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和歌山県議選告示 御坊は4年前と同じ中村裕一、楠本文郎両氏の一騎打ち 〈2023年4月1日〉

2023年04月01日 08時30分00秒 | 記事


中村裕一候補

楠本文郎候補


 統一地方選前半の県議選が31日に告示され、全国的に注目を浴びる御坊市選挙区(定数1)は、4年前と同じく自民党前職の中村裕一氏(63)=熊野、当選8回=と共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=による一騎打ち。前哨戦は五分五分のがっぷり四つと見られ、9日の投票に向けて保守票、浮動票の奪い合い、掘り起こしに総力を上げる。日高郡選挙区(定数3)は、いずれも自民党現職の冨安民浩氏(75)=当選8回、日高町高家=、坂本登氏(76)=同6回、みなべ町南道=、玄素彰人氏(49)=同1回、印南町印南=の3人が立候補。ほかに立候補の動きはなく、午後5時の締め切りと同時に8年ぶりの無投票当選が決まる見通し。

中村裕一候補
「実現できるのは私だけ」
 午前9時から薗745、伊勢屋倉庫(小竹八幡神社前)の選挙事務所で出陣式を行い、鶴保庸介参議院議員、三浦源吾市長、山本清司市議会議長、推薦する公明党の芝田学市議会副議長、村上宗隆、小池佐左夫、宮路雅仁、松屋久紀、西本裕行各市議らを来賓に支持者350人(主催者発表)が参集した。
 天津隆後援会長は「力を貸してください。再び壇上に立たせてやって下さい」、高校時代の同級生である三浦市長は「県会の場に再び上がり、国や県との太いパイプを生かし、市政にお力添えをいただきたい。一緒にまちづくりをしたい」、鶴保議員は「中村さんは政治の大先輩。この大物が大きな花を咲かせられるよう力を貸して下さい」と訴え、山本議長、選対本部長の芝光洋JA紀州組合長らも支援を求めた。
 中村候補は「多くの皆さんに支えられ、今日を迎えることができた。御坊は南海地震、人口減少の2つの危機に直面している。この危機を克服することが私に与えられた使命。地震対策で西川河口に水門を作り、国の異次元の少子化対策が御坊にぴったり合うように市長や市議会の皆さんと相談しながら二階先生、鶴保先生、世耕先生の力をお借りし、岸本知事に堂々と要望し、皆さんの夢や思いを実現させたい。実現できるのは私だけ。私に任せて下さい」と訴え、最後は「どうか助けて下さい」と土下座。妻の久美子さんも「皆さんのお力で主人を県会に送って下さい」と頭を下げ、必勝を期した頑張ろう三唱で気勢を上げた。

楠本文郎候補
世の中よくする道筋つくる
 御坊96の選挙事務所前で出発式を行い、支持者ら100人(主催者発表)が集まった。
 楠本候補は「世の中を良くする道筋をつくっていきたいという思いを強く持っている。共産党が好きでも嫌いでも楠本のやり方、政策に賛同していただける方は、寄ってたかって楠本の綱を引いてほしい」と力強く第一声。重要課題である人口減少対策、子育て支援策について「子育てを保障することは未来への投資」とし子ども医療費の高校卒業までの無料化への県費補助の拡充、学校給食の無料化など挙げ、防災対策では自身が精力的に取り組んでいる「日高川河川整備計画」が早期実現へ着実に進んでいること、並行して「日高川流域治水プロジェクト」も住民の命を守ることに結実していることなど強調。「住民の願いを束ね方向性を示すのが議員の役割。議員として発信し、勉強し質問し、皆さんに報告して共有していく。新たな願いをぶつけてほしい。皆さんの力で再び、県議会で発言させていただけますようお願いします」と支持、支援を呼びかけた。
 𠮷本眞太郎選挙事務所長は「政党を選ぶのではなく議員を選ぶ選挙。真の政治家、楠本さんを選んでいただけるよう訴えに訴え勝利できるよう頑張ろう」、市職OB有志の会・小川周司代表は「人となり人格が素晴らしく地域のためにこんなに身を粉にする人はいない。一人ひとりが力を振り絞って県議会へ送り出そう」と訴え、最後にはげます会・永井五雄さんの発声で拳を空に突き上げ必勝を誓った。


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