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26日、三浦源吾・御坊市長初登庁 〈2024年5月31日〉

2024年05月31日 08時30分00秒 | 記事


受け取った花束を掲げて笑顔の三浦市長


 26日執行の御坊市長選で2選を果たした三浦源吾市長(64)=島=が30日に初登庁。職員や支援者ら約100人に迎えられ、女性職員らから贈られた花束を笑顔で受け、2期目をスタートさせた。三浦市長は今後の大きな行政課題として約1千億円必要とされる公共施設の維持管理、少子化に伴う学校施設適正配置など人口減対策を挙げながら「市民の皆さんとの協働でまちづくりを進め、第5次総合計画をひとつひとつ着実に実現させていきたい」と決意を述べた。

 午前9時に初登庁し、9時30分から職員に訓示。中期財政計画で収支が大幅に改善され、令和7年度、8年度とも財政調整基金残高20億円を継続できる見通しがついた一方、第4の義務的経費と言われる公共施設(学校、集会施設、スポーツ施設、橋りょう、道路、上下水道など)の維持管理に今後40年間で859億円(物価高騰等で実質1000億円超)必要なことや公営住宅建て替え、少子化に伴う学校適正配置など人口減対策を課題に挙げた。
 その上で「やりたいことはたくさんあるが、市政を預かるものとして財源のあてもないのに、あれもこれもやりますとは言えない。市民の皆さんにきちんと財政状況、課題を理解していただき、市政に関心を持ち、参画してもらってこそ、初めて第5次総合計画を実現できると思っている。子どもや孫たちへの負担、将来を考え、優先順位を決め、市民の皆さんとの協働によるまちづくりを進めたい」と述べた。
 職員には「使命感、責任感、正義感を忘れず、何があっても逃げない、引かない、驚かないでチャレンジしていく。いつも最悪のパターンを準備しておくこと。堅実で着実、持続可能な財政運営を行い、絶えずアンテナを張り巡らし、国や県の施策を活用し、周辺町とも連携し、市民の皆さんとともに『生まれて住んで良かったまち』『誰もが住みたいまち』の実現に努めてほしい」と述べた。

市長給料8万円減額は継続
副市長選任「考えていない」
 訓示のあと、記者会見を行い、前市長に引き継ぐ形で1期目任期中の時限立法として市長給料月額78万円を8万円(10・25%)減の70万円としていたことについて「将来を考えると財政に余裕はなく、引き続きやりたい」と、2期目も継続する意向を示した。
 1期目空席だった副市長の選任には「今後、必要が出てくれば考えたいが、現時点では考えていない。1期目も置かずにやってこれたし、今後もやれる間は頑張りたい」と述べた。
 地元の二階俊博・自民党元幹事長が1カ月ぶりに公務に復帰したことには「ふるさとにとって大切な政治家なので、復帰されたと聞いて本当にうれしい。全国市長会で6月10日に上京する際、選挙の結果も含めてご挨拶できればと思っています」と話した。


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