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日高川町合併10周年記念式典 節目を記念し新たな第一歩 〈2015年5月2日〉

2015年05月04日 08時30分00秒 | 記事

顕彰碑を建立し市木町長(右から2人目)ら除幕

出席者らが万歳三唱で10周年を祝う


 旧川辺町、中津村、美山村の3町村が合併して誕生した日高川町が、5月1日に10周年を迎え、2日に日高川交流センターで記念式典が行われた。10周年に合わせて制定した町民憲章碑を本庁役場前で除幕。式典では、新町10年の歩みや町の「花」「木」「鳥」を披露し、合併協議会の委員ら故人を含む48人に功労者として感謝状を贈った。市木久雄町長は「10周年の節目を記念するとともに、町民とともに汗を流し、感動を分かち合える新たな町づくりの第一歩を踏み出す」と誓った。

 記念式典を前に市木久雄町長と湯川宗一教育長、龍田安廣町議会議長、山本啓司副議長が役場本庁前で町民顕彰碑を除幕したあと、午前9時30分から日高川交流センターで式典を開催。県議や管内町長ら来賓はじめ、功労者表彰を受賞する48人の招待者ら約300人が出席し、美山太鼓の演奏でオープニングを飾り、あすなろ倶楽部絆の星のアトラクションで盛大に10周年を祝った。
 10年の歩みや町民憲章の朗読、町花などの紹介に続いて、合併協議会や各種団体委員、町への寄付者など48人の功労者を表彰。受賞者を代表して、合併協議会長で初代町長の笹朝一氏が「『光陰矢のごとし』という言葉があるが、10年は私たちにとってあっという間だった。脳裏をかすめることはいくつかあり、生涯忘れることができない。これを機に10年、20年、100年とこの日高川町がますます繁栄することを祈念したい」と述べた。
 市木町長は「私たちは勇気を持って合併という扉を開け、町民の新たな夢と希望を新生『日高川町』に託した。いま、この場に立ち、10年間を顧みますと困難な財政事情のもとで新しい町としての基礎固めに専念してきた期間であり、旧町村地域の垣根を越えた一体感の醸成と地域の均衡ある発展を図りつつ、合併により広がった町域、人の輪、そして多彩な地域資源を生かした『まちづくり』にまい進してきた」と述べた 
 合併後に実現した事業を紹介したあと、平成23年9月の台風12号災害についてもふれ「時には荒れ狂う日高川だが、私たちにとっては母なる川でもあり、町名でもある『清流日高川』に育まれた自然豊かな町土に、先人たちが互いの交流の中で築かれてきた素晴らしい歴史と文化、そして地域財産が一体融合し、さらなる町勢発展への大きなエネルギーとなると確信している。10周年の節目を記念するとともに町民憲章の実現に向けて、町民の皆様とともに汗を流し、感動を分かち合う町づくりを進めていくことを誓う」を述べた。
 龍田議長のあいさつに続き、下宏・県副知事が仁坂知事の祝辞を代読し、二階俊博代議士からのメッセージ(代読)を披露したほか、花田県議が祝辞を述べ、湯川教育長の発声による万歳三唱で締めくくった。式典終了後には和歌山大学観光学部の藤田武弘教授が記念講演した。 


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