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印南町長選、選挙戦に突入 現職・日裏勝己氏に新人・小西彦治氏が挑む 〈2024年2月7日〉

2024年02月07日 08時30分00秒 | 記事


支持者を前に第一声を放つ日裏氏

記者会見で抱負を述べる小西氏


 任期満了(2月23日)に伴う、印南町長選が6日に告示された。現職で4選をめざす日裏勝己氏(72)=皆瀬川=の無投票当選が濃厚と見られていたが、無投票阻止を目的に小西彦治氏(52)=兵庫県伊丹市=が立候補し急転直下、選挙戦に突入した。日裏氏は選挙事務所前での出陣式で力強く第一声を放ち、街宣へ繰り出した。一方、小西氏は届け出を済ませたあと、記者会見し抱負を述べ、選挙戦の火ぶたが切られた。5日現在の有権者数は6597人(男3107・女3490)。

 日裏陣営 JR印南駅前の選挙事務所で行った日裏候補の出陣式には岸本周平知事、冨安民浩、坂本登、玄素彰人各県議や管内首長ら来賓をはじめ支持者ら合わせて300人(主催者発表)が詰めかけた。中村泰介後援会長が「『安全・安心なまちづくり』ということで3期12年走ってきた。この4年間はやりたいこともできずコロナ対策に取り組んできた。4期目は『印南に住みたい』『印南で子育てしたい』『印南で店を開いてみたい』そんな希望あるまち印南に向かって先頭に立って頑張ってくれると思うのでご支援、ご協力よろしくお願いします」とあいさつ。岸本知事が「温厚篤実な性格でいつも助けていただいている兄貴分的存在です。3期12年の実績は抜群で町民の暮らしを守るのは日裏候補しかいない」としたほか、県町村会長の岡本章・九度山町長、玄素県議、三浦源吾・御坊市長、日高郡町村会副会長の藪内美和子・美浜町長も「圧倒的な勝利を」と支援を呼びかけた。
 支持者を前に日裏氏は「これから取り組まなければならないこともたくさんある。全国的な問題である人口減少では、若い方が住みたいと思ってもらえる町を創っていかなければならない。そのためにも住宅確保に取り組んでいるところであり、4校を1校に統合する中学校統合事業も任せていただければ4年間で仕上げたいと思っている。防災・減災対策ではいかに人命を救うか一人の犠牲者も出さない対策をできるかが我々にできる最大の仕事。このようにしなければならない事業がたくさんあるが、皆さんから知恵をお借りし、職員ともども『希望あるまち』『希望あふれるまち』をめざして精いっぱい頑張っていく」と4期目に臨む決意を示し「最後の最後まで応援よろしくお願いします」と支持を訴えた。
 青年部代表の出口潤一さんの掛け声とともに頑張ろうコールを行い気勢を上げたあと、日裏氏は街宣車に乗って町内を巡りながら支援を呼びかけた。
 小西陣営 届け出を済ませ町役場で記者会見に臨んだ小西氏は、無投票、多選、高齢を要件に昨年8月の三重県松阪市を皮切りに多くの首長選に立候補しており「自分なりにまちづくりができるかなど総合的に判断して印南町への出馬を決めた」とした。公約としては退職金の有効活用、選挙後に公約を町民から公募を揚げており、退職金有効活用では引退する際にまちづくりに向けたプレゼンテーション大会を開催し、退職金をその場で寄付するというもので全国初の夢のあるプロジェクトとしている。財源確保の一つとして企業版ふるさと納税の活用や課題となる高齢者の足の確保ではライドシェアをいち早く導入したいとしたほか、印南町の魅力を広告代理店などを使って発信していきたい考えも示した。伊丹市議2期8年、兵庫県議1期4年の経験を生かして「ワクワクするような夢と希望のある施策を提案していきたい」と抱負を述べた。選挙戦は事務所を構えず、6日、7日でポスターを貼り、その後の活動は未定としている。

 


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