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日高川町美山地区4小中学校にテレビ授業機器導入 〈2018年7月20日〉

2018年07月20日 08時30分00秒 | 記事

美山地区の4校に電子黒板やカメラなど
ネットワーク授業用機器を配備(写真は美山中)


 昨年度から管内初のテレビ会議システムを導入し、学校間を結んで集合学習などを行っている日高川町美山地区の川原河、笠松、寒川第一の3小学校と美山中学校に本格的なネットワーク授業用機器が導入された。これまではテレビ電話用アプリと大型モニターを代用していたが、大型の電子黒板やカメラ、パソコンなどを配備し、リアルタイムで高画質な映像と音声で同システムを活用した円滑な集合学習が可能となる。

 美山地区では、町村合併前に比べて児童数が大幅に減少。一定の人数がなければ出来ない授業もあり、平成24年度から3校の児童が一緒に授業を行う集合学習を取り入れており、昨年度からは、テレビ電話を使って3校をリアルタイムで映像と音声でつなぎ、児童が交流するシステムを管内で初めて導入。各校の児童が1つの教室に集まり、大型モニターとパソコンを使い、スカイプ(テレビ電話用アプリ)でつないで交流したり、集合学習を補うための場として活用している。
 川原河小と最上流の寒川一小では距離も遠く、集合学習も容易に行えない環境にあるが、テレビ電話システムを導入することで集合学習を補充する役割が果たせるため、同システムを活用した合同の授業実施は、小規模校の教育環境改善につながると期待している。
 ネットワーク授業の環境をさらに充実させようと、町では今年度当初予算に約300万円を計上し、フルHDの高画質テレビ会議システム用機器を導入した。モニターとして使用する、縦約87センチ×横約150センチの65型電子黒板(モニター)やパソコン、撮影用のカメラを美山中を含めた小中学校4校に18日と19日に設置。本格的なシステム機器の導入で鮮明な画像や音質、ネットワークが大幅に改善し、円滑な運用が可能となる。2学期からは、3小学校の中心地にあたる笠松小学校を軸に、これまでと同様に道徳の授業や児童の交流などに取り組み、美山中学校を含めて同システムをさらに活用し、小規模校が抱える問題などを克服し、教育環境を整えていく。
            
 県選挙管理委員会は、25日午後1時30分から県庁で開き、任期満了(12月16日)に伴う知事選の日程を協議する。
 現職の仁坂吉伸知事がすでに4選出馬を表明。共産党は無所属新人を擁立し、推薦する方針。大江康弘元参議院議員も無所属で出馬の意向を示しており、三つどもえの可能性がある。
 仁坂吉伸知事の県行政報告会は、8月17日午後7時から御坊商工会館で開く。
 知事が県行政の重点施策や各地域の課題などを説明し、出席者と意見交換する。御坊市の開催は平成29年10月以来。


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