「タクシー運転手〜約束は海を越えて〜」を観ました。
1980年5月、民主化を求める大規模な学生・民衆デモが起こり、光州では市民を暴徒とみなした軍が厳戒態勢を敷いていた。
「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」というドイツ人記者ピーターを乗せ、光州を目指すことになったソウルのタクシー運転手のマンソプ
機転を利かせて、検問を切り抜け、ピーターを光州まで送り届けることに成功する。
危険な光州から早く立ち去りたいマンソプだったが、ピーターはデモに参加している大学生や、現地のタクシー運転手らの助けを借り、取材を続けていく・・・。
「釜林事件」の1年前に起こった実話を基に製作された作品です。
序盤はソン・ガンホの爽やかな笑顔と同様にコメディタッチで進みます。
しかし、中盤以降、光州に着いてからは俄然シリアスな内容になります。
軍事政権が学生や市民を凄惨な暴力で弾圧し、マスメディアを統制し、嘘の情報で世論をコントロールする。
政治に無関心でお金の為に光州まで来た運転手が、その惨状を目の当たりにして、真実を世界に届けるようとするドイツ人記者と再びソウルを目指す。
名優ソン・ガンホの演技に引き込まれました。