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@ kill time

見た!聞いた!読んだ!行った!食べた!
スポーツ観戦、映画鑑賞、旅行、読書、食べ歩き等の身近な話題を紹介します。

門田 泰明 /続 存亡

2013年07月30日 | 小説
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さだ まさし /かすてぃら

2013年07月24日 | 小説

 「かすてぃらを読みました。



年末の全国コンサートツアーの間隙を縫って病床の父を見舞う日々。

その脳裏に甦る、昭和三十年代、復興から笑顔が戻った長崎、十二歳でひとり上京した下町の人間模様―。

カステラの香りとバイオリンの調べに包まれた記憶の中心には、報われず、辛酸を舐め続けても底抜けの明るさで乗り切っていく、身勝手で傍迷惑で、それでも皆から愛された破天荒な父と、振り回され続けた家族の姿があった。


先日、前人未踏の4000回目のコンサート(武道館)を開催したさだまさしさん

一方で「「解夏」、「眉山」や「アントキのイノチ」など小説家としても才能を発揮されています。


本作はそんなさださんの自伝的実名小説です。

病床のお父さんと、さださん一家の歴史が交差しながらストーリーは進んでいきます。

あのさだまさしさんにこんな破天荒な生き方をしたお父さんがいたとは・・・。

型破りだけど情に厚く、どんな時でも明るく生き抜くお父さんの生きざまは昭和のノスタルジーを誘います。

駐禁を切られた腹いせに同じ警察官に駐禁の通報をしまくる話ややくざの借金取りとのやり取りは笑わせられました!

さだ家の歴史を綴ったやさしい家族の物語。

ラストのカステラのエピソードには思わずウルリ・・・。

NHK BSプレミアムでドラマ放映中。

この小説の満足度:☆☆☆☆ 

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川崎 草志 /呪い唄 長い腕II

2013年07月18日 | 小説

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伊坂 幸太郎/バイバイ、ブラックバード

2013年07月15日 | 小説
  • バイバイ、ブラックバードを読みました。

    星野一彦の最後の願いは何者かに“あのバス”で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。

    そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気」「上品」―これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。

    なんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー。


    久々の伊坂作品です。

    タイトルの「バイバイ、ブラックバード」とはジーン・オースティンの歌のタイトルで”不吉な黒い鳥に別れを告げて、青い鳥に希望を求める”といったような内容の曲です


    5人の女性と同時に交際しているという割にはどこか憎めない主人公が謎の金髪巨漢女と一緒に一人づつ彼女たちの家を巡り別れを告げるという5編のショートストーリー。

    著者独特のユーモアにつられて読んでいると、巧みに張られた伏線でラストでは”あ~、そう云うだったの事か!”と驚かされます。
    流石に伊坂作品! この手の手法は相変わらず素晴らしい!!


    内容も「フレンチ・コネクション」や「ドカベン」、「キャッツ・アイ」に、
    「13日の金曜日」、「銀河鉄道999」等の昔懐かしいネタが出てきて思わずニンマリです。

    しかし、肝心の“あのバス”が・・・

    この小説の満足度:☆☆☆ 
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結城充考/エコイック・メモリ

2013年07月04日 | 小説

エコイック・メモリを読みました。




動画投稿サイトに忽然と現れた、四つの映像。

『回線上の死』と題されたその不鮮明な映像には、四人の男女が残酷な方法で殺される様子が映し出されていた。

悪戯?  それとも本物なのか?

期限付きの捜査を命じられたクロハは、映像の中の音に、奇妙なずれがあるのに気付く…。


この作家の作品を読むのは初めてです。

本作が女刑事クロハを主人公に据えたシリーズ第二作目と云う事を後から知りました。

カタカナ表記の人物名と警察小説にSF風味が加わった一風変わったミステリー作品です。

SFの雰囲気を出す為なのか登場人物名がカタカナなので少し読みづらい・・・。

また前作を知らないので事件とは関係のない甥っ子の親権争いや人物関係が把握しづらかった・・・。

それでも本筋の事件捜査そのものは
ダークな雰囲気と早い展開でなかなか面白い。

これは一作目も読まねば!


この小説の満足度:☆☆☆☆ 

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大沢在昌/流れ星の冬

2013年06月29日 | 小説

流れ星の冬を読みました。



最愛の妻はすでに亡くなり、たったひとりの子供も独立をしている。

大学教授・葉山英介は平穏な人生の冬を送ることになるはずだった。

しかし、彼は他人には話すことのできない「過去」を背負っていた。

そして四十年の歳月を経て、にわかにその「過去」が彼に清算を迫ってきたのだ。

「過去」に決着をつけるために、葉山は銃を手に取った。

どの作品も見事なハードボイルドタッチで読んでいてぐいぐいと引き込まれてゆきました。

久々に読んだ本作は・・・

主人公が年配者ということでハードボイルドと云うよりも幾分ソフトボイルド的?な仕上がりになっています。


それでも全体を通して緊張感があるストーリー運びは流石です。

この小説の満足度:☆☆☆☆ 

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久間 十義/ 刑事たちの聖戦

2013年06月27日 | 小説

刑事たちの聖戦 を読みました




公安部vs.刑事部、分裂するキャリア官僚。

権力と陰謀の迷宮を刑事たちは食い破れるか!?

旧大蔵省次官を経験した元高官が相次いで殺された。

政治テロか、それとも―。

浮かびあがったのは、7年前、政官財を揺るがした疑獄事件。

その事件で殉職した松浦刑事の息子・亮右の名が捜査線上に挙がる。

松浦の盟友は亮右を緊急避難させるが…。


前作「刑事たちの夏」の続編です。

前作は一人の官僚の死と、彼の残したメモを巡り多くの人物の思惑が絡み合う濃厚な人間ドラマを描いた作品でした。

その続編と云う事で期待して読みました。

本作でも警察庁と警視庁、公安警察と刑事警察など警察内部の対立が巧妙に描かれています。

しかし、前作に比べると随分こじんまりと纏めた感じで期待した程ではなかった・・・。


この小説の満足度:☆☆☆ 

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福澤 徹三/Iターン

2013年06月24日 | 小説

福澤 徹三 著 「Iターンを読みました。



広告代理店の冴えない営業マン・狛江が単身赴任したのは、リストラ対象の北九州支店。

思わぬトラブルでヤクザに絡まれ、大借金のうえ身売りの大ピンチに。

鉄拳の雨と禁断のレバ刺し、爆弾を抱えたダイ・ハードな日常。

生き地獄に陥った男のI(=自分)ターンとは!?


福澤 徹三のどん底シリーズ?です。

前に読んだ「すじぼり」が主人公の大学生がどん底まで落ちてゆくのに対して、こちらは普通のサラリーマンが転落します。

裏社会やアンダーグランドの世界をテーマに、あれよあれよという間に底なし沼に・・・

相変わらずむちゃくちゃな転落ぶりです・・・

さらに、出てくるキャラもそろいもそろって厭な奴ばっかり・・・

ストーリーの展開も速く、手に汗握る展開が続きます。

それがなぜかコミカルで、痛快で最後まで飽きさせることがありません。


さらに、”色んな事があるけど、人生って捨てたもんじゃないかも・・・”と思わせるオチが秀逸です!

この小説の満足度:☆☆☆☆☆ 

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誉田 哲也 /月光

2013年06月22日 | 小説



久々の誉田作品です。

姉の死の真相を暴こうとあがく妹。

しかし生前の姉の姿が見えてくるにつれ、知りたくなかった実際が目の前に現れる・・・。

これまで読んだ作品も結構グロい描写が多くありましたが、本作はそこにさらにエロい描写が加わって・・・

帯に書かれた通りのR18ミステリー!

まったく救いようのない酷い話・・・。


しかし、全体的には非常に内容が把握しやすく、ストーリーにどんどんと引き込まれて、あっと云う間に読了!!

読後感の悪さも誉田作品ならではでした!

この小説の満足度:☆☆☆ 
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麻耶 雄嵩/隻眼の少女

2013年06月21日 | 小説

隻眼の少女を読みました。



寒村でおきた殺人事件の犯人と疑われた大学生・静馬を救った隻眼の少女探偵・みかげ。

事件は解決したが、十八年後に再び悪夢が・・・


この作家の作品を読むのは本作が初めてです。

「日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞」ダブル受賞と云う事で読んでみました。

竜殺しの伝説が残る村で教祖様候補の少女が首を切られて殺されると云う凄惨な連続殺人事件が起こる。

そこに居合わせた青年と巫女姿の隻眼の少女探偵が事件に挑む・・・。

ん~、巫女姿の隻眼の少女探偵と云うのがちょっと有りえない設定ですがこれが本格ミステリーなのか・・・。

横溝正史の作品並みのオドロオドロしさを期待しましたが・・・。

見事に裏切られました!!

この小説の満足度:☆☆ 

 

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