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御坊市長選 三浦源吾氏リード、山本譲一氏迫れるか 〈2024年5月25日〉

2024年05月25日 08時30分00秒 | 記事


票の上積みへ「最後のお願い」


 19日に告示した御坊市長選の選挙運動も残すところきょう25日の一日のみ。再選をめざす現職の三浦源吾候補(64)=無所属、島=と、新人で和歌山環境保全団体代表の山本譲一候補(62)=無所属、薗=の両陣営とも票の上積みへ街宣や練り歩きで最後のお願いに奔走する。盤石の態勢で圧勝をめざす三浦候補が幅広い支持を得てリードを広げており、市政の刷新を訴えながら草の根運動を続ける山本候補がどこまで迫れるか。

 三浦候補は57の各種団体から推薦、国会議員や知事、県議、保守系市議の支援を受け、盤石の態勢で選挙戦に臨み、実績や国・県とのパイプ、人柄をアピールし、幅広い年代から着実に支持を広げる。山本候補は支援を受ける組織はなく「市民の力だけが頼り」と街頭演説を中心とした草の根運動を続け、親戚や知人らの口コミを頼りに支持拡大に懸命。
 過去の主な一騎打ちの選挙戦を見ると、保守分裂の激戦となった平成28年市長選は柏木征夫氏9375票、二階俊樹氏5886票。因縁の対決となった令和5年県議選は中村裕一氏6093票、楠本文郎氏5144票、平成31年は楠本文郎氏6193票、中村裕一氏5946票で、保革票や浮動票などが複雑に入り交じった選挙戦だった。
 一方、平成24年市長選は柏木征夫氏8558票、山本勝也氏3070票。23年県議選は中村裕一氏8168票、斎藤麻希氏3041票。両選挙とも現職の信任投票の意味合いが色濃かったが、それでも新人が有効投票数の26~27%の得票を獲得している。
 現職への批判票は常に3割程度あると言われている中、現職の三浦候補がどこまで票を伸ばせるか、新人の山本候補がどこまで現職に迫れるか。18日現在の選挙人名簿登録者数は1万8435人(男8710・女9725)で、投票率が60%なら1万1061票、50%なら9217票となり、両候補の得票数、得票率が注目される。
 三浦陣営は「『大丈夫や』と言われるのが一番こわい。気を抜かず、油断することなく、最後まで全力を尽くしたい。一人でも多くの皆さんに投票に行っていただきたい」と票の上積みをめざす。最終日は午前中は街頭演説を行い、午後は中町・本町商店街を練り歩き、最後の訴えを行う。
 山本陣営は「手をふってくれる人が多くなり、手応えは感じている。厳しい選挙戦だが、8000票をめざし、最後まで必死に訴え続けたい。腐敗政治を打破し、市民目線の行政を実現したい」と支持拡大に全力を挙げる。最終日は街宣車と練り歩きの二手に分かれ、最後の訴えを行う。


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