小学生と交流する龍谷大学ラグビー部員
印南町は大学生や高校生の体育会系クラブを中心に合宿などを町内で実施してもらおうと体育館などの公共施設の利用を無料とするなどの制度を設けた。町や町観光協会、町内の宿泊施設らでつくる「町若者あふれる郷への架け橋推進協議会」(中村泰介会長)が「合宿するなら印南町」をキャッチフレーズにパンフレットを作成して関係機関に配布するなどPRしている。
夏場を中心にバレーボールや空手など合宿で印南町を利用する体育会系クラブは以前からあり、昨年度は高校生や大学生ら約500人が訪れた。町はさらに利用を促進し、合宿などで訪れた高校生や大学生らと町民が交流することで印南の魅力発信につなげようと国の地方創生加速化交付金を活用して取り組みを始めた。
町内4軒の民宿や旅館で宿泊するのを条件に、町体育センターや町若者広場、切目武道館、小中学校の体育館などの施設利用料を無料としているほか、指導などで地域住民と交流した場合は講師代として謝礼を支払う制度を設けるなどの特典も付けている。
3日、4日にはこの制度を利用して龍谷大学ラグビー部65人が印南町で合宿。町若者広場や切目中グラウンドで練習に汗を流したほか、3日には地元小学生とラグビーボールを使ってのボール遊びや鬼ごっこで交流を深めた。
同制度は体育会系だけでなく、町公民館などを利用しての文化系クラブの合宿も対象で利用を呼びかけている。担当課の町企画政策課は「高校生や大学生ら若い人が印南町を訪れてくれれば元気になり活気づき、活性化につながるはず。訪れた若い人が印南町の良さを知ってもらえれば、広く情報を発信してもらえるし、さらに定住へとつながればと思っている」と話している。
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