心配する長いメールが届いた。その中で彼女も日本で母親や妹と過ごしたいという事が書いてあったのでで気になる。事情を知るカナダの僕の妹は心配ないと言っていたが、母親を心配させまいとしたのかもしれない。いずれにしろ病状は僕たちがどうすることもできないことなのだが、一度彼女に会いたいという気持ちになった。妹も会う予定があるというこの夏あたりに、、、。いつかオーロラを見に来て!、と言われていたし、、、。

昔は「癌の告知」という問題があって本人が死と向きあう時間が少なくなりがちだったが、いまではブログでこんなことも書ける時代になったなぁ。養老孟司によれば「死」というのは「他人の死、それも身近な人の死」のことだという。そして死と向きあうということは命のことを考えるということだ。こんな話縁起でもない!と言われそうだがKさんの話ではなく僕自身の命の問題のなのだ。死んじゃったあとでは彼女の思い出しか残らない。それでいい人もいるが僕にとって彼女は違う。

日野原によれば「命」とは「時間」のことだ。僕自身が自分の時間をどう使うか、ということだ。今年1年、どう過ごすか?年明けから重い宿題をかかえたような気持ちだ。

■秀子さんがパソコンを見て欲しい、というので家に行くとガラクタが山のよう、、、。3台古いノートパソコンがあり、どれをパリに持って帰るか迷っていると言う。どれもこれも旧式で役に立ちそうもない。HPの1万円で買ったネットPCが小さくていいと言ってもモバイル接続契約の2年間に残金を分割して毎月支払うので安くははないんだというような説明をする。これはキーボードがいかれているようでキー入力が迷走してコントロールできない。もう一つは電源アダプターが見つからないという。のこりの一つのウイルスチェックソフトのバージョンアップ、CCleanerのインストールとシステムのメンテナンス、Eモバイル接続チェックとちょいテレのワンセグ設定を終えるともういい時間になっていた。

僕は近いうちに中国に行こうと思っていること、特に物価の高い上海に変わって杭州に興味があることを話すと、彼女は杭州に友人も多く、今年中国に行くそうなので、それでは今度は中国で会おうね、ということになった。

今年は海外旅行の年になりそうだ。

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