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御坊市創生戦略「わがまち魅力発信」事業始動 〈2016年7月31日〉

2016年08月01日 08時30分00秒 | 記事

協議会初会合で御坊の魅力発信へ意見交換


 御坊市の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」メーン事業となる「わがまち魅力発信事業」が本格的に始動した。市内の魅力ある地域資源を再発掘・整理し、それに磨きをかけて複数のオリジナルストーリーをつくり、全国に情報発信する取り組みで、29日に各種団体代表ら14人で構成する「まちの魅力協議会」初会合を開き、意見交換。市内の各種団体や若者、女性、関西圏の大学生をはじめ全国から意見を聞きながら魅力あるオリジナルストーリー、効果的なプロモーション戦略を策定し、交流・定住人口増をめざす。
 
 国の地方創生加速化交付金4000万円を活用し「わがまち魅力発信事業」を実施。このうち、プロモーション戦略策定は2400万円をかけ、大手広告代理店の(株)博報堂=東京都、戸田裕一代表取締役社長=に業務委託し、7月からデータ等の収集、市内の地域資源調査、現状分析など準備を進めており、29日夜に市役所で御坊商工会議所や観光協会、農協、漁協ら関係団体代表で作る「まちの魅力協議会」初会合を開き、目的やスケジュールなどを説明し、意見交換した。
 8月から農協や漁協、観光協会、御坊商工会議所、紀州鉄道など関係団体のヒアリングを行い、魅力や課題等を調査しながら同社のオリジナル共創プラットフォーム「talkit」を活用し、全国ユーザーから市の地域資源について意見を聞き、活用アイデアを募集。11月5日に共創ワークショップを開き、市内の各種団体や地域づくり団体、若者、女性、関西圏の大学生ら約30人に参加してもらい、地域資源を共有し、オリジナルストーリー作成に向けた意見を聞く。
 オリジナルストーリーは地域資源を組み合わせて磨きをかけることで「地域全体で共有できるもの」を作成。寺内町や宮子姫、舞妃蓮などを組み合わせながら女性や若者、高齢者、家族などターゲット別にテーマを絞ったストーリーを複数つくる考え。ストーリーが出来上がればそれを基に効果的なプロモーション戦略を策定し、最適なプロモーションツールも制作して全国に情報発信する。
 意見交換では「コンサル任せにならないか」との問いに執行部は「地元の意見を十分汲み上げ、市外の人の意見も聞きながら良いものがつくれると期待している」と答えた。秋祭りや花のまち、おすすめの食などをストーリーに盛り込むよう要望があったほか、執行部から宮子姫や舞妃蓮など市の魅力を園児や保護者に知ってもらうため、今年度でカルタを制作するほか、宮子姫の絵本もつくることを報告した。
 観光客らの受け入れ態勢の整備には1500万円かけ、御坊商工会議所が中町商店街にある旧JA紀州中央御坊支所跡に情報発信拠点を整備し、市菓子工業組合がオリジナル和菓子をつくる。寺内町の景観整備として「犬矢来」(いぬやらい=緩やかなカーブを描く垣根)や御坊の花をイメージした飾りも作成して寺内町の風情を盛り上げるほか、御坊総合運動公園に幼児向け遊具ゾーンを新設。ファムツアーなどプロモーション活動にも100万円を充てる。


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