紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

2017年3月 データバンク

2017年05月10日 08時29分00秒 | データバンク

1日
御坊市の学校給食が約1カ月ぶり再開県立高校で卒業式川辺西小の卒業桜開花日高川のアマゴ漁解禁日高看護専門学校で第1回卒業式

2日
日高病院経営事務組合議会。構成6市町に分担金の増額要請由良町版「まっぷる」作成

3日
御坊市3月議会開会。議長に山田勝人、副議長に小池佐左夫両氏選出由良町小引クリーンセンターほぼ完成

4日
ボーイズリーグ春季県予選で日高マリナーズ優勝。全国大会へ日高郡市ジュニアバレーボール連盟会長に山崎進さん(印南はまゆう)再選第32回選抜GB大会県予選。美浜煙樹、由良みなとが全国大会へ

5日
第36回日高地方障害児者のつながり広める文化祭にぎわう

7日
管内公立中学校で卒業式WBCキューバ戦で中日・岡田投手が初登板

8日
美浜町優秀スポーツ賞決まる御坊警察署が平成28年の管内交通事故多発交差点ワーストランキング発表。1位は御坊市の財部交差点(ロマシ前)と御坊駅前交差点

9日
県立高校入試

10日
御坊第一交通(株)が妊婦、子育てママをサポートする新サービス開始へおとう祭

11日
塩路信人医師の叙勲受章祝賀会自衛隊入隊・入校予定者激励会

12日
御博(おんぱく)2017。4月1日から5月7日まで51プログラム決まる日高川交流センターまつり県小学生バレー大会。由良男子、川辺ひかり女子が準V

13日
中国・北京市から2人が来坊。観光交流促進に期待リバティ博愛へ韓国から視察団

14日
乾燥注意報発令下の御坊市南塩屋で民家全焼。焼け跡から男性の遺体発見紀州鉄道がキテツ1号を有田川町の鉄道公園に無償譲渡

15日
印南町スポーツ賞決まる平成28年度県食育推進表彰で管内から紀州日高漁業協同組合女性部が受賞

16日
日高高校附属中で卒業式マレーシアの中高生21人が教育旅行で日高川町訪問、農家に民泊和高専でヘリコプター型ドローン試験飛行御坊市でノロウイルス対策講習会

17日
日高川町スポーツ賞決まる県立高校で入試合格発表

18日
由良町スポーツ賞決まる和高専で卒業式印南町で軽トラ市

19日
日高高・附属中合唱部定演。ミュージカル「ピーターパン」で会場魅了若草旗少年野球決勝。日高が松原を6-1で下し初優勝バレーボールのドリームカップで日高中女子が初優勝

20日
日高高箏曲部定演美浜少年剣道クラブ親善剣道大会梅の里中学野球決勝。松洋が明洋下し初優勝

21日
日高川町長選に出馬予定の新人・久留米啓史氏が政策目標発表

22日
御坊市初の副市長に龍神康宏氏選任県が人事異動発表由良町小引クリーンセンター通水式

23日
日高川町職員人事発表。課長級11人異動管内小学校で卒業式新・紀伊日ノ御崎灯台が点灯始動

24日
御坊市が職員人事異動発表

25日
道成寺で古典芸能公演「桜・舞・道成寺」開催元御坊市消防団副団長・亀山人義氏の叙勲受章祝賀会

26日
29年度市民教養講座講師陣7氏発表御坊市薗地区で防災訓練

27日
平成28年度末学校教職員(管理職)定期異動発表。管内小中学校で校長7人誕生紀州日高漁業協同組合が塩屋漁港製氷施設改築竣工式

28日
みはま学園最後の卒園式。28年の歴史に幕

30日
学校教職員定期異動発表日高医師会が紀中初の「在宅医療サポートセンター」を国保日高総合病院に開所日高高校の今年度卒業生進路まとまる。国公立大学現役合格は57人

31日
御坊市消防本部の救助工作車が22年ぶり更新御坊市役所に7月から「消費生活相談窓口」開設へ日高川町の空き家解体助成が好評


由良町白崎公園でハーレーフェス開催、おんぱく閉幕 〈2017年5月9日〉

2017年05月09日 08時30分00秒 | 記事

盛大にフィナーレを飾ったおんぱく

500台のハーレーが集結


 日高地方全域で美味しい、楽しい、学べる、出会える体験交流型プログラムを展開してきた御坊日高博覧会「御博(おんぱく)」は最終日の7日、由良町の白崎海洋公園オートキャンプ場で「エンディングイベント~和歌山ハーレーフェスティバルin白崎~」を開催。各地から500台ものハーレーダビッドソンが集結、バンド演奏やフリーマーケットなどさまざまな催しで盛大にフィナーレを飾った。

 3回目の開催となったおんぱくは、4月1日から37日間にわたり御坊日高全域を舞台に51の体験交流型プログラムを提供。県内外の多くの参加者に「出会い」をテーマに御坊、日高の魅力を伝えてきた。
 この日のエンディングイベントは、御博ハーレープログラム実行委員会の谷佳樹委員長のあいさつのあと、集まったハーレーによる一斉のエンジンスタート「オープニングエキゾースト」で開幕。ハーレーは色とりどりの圧巻のボディーとエンジン量を競い合うど迫力のサウンドを披露し、来場者らはハーレーの魅力と、バックの白くそびえる石灰岩と車体とのコントラストを満喫していた。ハーレーによるサウンドコンテストのほか、「The Wild Cats」「ザ・おんぱくバンド」らのバンド演奏や地下アイドル「ノン・シュガー」のライブ、ラムネ早飲み競争などを特設舞台で催した。会場ではフリーマーケットを開いたり、神戸市のバイカーズアパレル「MOTOBLUEZ」が出店。御坊商工会議所青年部(源地勇人会長)が花まる焼きやジュースなど提供した飲食ブースや高校生おんぱく部が企画した南高梅の「利き梅干し」といった趣向を凝らしたイベントブースを用意するなどで多くの人でにぎわった。
 最後におんぱく実行委員会の谷口光委員長が37日間の開催に協力したメンバーに感謝し「来年も春に開催します」と宣言。おんぱくバンドの演奏で全員で「上を向いて歩こう」をうたい、ラストを飾った。


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紀州鉄道のキテツ2号引退、400人が別れ惜しむ 〈2017年5月7日〉

2017年05月08日 08時30分00秒 | 記事

多くの鉄道ファンらが見守るなかラストラン


 国内で唯一のレールバスとして営業運行していた紀州鉄道の「キテツ2号」の引退セレモニーが4日、紀伊御坊駅で開かれた。駆けつけた鉄道ファンや家族連れら約400人が見守るなか、同駅発着でラストラン。ファンや家族連れらは乗車体験を楽しんだり、最後の姿をカメラに収めるなどして地域住民の足として親しまれた車両との別れを惜しんだ。

 レールバスは鉄道用車両の台枠にバスの車体を乗せた車両。キテツ2号は1985年製造、88人乗り。2009年に紀州鉄道が兵庫県加西市の北条鉄道から譲り受けて運行を開始して以来、地域住民の足として活躍した。レールバスは製造コストが安く、かつては全国のローカル線などで多く利用されたが、定員が少ないなどのデメリットがあり、約2年前からキテツ2号が最後となった。キテツ2号も長年の利用で老朽化が進み、代替部品もなくなっていたことから、昨年1月末に滋賀県甲賀市の信楽高原鐵道(株)から無償譲渡された「KR301号」の運行が始まってからは、同車両の代替車両に。先月15日に同社から2車両目の無償譲渡となった「KR205号」が運行開始したのに伴い、引退が決まった。今後は未定で、紀伊御坊駅の車庫に保管する。
 この日のセレモニーは「キテツ2号さよなら運転イベント」と題して開催。車両には日高高校わかやまクラフト部の生徒らが製作した「ありがとうキテツ2号」のヘッドマークを設置し、同駅から西御坊駅方面の約200メートルを往復する形で無料乗車体験が行われた。50人ずつ3回、約150人がラストランを楽しみ、線路沿いでは鉄道ファンらが最後の勇姿をカメラに収めた。駅ではキテツ2号引退とKR205号運行開始を記念した硬券キップやキテツ1号、2号の缶バッジなど販売。日高高校ブラスバンド部、フォークソング部の演奏、餅まき、綿菓子、お好み焼き販売などもあり、にぎわった。
 大阪府茨木市の武田将浩さん(22)は「独特の乗り心地であらためて“いいな”と思いました。一時期は日本のローカル線を支えていたレールバスがなくなるのはとても寂しい」といい、ラストランの運転を務めた古川強さん(45)は「運転免許を取ったのはこの車両。これまでともに歩んできたので寂しい思いもありますが、キテツ2号の最後に多くの方に来ていただきうれしい」と話していた。


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美浜町へ地方創生交付金8649万円決定 〈2017年5月3日〉

2017年05月03日 08時30分00秒 | 記事

プロジェクトB・吉原再整備事業の舞台となる吉原公園周辺の松林
木々の間から差し込む木漏れ日が美しい


 A=煙樹ケ浜活性化プロジェクト▽B=ふれあいと健康と起業のまち「みはま」プロジェクト▽C=日の岬・アメリカ村の再生とふるさと教育-の3プロジェクトで地方創生を進める美浜町は、BとCのプロジェクトに係る地方創生交付金計8649万円を受けることが決まった。プロジェクトAでは、煙樹海岸キャンプ場管理棟にアンテナショップMIHAMAを開設。プロジェクトCでは、漁師レストランとゲストハウスの両整備事業に去る2月、1450万円の地方創生拠点整備交付金を受けるなど計画実行に向けて動くなか、これまで手つかずだったプロジェクトBも、今回まとまった資金を確保できたことでいよいよ始動する。

 今回採択されたのは、一つは、プロジェクトCの主軸計画となるカナダミュージアム整備事業。アメリカ村移民文化の象徴として三尾地内に現存する古民家をカナダミュージアムとして整備する計画で、交付額は、ハード面を対象とする地方創生拠点整備交付金1912万5000円、ソフト面を対象とする2375万円。
 主軸計画の資金を確保できたことを受け、17日午後3時30分から、三尾公民館で、第1回の日ノ岬・アメリカ村再生協議会(仮称)を開催。地元住民ほか和歌山大学、京都外国語大学、日高高校など協力機関関係者らが集い、プロジェクトCを進めていく組織を正式に発足させる。
 もうひとつはプロジェクトBの、吉原公園付近のエリアを再整備し、乳幼児から高齢者まであらゆる年代が集える多世代交流拠点を設ける事業。交付額は、地方創生拠点整備交付金1654万円、地方創生推進交付金2707万5000円。
 5年間の具体的計画は、今年度で拠点周辺のまちづくりのためのグランドデザインを作成し、多世代交流構想を検討。ほか、健康増進のためウオーキング道路や各種遊具、ドッグラン等を設置▽工芸工具や地元産品製造設備などを備えたものづくりのためのファブラボ施設を整備▽地元産品など販売コーナーの設置▽地域運営組織の設置と事業推進主体の選定などを行う
 平成30年度には、子育てセミナー、ふるさと講演会、工作教室、体操教室、松葉かき等多世代交流行事を開催。日本政策金融公庫等の協力を得て、起業サロンを開講する。
 平成31年度には、吉原公園周辺の松林を整備。32年度は災害救助犬の養成を開始し、33年度に多世代交流拠点を完成させる。
 前回は、ファブラボ施設整備などを計画のポイントに上げて交付申請したが、認められなかった。それを受け今回は、起業支援の要素も加えて再申請し、採択された。町はプロジェクトBの実行に向け、まずは地元住民に対する説明会から開いていく考え。
 地方創生拠点整備交付金は今年度のみ、同推進交付金は今年度から平成31年度までの三カ年事業で、今回の交付金額は今年度分。


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平成29年春の叙勲に日高地方から5人 〈2017年5月2日〉

2017年05月02日 08時30分00秒 | 記事

 平成29年春の叙勲に県内から51人が受章した。日高地方から旭日双光章に地方自治功労で日高川町船津1161、元町議の吉村晴男さん(80)▽瑞宝小綬章に教育研究功労で美浜町吉原902、和歌山高専名誉教授の吉川壽洋さん(79)▽瑞宝双光章に社会福祉功労で御坊市湯川町財部832の1、社会福祉法人博愛会理事長の小林隆弘さん(70)▽瑞宝単光章に海上保安功労で御坊市塩屋町北塩屋1331の6、紀伊塩屋港南防波堤灯台ほか1基灯火監視協力者の原山亮市さん(83)、消防功労で日高川町土生746、元町消防団長の山崎敏治さん(70)-の5人が選ばれた。いずれもその道一筋の功績が認められた。伝達、拝謁は8日以降、順次行われる。

旭日双光章 吉村晴男氏
村政新興、新町誕生で功績

 昭和51年10月に旧中津村議会議員に初当選。以来平成17年4月まで8期25年7カ月にわたり村政発展、住民福祉向上に尽くし、日高川町誕生の同年5月から翌18年4月まで1年間は新町議員としてまちづくりに力を注いだ。中津村議会では副議長や常任委員長など要職を歴任、16年10月から17年4月まで議長を務めた。
「住民第一」をモットーに情熱的に活動。中津村議会では、産業振興へ昭和52年に坂本地区へ移転した県養鶏試験場の誘致に積極的に取り組み、村内農家にほろほろ鳥の飼育を導入。鶏肉は産品所で販売、県外にも出荷するようになり、ほろほろ鳥を特産に導いた。教育環境やインフラ整備にも努め、平成元年に旧船津小(現在の中津小)を岡本地区に新築移転したのをはじめ、旧船着中や高津尾小など教育施設、郷土文化保存伝習館の建設に尽力。県道御坊美山線の改修や坂本橋、岡本橋など橋梁の架設などでも力を傾けた。合併協議会委員も務め、3町村の住民のことを考えながら調和を図り、まちづくり計画の策定など困難な事柄に卓越した調整手腕を発揮。日高川町の誕生に貢献した。
 吉村氏の話 このような栄えある章をいただけたのはひとえに皆さま方のお陰。今後も微力ながら町のために尽くしていきたい。

瑞宝小綬章 吉川壽洋氏
中古文学、民俗学に傾倒

 昭和36年4月から9年間、大阪府立高校で国語教諭をした後、昭和45年4月から、和歌山工業高等専門学校の教官に。平成13年3月で退官した後も非常勤で70歳になるまで教壇に立ち、名誉教授に就任した。教育活動の傍ら、自らの研究にも注力。平安時代の中古文学を専門とし、私家集の研究を続けた。
 府立高校を退職する際、日本民俗学会の評議員だった当時の教頭から「和歌山にはおもしろい風俗習慣が残っている。調査研究している人がほとんどいないし、やったらおもしろいものを見出すことができるだろう」との助言を受け、和歌山に帰郷してから祭りや民俗芸能について調べ始め、民俗学にも傾倒した。
 和歌山市出身の民俗学者・南方熊楠の暮らした田辺の家が、母親の実家のすぐ近所で、母親から熊楠の話をよく聞いていたこともあって、熊楠の研究にも力を注いだ。熊楠の論文や書物に関する調査考察はすでに多くの人が手掛けていたなか、人が手を付けていない分野を探究することこそ研究と、熊楠の手紙や日記を読み解いて深くその人間性に迫り、生々しい人物像を浮かび上がらせた。
 吉川氏の話 高専の事務官、教官ほか多くの人に支えられた。私の研究もみなさんのお役に立てればと思います。

瑞宝双光章 小林隆弘氏
地域福祉向上に貢献

 病院勤務を経て、独居や寝たきりなどの高齢者を世話する施設を立ち上げようと昭和60年6月に社会福祉法人を設立し理事長に就任、翌年6月に日高地方で民間初の特別養護老人ホーム日高博愛園を開設し施設長に就いた。
 周囲に老人ホームがなく、家族で介護するのが当たり前の時代で、施設に高齢者を預けにくい状況の中、多くの人に理解してもらおうと、開設当初から地域住民に施設を開放し、ボランティアによる慰問も積極的に受け入れてきた。
 開設当初は集団ケアが主流だったが、職員の提案を受け個別ケアを取り入れるとともに、国の方針に伴い、いち早く入所者の身体拘束廃止を指示し、利用者の視点に立ったケアのアプローチを自ら提案し実行。高齢者の口腔ケアやトイレへの誘導も充実させ、現在の「おむつゼロ」に結びついている。
 外国人介護福祉士候補者の受け入れや研修、介護ロボットもいち早く導入し、老人保健施設リバティ博愛、ユニットケアタイプの特別養護老人ホームゆら博愛園などを開設。県社会福祉協議会理事なども務め、地域福祉の向上に大きく貢献した。
 小林氏の話 支えて下さった職員、博愛会の歴代役員、地域の皆さまのお陰で、感謝の一言に尽きます。

瑞宝単光章 原山亮市氏
海の安全守り30年以上

 昭和60年に海上保安庁から依頼を受けて、御坊市の灯台2基の灯火監視協力者として、船が針路の方向を誤らないよう海の安全を守るために尽力している。
 中学校を卒業後、父親と同じ漁師となり、まき網漁を中心に、夕方から朝まで漁をしてきた。
 当時灯台の番をする人が少なく、海上保安庁からの依頼で、御坊市の「紀伊塩屋港南防波堤灯台」と関西電力(株)御坊発電所の近くにある「御坊鰹島灯台」の2基の監視を任された。個人としては珍しかったという。
 灯台の火は、仲間の漁師らがそれを頼りに戻ってくるため、消えていると針路を誤ってしまうこともあり、まだ暗いうち漁から帰ってくる漁師らの重要な目印になる。ほぼ毎日漁に出るので、その帰りに灯っているかを確認し、消えていれば、すぐに田辺海上保安部に電話で連絡する。
「苦になることなく続けてこられた。灯台の火を見に行くのが癖になっている」。現在で30年以上も続けており、雨の日や台風の翌日などは心配になり、体が勝手に動いて、自転車で灯台の火を見に行くようになっているという。
 原山氏の話 特別なことはなにもしていない。受章できたのは家族、仲間の支えがあったからこそです。

瑞宝単光章 山崎敏治氏
消防活動、防災に尽力

 昭和50年8月に旧川辺町消防団員となり、合併後は日高川町消防団副団長を経て、平成26年4月1日に団長に就任。災害現場だけでなく、住民の防火意識の向上や団員の士気高揚と組織力強化に努め、40年間余にわたって町の消防活動はじめ防災に尽力した。
 平成20年10月深夜の土生八幡神社社務所火災では、分団長として現場にいち早く駆けつけ、長年の経験を生かした迅速で的確な判断で指揮統制を図り、隣接する民家への延焼を食い止めた。これらの功績は同僚団員からも評価された。
 副団長在任時の平成23年に発生した豪雨災害では、早期に警戒にあたり、町からの避難勧告や避難指示が発令されると、各分団員に指示を出すとともに住民の避難誘導を行い、迅速な判断で人的被害を最小限に食い止めることに貢献した。
 川沿いに集落が点在する地域特性から、家屋火災が延焼拡大する危険性が高く、予防活動の重要性を重視。団員の出動や消火活動に万全の体制を整え、資機材の整備点検はじめ、自ら消防資機材の操作を実演するなどして、新入団員の指導や団員の士気高揚と団結力の強化にも努めた。
 山崎氏の話 団員や多くの方々の協力があり、代表として頂いたものです。今後はご恩を返したい。


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 山田勝人御坊市議会議長就任祝賀会に180人出席

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塩路正さん(御坊市)に藍綬褒章 〈2017年4月29日〉

2017年05月01日 08時30分00秒 | 記事

 平成29年春の褒章受章者が決まり、日高地方から藍綬褒章で更生保護活動に尽力している御坊市湯川町富安の保護司、塩路正さん(76)が選ばれた。22年間にわたり犯罪をした人の改善、更生の支援や犯罪予防の啓発など各種活動に献身的に取り組んでいる。県内全体で10人が受章。塩路さんの伝達、拝謁は5月16日に東京で行われる。

 平成7年に保護司に委嘱。以来、萬福寺住職と定年退職まで高校教諭を務めながら22年、保護観察をはじめ、生活環境調整、犯罪予防活動などに従事、犯罪や非行した人たちの社会復帰に尽力している。昨春まで10年以上にわたり日高保護司会理事を歴任、平成23年からは浄土宗和歌山教区保護司会長を務めている。
「同じ目線になって」を常に心掛け、これまで20人を担当。保護観察では10代の少年から中高年まで16人と面談を重ね、更生を図るための約束事を守るよう指導してきた。面談者の話に親身になって根気強く耳を傾け、励まし立ち直りをサポート。寄り添ってそっと背中を押す。社会復帰の際には、このようなことで再び会わないことを約束し、送り出す。
 思い通りにいかないことも多く、対象者が面談に現れず、連絡が取れないこともしばしば。家に引きこもってなかなか会うこともできない人もいた。「保護観察所の先生に一緒に面談にいってもらったり、よく亡き妻(敏子さん)に励まされた」と振り返る。苦労も多いが、社会復帰を果たした人たちの健全な暮らしぶりの知らせや感謝があったからこそ続けてこられた。感謝を胸に家に近況報告をしに来てくれる人もいれば、旅行の土産を持ってきてくれる人も。2年前に敏子さんが亡くなった際には、20年前に担当した人が通夜に参りに来てくれた。「仕事の都合で葬式に出られなかったので、線香を上げさせてほしい」と訪ねてきた人もいる。「携わった人たちの幸せそうな姿を見たり、知らせが届くと心からやっていて良かったと思う」と話す。
 生活環境調整では4人を担当。帰住予定地の調査や引受人との話し合いなど行い、スムーズに社会復帰できるよう努めてきた。
 犯罪予防活動では日高保護司会のメンバーとして各機関と協力しながら啓発活動。和歌山教区保護司会では京都市内での啓発活動など近畿規模の取り組みに参加。会長としてメンバー17人をけん引し、知識の向上へ研修会の開催などに携わった。秋に保護司を引退する。
 受章に際し、「このような章をいただくことができ身に余る光栄です。保護司の方々や地域の皆さまをはじめとする多くの方々のおかげと感謝しています。秋に引退となりますが、陰ながら更生、非行・犯罪予防の手助けをしていければと考えています」と話している。


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