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28年度振興局コンペ事業、親子見学体験会など決まる 〈2016年2月25日〉

2016年02月25日 08時30分00秒 | 記事

親子で地元企業の魅力知ろう
(写真はNPO法人寺子屋の企業訪問)


 県の平成28年度振興局政策コンペ事業が決まった。県下で5事業が採択され、日高振興局は「探索!日高地方のものづくり」と題して御坊日高地区雇用対策協議会(会長・阪本仁志御坊商工会議所副会頭)との共催で国内外に誇れる地元の「ものづくり企業」の親子見学体験会を実施する。ものづくりに関心を持ってもらうとともに地元企業の魅力を知ってもらい、優秀の人材が流出するのを抑制するのが目的で29年度以降も継続する。
 
 日高地方には優れた技術力で世界を相手に活躍する企業、国内シェアのトップを占める企業、経産省の「元気なものづくり中小企業300社」に選ばれる企業など国内外に誇れる企業が数多くあるが、実際に「何を作っているのか知らない」「どういう企業があるのか分からない」など地域住民に企業の魅力や情報が十分に伝わっていないのが現状。
 23日に開いた同対策協議会地元企業研究会でも日高地方Uターンフェアなど各種就職説明会について「県下的に求職者が集まらないのが現状。都会に良い人材が流れている。待ちの受け身ではなく、積極的に企業情報を発信するなど打って出ないといけない」との報告があり、企業関係者から「地元で求人を出しても人が集まらない」「特に理工学系の求人は苦労している」との声が聞かれた。
 振興局は「地元の優れた企業を子ども、保護者に知ってもらうことで、ものづくりに関心、興味を持ってもらい、将来、就職する際の選択肢に地元企業を入れてもらうなど、若い人材の流出になんとか歯止めをかけたい」と、地元企業の見学体験会を企画提案した。同雇用対策協議会加盟の29社や管内への進出企業10社程度に協力を呼びかけており、賛同を得られた企業を回り、企業の自社PRを聞き、工場見学やものづくりを体験してもらう。
 対象は日高地方の小学校高学年児童と、その保護者。6月ごろに親子80~120人を募集する。参加無料。夏休み期間中の土曜日を中心に計4回程度実施する。参加者には事前に訪問先の企業リストから希望を聞き、1回につき20~30人が参加し、2~3社を半日かけて訪問する。県のコンペ事業としては28年度のみだが、単年度事業で終わっても効果が出ないことから、29年度以降は同対策協議会が主になって継続する予定。


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