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県議選御坊市区 運動きょう(8日)限り、お願いに奔走 〈2023年4月8日〉

2023年04月08日 08時30分00秒 | 記事



 県議選の選挙運動も残すところ、きょう8日の一日限り。4年前と同じく自民党前職の中村裕一氏(63)=熊野、当選8回=と、共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=の一騎打ちとなった御坊市選挙区(定数1)は、保守票、浮動票をめぐり、し烈な票取り合戦が続いている。両陣営とも「手応えはある」と譲らず、接戦のまま9日の投票日を迎えそうだ。両陣営とも最終日は、市内全域を回り「あと一歩」「もう一息」と最後のお願いに奔走する。
 
 4年前は、保守分裂選挙となった平成28年御坊市長選のしこりが尾を引いた中で行われ、保守票、浮動票を奪い合う激戦となり、楠本氏6193票、中村氏5946票と、わずか247票差で決着。今回もその流れは大きく変わっておらず、前哨戦、選挙戦を通じて激しい票の奪い合いを続けており、両陣営から「前回、相手を応援した人が、今回はこっちと来ている」との話が出るなど、まさに入り乱れた混戦模様。
 中村陣営は、候補者の実績や経験、実行力、国や県との太いパイプを前面に「市民の夢や希望を実現できるのは自民党の中村裕一だけ」とアピール。防災対策や子育て支援、高齢者の生活支援、医療の充実などを訴える。楠本陣営は、「現場の声を県政に届ける」をテーマに9期35年間の市議、ここ4年間の県議としての実績と実行力、政策、県政への熱い思いなど懸命にアピール。政策には人口減少対策、子育て支援、防災対策などかかげる。
 中村陣営 公明党県本部やJA紀州など推薦団体がそれぞれ積極的に支援を続け、新風会、自民党や無所属の市議らも強力に後押しし、陣営の士気、勢いは高まっており、陣営幹部は「厳しいつばぜり合いが続いているが、手応えは前回以上にある」と話す。
 地域別の情勢は「相手の地元、塩屋は劣勢だが、盛り返しており、できるだけ差を縮められるよう努力したい。他の地域は五分五分あるいは優勢」と分析。9日の投票日に向け「残り3日間が勝負。いい所まで来ており、あと一歩、もう一息。油断することなく最後の最後まで訴え続け、僅差でいいから相手を追い越し、勝利できるよう総力を上げたい」と。
 天津隆後援会長は「苦しい選挙。御坊を良くするため、自民党の中村裕一に投票して下さい。助けて下さい」、中村候補は「私にとってはラストチャンス。気を緩めず、投票箱の蓋が閉まる最後の最後まで全力で戦い抜きたい。私に任せて下さい」と訴えている。
 最終日は名田地区を皮切りに市内30カ所以上で街頭演説を行い、中村候補、妻の久美子さん(62)、長男の太一さん(34)が有権者とスキンシップを図りながら最後の訴えを行う。
 楠本陣営 支援は保守層や無党派層など党派の垣根を超え全市的に広がり、訴えも浸透している。陣営の士気も最高潮だ。 
 選挙情勢について「し烈な戦い。手を振ってくれる人は日に日に多くなり、事務所に応援に駆けつけてくれる人もいる、楠本さんの政治姿勢にうたれ市外の人からの協力も多い。反応はとてもいい。手応えは前回以上とも以下とも言えないが、上昇ムードであることは間違い。若い人たちの投票がポイント。この勢いで最後まで全力で戦い抜きたい」と力を込める。
 𠮷本眞太郎選挙事務所長は「激しく競り合っている。草の根からの訴えで楠本さんのことを1人でも多くの人に知ってもらって、一騎打ちという“綱引き”に勝ちたい。精一杯やるだけ」と意気込む。楠本候補は「変えてきた県会議員としての政治姿勢、スタイルを引き続きやらせてほしい。一人ひとりの気持ち、思いを楠本に託して下さい」と訴える。
 最終日は湯川町から全選挙区内をめぐり30カ所以上で街頭演説。午後一番には地元塩屋町のあちらこちらでアピール、御坊の日高別院そばの選挙事務所前で最後の訴えを行う。


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