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久留米日高川町長就任から丸1年「人口減少率の縮小に努めたい」 〈2018年5月25日〉

2018年05月25日 08時30分00秒 | 記事

就任から1年を迎え、今後の町政運営に意欲を見せる久留米町長


 日高川町の久留米啓史町長(62)は、昨年5月の無投票初当選から29日で丸1年を迎える。選挙戦で政策目標に掲げた5つの柱のうち、秋を目途に開設準備を進めるシルバー人材センター、町にとって最大の課題でもある人口減少や若者定住問題の解決に向けて、最大130万円の新築住宅取得支援事業補助などに取り組んできたが、町長は「まだまだ一部しか着手できていないことも多い。今後3年間で発生する課題に前向きに取り組み、小さなことでも本当に住民にとって必要なことを進めたい。最大の課題は人口問題で、減少率の縮小に努めたい」と述べた。

 29日に就任1年を迎える久留米町長は「大きな災害なども発生せず、無事に1年が過ぎたという感じで、あっという間の1年だった。」と振り返った。選挙戦で訴えた政策目標のうち「若者定住と人口維持」については、町長就任後に初めて町人口が1万人を下回り、川辺地域に比べて中津、美山両地域の減少率が高いことを危ぐ。「どうすれば人口を維持できるのか、地域の人たちと真剣に考えていかなければならない。人口減少は一番の課題であり、残る任期の3年間は減少率の抑制に最優先課題として取り組みたい」と話す。
 高齢化率が高まる中、シルバー人材センターの設立を進めており、まもなく設立総会を開き、今秋にもスタートする目途が付いた。「高齢者の方々が色々な場面で活動し、収入面だけでなく健康維持にも繋がり、町民の皆さんが必要とする小さな作業にも対応しくれるような価値あるものになれば」と期待を寄せる。
 防災対策では、小熊地内に町防災センター本体が完成するなどハード面の整備が進む一方、地域での訓練などに補助金や職員の積極的な協力を行い、ソフト面での災害に強いまちづくりを進めている。行財政改革では、役場庁内各課が抱える課題や事業を共有する「町長ミッション」を取り入れ、既存事業の再検証などを行うことで、財政面を含めて、本当に必要な仕事や職員の配置などについて、幅広い視点で取り組んでいくという。
 選挙戦では具体的な個別施策の公約などは掲げていなかったが、「4年間の任期中に発生する様々なことをその都度検討して前向きに進めていく。小さなことでも、住民が本当に必要なことを見つけて早急に取り組みたい」と話している。


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