任期満了に伴う美浜町長（任期満了３月３日）と、町議（同２月１３日）の同時選挙は、５日に告示された。町長選には、３選を目指す現職・森下誠史氏（６３）＝三尾＝と、新人・籔内美和子氏（５６）＝浜ノ瀬、前町課長＝が立候補。立候補の届け出を済ませた後、両氏選挙事務所ではそれぞれに出陣式を行い、５日間の激しい選挙戦突入に気勢をあげた。町議選（定数１０）には正午現在までに現職７人、新人２人、元職１人が立候補を届け出。立候補すると見られていた元職１人からは正午現在までに届け出がなく、選挙戦になるかどうかは流動的だ。投票は１０日午前７時から午後６時まで松原地区公民館など町内６カ所で。開票は同日午後７時３０分から地域福祉センターで行い、午後８時から３０分ごとに発表する。期日前投票は、６日から９日までの午前８時３０分から午後８時まで、役場ロビーで行う。２月４日現在の有権者数は６２９２人（男２８８９・女３４０３）。
防災対策、西川改修継続促進を
高校生までの医療費無料化検討も
森下誠史候補
１番に立候補の届け出を済ませた後、ローソン美浜町吉原店東の選挙事務所で行った出陣式には、県議や県・郡町村会関係者、県下１２町の首長らはじめ２００人の支持者が集まった。
阪本綾子後援会長は、これまで２期８年の森下町政を振り返り「これまでの経験を大きな財産として今しばらく町の発展のために仕事をさせていただきたい。いい汗をかかせていただきたい」と現町政継続を願う思いを述べ支持を訴えた。
坂本、冨安、花田の３県議と郡町村会町・日裏印南町長は支持を仰ぐ激励の言葉を述べ、二階自民党幹事長や仁坂知事からは激励のメッセージが寄せられた。
森下候補は「初心忘れず、現場主義」と作業服姿で演説に臨み「この５日間、走って走って走り抜きます」と選挙戦に向け闘志。津波浸水想定が出されて以来、何よりも力を入れて取り組んできた防災は、松原地区高台津波避難場所整備などをこれまでに済ませ、現在は浜ノ瀬に避難タワーを建設中で、今後は田井畑、上田井にも避難施設整備の計画があることを説いた。
西川河川改修は、農業関係のみならず、大雨が降るたびに冠水内水被害を受けてきた道路や和田不毛一帯で苦労を被ってきた住民の「一刻も早く改修したい」との思いを叶えるもので、町が知事、国会議員、議会、西川河川改修事業促進協議会などと協力して取り組んでいることを強調。
１８歳までの医療費無料化についても「さらに検討研究を重ねて参りたい」とし「どうかもう一息、もう一息」と支持を訴えた。
町を変える一歩踏み出そう
県下初女性首長で新しい流れを
籔内美和子候補
和田地内の事務所で出陣式を行い、主婦らを中心に約１００人の支持者が参集。２期８年間の現職の評価が問われる中、人口減少など沈滞する町勢の復興に「一緒に町を変える一歩を踏み出そう」、県下初の女性首長誕生で新たな流れを作り上げようと第一声。
塩崎治後援会長は「『女性に町長を任せられるのか？』と不安を持つ方が居るかもしれませんが、そんな心配は要りません。リーダーシップと決断力で県や国との交渉をうまく進める力を持っています。皆様の期待に応えられる町政運営が出来ると確信しています。この８年間で町人口は８５５人も減少し、何かを変えなければこの流れは変わりません。県下初の女性町長を誕生させ、次の時代に新たな流れを皆さんと一緒に作り上げよう。あと一歩の所まで近づいています。５日間で一層のご支援をお願いします」と呼びかけた。
籔内候補は「男性と同じように働き、家事をこなし、家計を守ってきた私だから出来ることもたくさんあります。きめ細かな行政を目指して突き進んで参ります」と決意を語り、西川河川改修事業などについては「地元におられる国や県の立派な先生方の力をお借りして重要な施策は引き続き推進します。停滞することはありません」と訴え、「町を変える一歩を踏み出し、強く優しく美しいまち美浜を一緒に作りましょう。そのためには皆様の協力が必要です。籔内美和子を県下初の女性首長にしてやって下さい」と支援を呼びかけた。
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