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県議選御坊市区 運動きょう(8日)限り、お願いに奔走 〈2023年4月8日〉

2023年04月08日 08時30分00秒 | 記事



 県議選の選挙運動も残すところ、きょう8日の一日限り。4年前と同じく自民党前職の中村裕一氏(63)=熊野、当選8回=と、共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=の一騎打ちとなった御坊市選挙区(定数1)は、保守票、浮動票をめぐり、し烈な票取り合戦が続いている。両陣営とも「手応えはある」と譲らず、接戦のまま9日の投票日を迎えそうだ。両陣営とも最終日は、市内全域を回り「あと一歩」「もう一息」と最後のお願いに奔走する。
 
 4年前は、保守分裂選挙となった平成28年御坊市長選のしこりが尾を引いた中で行われ、保守票、浮動票を奪い合う激戦となり、楠本氏6193票、中村氏5946票と、わずか247票差で決着。今回もその流れは大きく変わっておらず、前哨戦、選挙戦を通じて激しい票の奪い合いを続けており、両陣営から「前回、相手を応援した人が、今回はこっちと来ている」との話が出るなど、まさに入り乱れた混戦模様。
 中村陣営は、候補者の実績や経験、実行力、国や県との太いパイプを前面に「市民の夢や希望を実現できるのは自民党の中村裕一だけ」とアピール。防災対策や子育て支援、高齢者の生活支援、医療の充実などを訴える。楠本陣営は、「現場の声を県政に届ける」をテーマに9期35年間の市議、ここ4年間の県議としての実績と実行力、政策、県政への熱い思いなど懸命にアピール。政策には人口減少対策、子育て支援、防災対策などかかげる。
 中村陣営 公明党県本部やJA紀州など推薦団体がそれぞれ積極的に支援を続け、新風会、自民党や無所属の市議らも強力に後押しし、陣営の士気、勢いは高まっており、陣営幹部は「厳しいつばぜり合いが続いているが、手応えは前回以上にある」と話す。
 地域別の情勢は「相手の地元、塩屋は劣勢だが、盛り返しており、できるだけ差を縮められるよう努力したい。他の地域は五分五分あるいは優勢」と分析。9日の投票日に向け「残り3日間が勝負。いい所まで来ており、あと一歩、もう一息。油断することなく最後の最後まで訴え続け、僅差でいいから相手を追い越し、勝利できるよう総力を上げたい」と。
 天津隆後援会長は「苦しい選挙。御坊を良くするため、自民党の中村裕一に投票して下さい。助けて下さい」、中村候補は「私にとってはラストチャンス。気を緩めず、投票箱の蓋が閉まる最後の最後まで全力で戦い抜きたい。私に任せて下さい」と訴えている。
 最終日は名田地区を皮切りに市内30カ所以上で街頭演説を行い、中村候補、妻の久美子さん(62)、長男の太一さん(34)が有権者とスキンシップを図りながら最後の訴えを行う。
 楠本陣営 支援は保守層や無党派層など党派の垣根を超え全市的に広がり、訴えも浸透している。陣営の士気も最高潮だ。 
 選挙情勢について「し烈な戦い。手を振ってくれる人は日に日に多くなり、事務所に応援に駆けつけてくれる人もいる、楠本さんの政治姿勢にうたれ市外の人からの協力も多い。反応はとてもいい。手応えは前回以上とも以下とも言えないが、上昇ムードであることは間違い。若い人たちの投票がポイント。この勢いで最後まで全力で戦い抜きたい」と力を込める。
 𠮷本眞太郎選挙事務所長は「激しく競り合っている。草の根からの訴えで楠本さんのことを1人でも多くの人に知ってもらって、一騎打ちという“綱引き”に勝ちたい。精一杯やるだけ」と意気込む。楠本候補は「変えてきた県会議員としての政治姿勢、スタイルを引き続きやらせてほしい。一人ひとりの気持ち、思いを楠本に託して下さい」と訴える。
 最終日は湯川町から全選挙区内をめぐり30カ所以上で街頭演説。午後一番には地元塩屋町のあちらこちらでアピール、御坊の日高別院そばの選挙事務所前で最後の訴えを行う。


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県議選御坊市区「投票率アップ」が激戦制す鍵に 〈2023年4月7日〉

2023年04月07日 08時30分00秒 | 記事


中村候補と握手、激励する岸本知事

グータッチで支持を求める楠本候補


 4年前と同じ顔ぶれの保革一騎打ちとなった県議選御坊市選挙区(定数1)は9日投票に向け、自民党前職の中村裕一氏(63)=熊野、当選8回=と、共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=の両陣営が連日、激しい票の奪い合いを展開。両陣営とも横一線の攻防から抜け出し、勝利を得るには投票率アップが重要ポイントと位置づけ、浮動票や保守票の掘り起こし、獲得に力を入れている。3月30日現在の有権者数は1万8949人(男8968・女9981)。

 前回の投票率は62・53%で、当日有権者のうち7385人が棄権した。選挙結果は楠本氏6193票、中村氏5946票と、わずか247票差のため、投票率が上がっていれば結果が変わっていた可能性もあるため、今回の選挙戦では中村、楠本両陣営ともに前哨戦の段階から前回、投票しなかった人の動向が大きな鍵を握ると見て保守票、浮動票の掘り起こし、獲得に全力を挙げている。
 近年の主な選挙戦の投票率を見ると、最も高かったのが保守分裂選挙となった平成28年5月市長選の78・10%。盛り上がりに欠けた今年1月の市議選は63・79%で前回71・34%を7・55ポイント下回り、9回連続で過去最低を更新した。昨年11月の知事選は45・51%、7月の参院選は56・41%、令和3年10月の総選挙は62・62%。身近な選挙戦では、前回県議選も含め60%台前半が最近の傾向と言える。
 前回並みの投票率と仮定すれば棄権は約7100人。有権者の関心が高まれば浮動票が動くため、得票を増やすために棄権する人を減らし、投票率を上げることが必須条件。中村、楠本両陣営とも「投票率は高ければ高いほどいい」とし、前回を上回る65%以上、できれば70%に届いてほしいとの声も。
 どの選挙においても投票所別投票率を見ると、旧村部は比較的高い数字を残しているのに対し、大票田の旧御坊町、隣接の湯川町が全体的に低い。特に旧御坊町は一人暮らしや夫婦の高齢者世帯が多いことに加え「票読みが難しい地域」と言われており、票の掘り起こしに力を入れている。
 また、18~19歳約400人、20歳代約1900人ら若い世代の関心を集められるかもポイントのひとつ。市選管が知事選や国政選挙で抽出調査している第15投票所(小竹八幡神社)の18~19歳投票率は1月市議選50%、令和3年総選挙45%、昨年知事選29・63%、参院選32・66%。両陣営ともSNSを使った情報発信も取り入れるなど若い世代への訴えも続けている。
 期日前投票は4年前より大幅に増加しているが、投票率アップにつながるとは限らないため、市選管は広報車、市内放送など広報活動、県選管は7日午前10時30分からオークワロマンシティ御坊店前で街頭啓発を行い、投票総参加、棄権防止を呼びかける。

岸本知事が中村候補を激励
楠本候補は街頭演説で訴え

 中村陣営 岸本周平知事が、5日午後に選挙事務所を訪れ、中村候補やスタッフ、支援者を激励。県議選の選挙中、知事が候補者の選挙事務所を訪問するのは中村候補だけだという。
 岸本知事は「何が何でも当選してもらわないといけない。中村先生は県政になくてはならない人。あと一息、もう一歩、ここが踏ん張りどころ。皆さんのお力で中村先生が当選できるよう頑張ってください」と激励。中村候補は「必ず当選し、知事と一緒に県政を動かせるよう頑張ります」、陣営関係者は「百人力の力を得た」と、勝利に向けて気を引き締め直した。
 楠本陣営 楠本候補は5日も街頭での演説を続け、有権者に政策をアピール。
 ハローワーク付近の演説では「コロナの無料検査場は私の発言がきっかけに実現した。共産党議員は何もできないという声が聞かれるがそんなことはない。切実に届ければ実現できる」と強調。人口減少対策は「岸本知事の考えは共産党と方向性が同じ。大きな県政のテーマとしておられ、党との懇談会で、若者の働く環境を整備し1次産業を柱に6次産業をするといった新しい発想を目指していくべき、と話すと“同感”とおっしゃった。もっと具体的なところで知事と論戦をしたい。続けて当選させていだきますようお願いします」と訴えた。


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県議選御坊市区 両陣営とも「感触、手応え良い」 〈2023年4月6日〉

2023年04月06日 08時30分00秒 | 記事


「もう一歩」と支援を訴える中村候補

支持・支援を呼びかける楠本候補


 後半戦に入った県議選御坊市選挙区(定数1)は、自民党前職の中村裕一氏(63)=熊野、当選8回=と、共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=の両陣営が街宣や街頭演説、ミニ集会、ローラー作戦など、あの手この手の総力戦を展開。保守票、浮動票をめぐり、激しい票の奪い合いが繰り広げられており、前回同様に最後までもつれそうだ。両陣営にこれまでの情勢、今後の戦い方を聞いた。

 4年前は保守分裂選挙となった平成28年御坊市長選のしこりが尾を引いた中で行われ、保守票、浮動票を奪い合う激戦となり、楠本氏6193票、中村氏5946票と、わずか247票差で決着。この時のしこりは未だ解消したとは言い切れず、今回も保守票、浮動票の動き、投票率が大きなカギを握っている。両陣営とも前回、投票に行かなかった人(前回投票率62・53%)への働きかけに力を入れている。
 中村陣営 公明党県本部やJA紀州など100を超える団体・地区から推薦を受け、農協を先頭に精力的に動いているほか、前回と異なり、今回は出陣式に市長が出席したり、前回、相手候補を応援した団体代表らが今回は中村氏の応援に回っているなどプラス面があり、陣営は「少しずつ感触が良くなっており、前回より手応えを感じている。良いところまで来ており、もう一歩」と、陣営の士気は上がっている。
 中村氏は、できるだけ多くの有権者と接しようと前哨戦を含めて早い地域で4周目に入っており、自転車遊説、街頭演説、ミニ集会等も重ねている。勝手連的に若い世代や女性の支援者が集まり、チームを組んでローラー作戦を展開したり、SNSを使って政策を訴えており「着実に支持は広がっている」と見る。
 一方、相手候補の名前が浸透し、保守層を十分にまとめきれていないなど不安材料もあるため「厳しい戦いが続いている」と危機感も持ちながら、投票日に向け「油断することなく、1票ずつ票の上積みを図っていきたい。前回投票に行かなかった人に投票してもらえるよう訴え続け、相手より1票多く獲得して勝ちたい」と、総力を上げる。
 楠本陣営 前回も9期35年間の市議の実績や人柄から組織に留まらず保守層や無党派層など支持は党派の垣根を超えていたが、今回は4年間の県議としての実績もプラスアルファ、支持は一層広がりを見せる。陣営では「反応はいい。楠本さんの“市民の声を届ける”という県政への熱い思いと政策、草の根からの訴えが浸透しつつある。支持は大きくなっている」といい、陣営の動きも一層加速している。
 楠本氏は前哨戦で選挙区内を2巡。告示後は連日区内をめぐりながら約20カ所にも及ぶ街頭演説で訴え、狭い町中は徒歩で遊説。女性の会もスタンディングアピールするなどで新たな支持層獲得に努め、陣営も草の根からの懸命の呼びかけを展開。若者層や女性層に浸透しつつある上、“思わうぬ人・ところ”からの応援もあるという。
 陣営は「激しい選挙戦であることは間違いない。前回投票にいかなかった約7000票の動向がポイント。草の根、草の根からの訴えで楠本さんを知ってもらって投票していだけるように尽くす。1票差でもいい。何としても勝ちたい。1票1票積み重ねて戦い抜きたい」と力を込める。


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県議選御坊市区・後半戦へ 両陣営、票の上積みに総力 〈2023年4月5日〉

2023年04月05日 08時30分00秒 | 記事


親子で自転車に乗り、有権者にアピール

狭い町中は徒歩でハンドマイクでアピール


 県議選は、早くも後半戦に突入。注目の御坊市選挙区(定数1)は、自民党前職の中村裕一氏(63)=熊野、当選8回=、共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=の両陣営が激しい選挙戦を展開し、互いに譲らず横一線の攻防を繰り広げていると見られる。保守票、浮動票の動向が鍵を握っており、1票でも多い票の上積みに総力を上げている。

 中村陣営 告示以降、中村氏はできるだけ多くの地域に足を運び、一人でも多くの有権者と接することを基本に東奔西走。2日は長男と親子で自転車に乗り、中町、本町商店街を北上したあと、国道を南下。夕方には薗地区決起集会が開かれ、同僚県議や市議の応援を受け、政策を訴えた。3日以降も各地域に足を運び、各所で街頭演説や集会も行っている。最終日は市内30カ所以上を回り、街頭演説を行う予定。
 街頭演説などで中村氏は「御坊は南海地震、人口減の危機に直面している。この危機を克服することが私の使命。子どもたちが胸を張って誇れるふるさとにしたい。そのためには言うだけでなく、政策を実現させないといけない。私には市長をはじめ市議会、県議会に多くの仲間がいる。二階先生、鶴保先生、世耕先生とはいつでも話ができ、知事にも堂々と要望できる。力をあわせれば皆さんの夢や希望、思いを実現できる。私に任せて下さい」と実績、実行力、国や県とのパイプの強みをアピールしながら「相手の姿が見えてきた。今度こそ勝たせて下さい。助けて下さい」と訴えている。
 楠本陣営 告示後、連日約20カ所で街頭演説。狭い町中ではハンドマイクを持って徒歩で街宣活動を展開している。選挙サンデーとなった2日は、黄色のジャンパーに身を包んだ女性の会メンバーが市内スーパー前3カ所でスタンディングアピールを行うなど幅広い層へ支持を呼びかけた。5日以降も各地で県政への熱い思いや政策を訴え、最終日は区内全域をめぐり街頭演説、支持・支援に全力を注ぐ。
 楠本氏は街頭で「“現場の声を届ける”が議員としての出発点。県議になってからもその姿勢で取り組んだ結果、県からの市への補助金が増えた」と強調。「人口減少問題は大きなテーマで総論を出せるかが議員の資質。対策として、若者世代が子どもを生み育てられるよう第一次産業を育て勤労の場確保と収入アップを図り、空き家対策も兼ねて住環境を整備するというのが私の考え。医療費の県負担を高校卒業まで拡充し、国・県・市分担で学校給食を無償化にする。子育てに希望を持てる方向性を要求していく」と力説。「続けて県議をやらせて下さい。1票ずつ積み重ね当選させて下さい。皆さんのお力添えお願いします」と訴えた。


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県議選御坊市区 中村裕一、楠本文郎両陣営代表に候補者のアピールなどを聞く 〈2023年4月4日〉

2023年04月04日 08時30分00秒 | 記事


中村陣営 天津隆・後援会長

楠本陣営 𠮷本眞太郎・選挙事務所長


 県議選御坊市選挙区(定数1)は、返り咲きをめざす自民党前職の中村裕一氏(63)=熊野、当選8回=と、再選をめざす共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=が横一線で激しいつばぜり合いを展開している。保守票や浮動票をめぐる争いが加熱する中、中村陣営は天津隆・後援会長(60)=天津医院長、薗=、楠本陣営は𠮷本眞太郎・選挙事務所長(74)=元中学校長、日高町小中=に、候補者のアピールポイント、特に訴えたいこと、選挙戦の手応えなどを聞いた。

「課題解決できるのは中村だけ」
天津隆・後援会長
 中村候補について「彼は、どんな人にでも同じ姿勢で接してくれ、声をかければすぐに相談に乗ってくれます」と人柄をアピールするとともに「今までたくさん仕事をしてきました」と日高高附属中の誘致、紀央館高の単位制、日高看護専門学校の設立、県立医大薬学部の創設、県道の整備促進、下川など河川改修に尽力してきた実行力、実績を強調した。
 有権者に特に訴えたいことは「御坊には、南海地震対策、子育てや高齢者支援、産業振興など課題が山積しています。それらを解決できるのは中村裕一しかいないということを分かっていただきたい。彼なら三浦市長や岸本知事と相談しながら御坊市を良くするために頑張れます。誰がなっても同じというわけはありません。国、和歌山県、御坊市が一つになってこそ政治という歯車を動かすことができます」と、チーム御坊の重要性を訴えた。
 選挙戦については「今後こそ頑張れという激励の声が、だんだん大きくなってきました。現状ではいけないという認識が広がってきたように思っています」と手応えを感じつつも「相手は現職であり、なぜか人柄が良いという宣伝だけが行き渡っているので大変厳しい戦い」と気を引き締めている。投票日に向け「市内をどんどんめぐり、できるだけお一人おひとりにお声がけし、政策を訴えていきたい。どうか、市民の皆様、もう一度、中村裕一を壇上に上げてやって下さい」と力を込めた。

何をとっても申し分ない人
𠮷本眞太郎・選挙事務所長

 楠本候補について「政策・人柄・実行力・実績、何をとっても申し分ない人。市議の頃から困った人を放っておけない人。県議になってからもコロナ対策、カジノ問題、日高川水系治水問題、相手候補が副校長を務めていた南陵高校の問題など、地元をはじめ県全体の問題解決に尽力している。市民目線でさまざまな住民の願いに耳を傾け政策として取り組んでいる姿に、住民の方から“楠本さんが県会議員になって“自分の生活と県議会が近づいた。県議会、県政が身近に感じられるようになった”との声を多く聞くようになりました」と評価。
 選挙戦で訴えたいことは「“楠本さんはいいが、共産党がダメ”という人もいるが、議員を選ぶ選挙。こんなに貴重な人を県会に送りださないで、どうするという思いでいっぱい。そう思っておられる方も多いはずです。両候補の訴えを聞いて良識ある判断をしていただければと考えています」。
 激戦真っ只中の選挙戦、「前回勝ったとはいえ、相手候補のバックの大きな力に容易なことでは勝てない。相手も必死、こちらも前回以上に草の根で地道にコツコツ訴えて楠本さんのことを知ってもらって、支持を広げていく以外にない。陣営の動きも一層加速していい雰囲気で戦っています。みんな、楠本さんを押し上げたいとの思いでやっています。楠本への投票は、県政を変える大切な1票と思ってもらえるよう訴えていきます」。 


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県議選・日高郡選挙区は8年ぶり無投票 冨安民浩、坂本登、玄素彰人の現職3氏が当選 〈2023年4月2日〉

2023年04月03日 08時30分00秒 | 記事


花束を受け、9期目の当選を喜ぶ冨安氏

次女の直未さんらから花束を受ける坂本氏

万歳三唱で当選を祝う玄素陣営


 統一地方選前半の県議選が31日に告示され、日高郡選挙区(定数3)は、いずれも自民党現職の冨安民浩氏(75)=日高町高家=、坂本登氏(76)=みなべ町南道=、玄素彰人氏(49)=印南町印南=の3人以外に立候補者はなく、8年ぶりの無投票当選が決まった。冨安氏は9回目、坂本氏は7回目、玄素氏は2回目。それぞれ日高地方、県政発展に全力を尽くす決意を示した。

 冨安陣営 事務所には午後5時に無投票当選の報が伝わり拍手が起こった。冨安氏は「私が担当する日高郡の議席に間違いがなかったと言われるように、4年間、務めさせて頂く」と語った。
 管内町長はじめ約200人の支援者(主催者発表)が詰めかけ、鈴木恒雄・後援会長代理が「早々と当選確定を頂いたのは、皆さんの支援の熱気が対立候補を許さない力になった。議員活動の力の源泉は、皆さんのご支持とご支援、変わらぬ支援をお願いしたい」と述べ、由良町の山名町長は「出陣式で、政治家としての時間もそう多くはないと話されたが、もっと日高のために活躍してほしい」とさらなる活躍を期待した。
 冨安氏は「引き続いて4年間、県議会で日高郡の貴重な1議席を担当させて頂くことになり、ありがとうございました。議席を担当する責任と使命の大きさに改めて身の引き締まる思い。やりたいこと、やらなければならないことは一杯ある。私の議席に間違いがなかったと言われるよう務めさせて頂く。私の政治活動に選挙と同じ力をお寄せ下さい」と支援に感謝した。

 坂本陣営 坂本氏が戻ると、拍手喝采で迎えられ、祝勝会。万歳三唱し、次女・直未さん(41)と姪・生田裕美さん(39)が、生田富美子夫人(72)とともに坂本氏へ花束を贈り祝福。早川正志後援会長(70)が「日頃から皆さんのご支援あってこその当選。今後もくまなく走り続けます」と謝辞、籔内美和子美浜町長や堀口晴生印南町議会議長が祝辞を述べた。
 坂本氏は「支持者の皆様の熱い思いが無投票に結びついた。大勢の方々から祝福を受け、政治冥利に尽きる」と7期目の当選に感謝し「のぼるはやります!走ります!をスローガンにし、1次産業の振興なくして地域の発展がないというのが信条。外国に売っていく地産外消を知事に相談して前向きに頑張り、世界へと輸出することを真剣に取り組みたい」と訴えた。
 重点政策に日高地方の地場産業である農林水産業の発展と育成、快適な環境や豊かな風土を守る公共事業の確保、安心して暮らせる福祉、教育の充実をあげ「これからはアイデアの時代。経営感覚を持ち、みんなの力を結集し、日高地方のため、和歌山のため、しっかり頑張っていくことを誓う」と力強く語った。

 玄素陣営 午後5時前から事務所前には日裏勝己印南町長をはじめ支援者らが集まり、午後5時を知らせる音楽放送とともに街宣から戻った玄素氏を拍手で迎えた。
 世話人の金崎昭仁氏は「前回の5650人のご支援、そして今回の4年間の彼の活動に賛同した多くの支援者が彼に期待している。初心忘れることなく、これからも皆様方にお約束したことを全力で頑張って頂きたい」と、お祝いの言葉。
 玄素氏は「今日は一日、6つの町を走らせて頂くと、自分が思っていた以上に手を振ってくれるんですね。やっぱり多くの人にお支え頂いているんやなと改めて感じると同時に、次の期もしっかりやらせて頂かないとあかんなと思った。人口減少が、多くの地域の停滞、問題を引き起こしているというのが私の思い。次の期も引き続きそうしたところのいろいろな問題に取り組んでいきたい」と述べ、支援者らに感謝した。
 みなべ町議会議員の山本秀平氏は「みなさんと一緒に『チーム玄素』としてこれからも地域を盛り上げていけることが本当に楽しみです」と述べ、万歳三唱の音頭を取り、集まったみんなで当選を祝った。


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和歌山県議選告示 御坊は4年前と同じ中村裕一、楠本文郎両氏の一騎打ち 〈2023年4月1日〉

2023年04月01日 08時30分00秒 | 記事


中村裕一候補

楠本文郎候補


 統一地方選前半の県議選が31日に告示され、全国的に注目を浴びる御坊市選挙区(定数1)は、4年前と同じく自民党前職の中村裕一氏(63)=熊野、当選8回=と共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=による一騎打ち。前哨戦は五分五分のがっぷり四つと見られ、9日の投票に向けて保守票、浮動票の奪い合い、掘り起こしに総力を上げる。日高郡選挙区(定数3)は、いずれも自民党現職の冨安民浩氏(75)=当選8回、日高町高家=、坂本登氏(76)=同6回、みなべ町南道=、玄素彰人氏(49)=同1回、印南町印南=の3人が立候補。ほかに立候補の動きはなく、午後5時の締め切りと同時に8年ぶりの無投票当選が決まる見通し。

中村裕一候補
「実現できるのは私だけ」
 午前9時から薗745、伊勢屋倉庫(小竹八幡神社前)の選挙事務所で出陣式を行い、鶴保庸介参議院議員、三浦源吾市長、山本清司市議会議長、推薦する公明党の芝田学市議会副議長、村上宗隆、小池佐左夫、宮路雅仁、松屋久紀、西本裕行各市議らを来賓に支持者350人(主催者発表)が参集した。
 天津隆後援会長は「力を貸してください。再び壇上に立たせてやって下さい」、高校時代の同級生である三浦市長は「県会の場に再び上がり、国や県との太いパイプを生かし、市政にお力添えをいただきたい。一緒にまちづくりをしたい」、鶴保議員は「中村さんは政治の大先輩。この大物が大きな花を咲かせられるよう力を貸して下さい」と訴え、山本議長、選対本部長の芝光洋JA紀州組合長らも支援を求めた。
 中村候補は「多くの皆さんに支えられ、今日を迎えることができた。御坊は南海地震、人口減少の2つの危機に直面している。この危機を克服することが私に与えられた使命。地震対策で西川河口に水門を作り、国の異次元の少子化対策が御坊にぴったり合うように市長や市議会の皆さんと相談しながら二階先生、鶴保先生、世耕先生の力をお借りし、岸本知事に堂々と要望し、皆さんの夢や思いを実現させたい。実現できるのは私だけ。私に任せて下さい」と訴え、最後は「どうか助けて下さい」と土下座。妻の久美子さんも「皆さんのお力で主人を県会に送って下さい」と頭を下げ、必勝を期した頑張ろう三唱で気勢を上げた。

楠本文郎候補
世の中よくする道筋つくる
 御坊96の選挙事務所前で出発式を行い、支持者ら100人(主催者発表)が集まった。
 楠本候補は「世の中を良くする道筋をつくっていきたいという思いを強く持っている。共産党が好きでも嫌いでも楠本のやり方、政策に賛同していただける方は、寄ってたかって楠本の綱を引いてほしい」と力強く第一声。重要課題である人口減少対策、子育て支援策について「子育てを保障することは未来への投資」とし子ども医療費の高校卒業までの無料化への県費補助の拡充、学校給食の無料化など挙げ、防災対策では自身が精力的に取り組んでいる「日高川河川整備計画」が早期実現へ着実に進んでいること、並行して「日高川流域治水プロジェクト」も住民の命を守ることに結実していることなど強調。「住民の願いを束ね方向性を示すのが議員の役割。議員として発信し、勉強し質問し、皆さんに報告して共有していく。新たな願いをぶつけてほしい。皆さんの力で再び、県議会で発言させていただけますようお願いします」と支持、支援を呼びかけた。
 𠮷本眞太郎選挙事務所長は「政党を選ぶのではなく議員を選ぶ選挙。真の政治家、楠本さんを選んでいただけるよう訴えに訴え勝利できるよう頑張ろう」、市職OB有志の会・小川周司代表は「人となり人格が素晴らしく地域のためにこんなに身を粉にする人はいない。一人ひとりが力を振り絞って県議会へ送り出そう」と訴え、最後にはげます会・永井五雄さんの発声で拳を空に突き上げ必勝を誓った。


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