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日高川町長選、久留米啓史氏(新人)無投票で初当選 〈2017年5月18日〉

2017年05月18日 08時30分00秒 | 記事

孫娘から花束を受た久留米氏と妻・久美子さん


 任期満了(5月28日)に伴う日高川町長選挙は16日に告示し、午後5時の立候補届け出締め切りまでに新人の農業、久留米啓史氏(61)=江川・無所属・前町公室長=のほかに立候補者はなく、久留米氏の無投票初当選が決まった。久留米氏は支援への感謝とともに「無投票当選で信託を頂いたことを重く受け止め、任期中にご恩返ししたい。住民の皆さんを第一に考えた町政運営をめざしたい」と決意を述べた。初登庁は29日の予定。

 一日だけの選挙戦を終えて選挙事務所に到着した久留米氏を、約500人(主催者発表)の支援者や来賓らが拍手で迎えた。午後5時に立候補届出が締め切られ、無投票当選が決まったことが伝わると、「おめでとう!良かった」の声が聞かれた。
 三村康雄後援会長が「長期間にわたるご支援とご協力のお蔭で久留米町長が誕生しました。今後とも温かく見守ってほしい」とあいさつし、市木久雄町長は「私にとってもこの上のない喜び。町長と公室長として付き合ってきたが、安心して町政をお任せできる。5項目の目標に着々と取り組んでくれるはず。大いに期待しています」と喜んだ。
 二階俊博・自民党幹事長の秘書俊樹氏、冨安民浩、坂本登両県議、日高郡町村会長の森下誠史・美浜町長、龍田安廣町議会議長らからも祝いの言葉が贈られた。
 久留米氏と妻・久美子さん(60)は、孫娘の李菜ちゃん(8)と由菜ちゃん(6)から花束を受け、久留米氏は「皆様のお陰で当選させて頂きました。言葉にならない喜びです。任期中に皆様にご恩返しできるよう努力したい。5点の政策目標を中心に一生懸命に取り組みたい」と感謝と決意の言葉を述べた。
 久留米氏は「本当に長かった。途中は大変だと感じることもあったが、後援会の皆さんはじめ多くの人に助けて頂いてここまで頑張れた。感謝のひと言」と、2月9日の立候補表明からを振り返り、「地域を回らせて頂く中で、町域が広く、どの地域も同じ感覚では暮らしやすい町にはならない。それぞれの地域、一人ひとりの住民を大切にした町政を進めたい。うれしい半面、これからがスタートとの不安もあるが、1つ1つ積み上げていきたい」と話した。
 具体的な政策については、高齢化と人口減少に歯止めをかけることを喫緊の課題に挙げ「若い人たちに町に住んでもらうのはもちろん、Iターン者への支援などで人口維持を図りたい。市木町長が若者定住促進住宅の建設などに取り組んだように、民間の力を借りて町に住んでもらえるような新たな補助制度などもじっくり考えたい」と意欲を見せた。
 久留米氏略歴 丹生中、日高高、東邦大理学部卒業。昭和54年に旧川辺町職員となり、合併後は保健福祉課長、総務課長、公室長を務め、今年2月8日付で退職。平成21年7月から2年半、県高齢者医療広域連合総務課長も務めた。
 当選証書交付 日高川町選挙管理委員会は、22日午前10時から町役場本庁3階会議室で、町長選当選者の久留米啓史氏に当選証書を交付する。


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