紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

美浜町へ地方創生交付金8649万円決定 〈2017年5月3日〉

2017年05月03日 08時30分00秒 | 記事

プロジェクトB・吉原再整備事業の舞台となる吉原公園周辺の松林
木々の間から差し込む木漏れ日が美しい


 A=煙樹ケ浜活性化プロジェクト▽B=ふれあいと健康と起業のまち「みはま」プロジェクト▽C=日の岬・アメリカ村の再生とふるさと教育-の3プロジェクトで地方創生を進める美浜町は、BとCのプロジェクトに係る地方創生交付金計8649万円を受けることが決まった。プロジェクトAでは、煙樹海岸キャンプ場管理棟にアンテナショップMIHAMAを開設。プロジェクトCでは、漁師レストランとゲストハウスの両整備事業に去る2月、1450万円の地方創生拠点整備交付金を受けるなど計画実行に向けて動くなか、これまで手つかずだったプロジェクトBも、今回まとまった資金を確保できたことでいよいよ始動する。

 今回採択されたのは、一つは、プロジェクトCの主軸計画となるカナダミュージアム整備事業。アメリカ村移民文化の象徴として三尾地内に現存する古民家をカナダミュージアムとして整備する計画で、交付額は、ハード面を対象とする地方創生拠点整備交付金1912万5000円、ソフト面を対象とする2375万円。
 主軸計画の資金を確保できたことを受け、17日午後3時30分から、三尾公民館で、第1回の日ノ岬・アメリカ村再生協議会(仮称)を開催。地元住民ほか和歌山大学、京都外国語大学、日高高校など協力機関関係者らが集い、プロジェクトCを進めていく組織を正式に発足させる。
 もうひとつはプロジェクトBの、吉原公園付近のエリアを再整備し、乳幼児から高齢者まであらゆる年代が集える多世代交流拠点を設ける事業。交付額は、地方創生拠点整備交付金1654万円、地方創生推進交付金2707万5000円。
 5年間の具体的計画は、今年度で拠点周辺のまちづくりのためのグランドデザインを作成し、多世代交流構想を検討。ほか、健康増進のためウオーキング道路や各種遊具、ドッグラン等を設置▽工芸工具や地元産品製造設備などを備えたものづくりのためのファブラボ施設を整備▽地元産品など販売コーナーの設置▽地域運営組織の設置と事業推進主体の選定などを行う
 平成30年度には、子育てセミナー、ふるさと講演会、工作教室、体操教室、松葉かき等多世代交流行事を開催。日本政策金融公庫等の協力を得て、起業サロンを開講する。
 平成31年度には、吉原公園周辺の松林を整備。32年度は災害救助犬の養成を開始し、33年度に多世代交流拠点を完成させる。
 前回は、ファブラボ施設整備などを計画のポイントに上げて交付申請したが、認められなかった。それを受け今回は、起業支援の要素も加えて再申請し、採択された。町はプロジェクトBの実行に向け、まずは地元住民に対する説明会から開いていく考え。
 地方創生拠点整備交付金は今年度のみ、同推進交付金は今年度から平成31年度までの三カ年事業で、今回の交付金額は今年度分。


その他の主なニュース

 印南町議選に夏見公久氏(印南原)が出馬表明

 みやまの里(日高川町)ふじまつり、連休後半が一番の見ごろに

 日高地方春季中体連野球予選で湯川・日高が御坊下し優勝

 御坊市が認知症国際会議でスターチス配布し世界にPR