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印南町・介護保険料基準額3期連続引き下げへ 〈2024年2月28日〉

2024年02月28日 08時30分00秒 | 記事


健康増進、介護予防などの取り組みの成果(筋力トレーニング教室「倒れんジャー」)


 印南町の令和6年度から適用となる第9期介護保険料基準月額は現行より100円下げ5700円となる見込み。このほど開かれた介護保険事業等策定委員会(岡本徹士委員長)で令和6年度から3年間の第1号被保険者(65歳以上)の保険料基準月額を5700円とすることを承認、28日に岡本委員長が日裏勝己町長に内容を報告する。保険料を引き上げる自治体が多い中、承認通りの基準月額となれば印南町は3期連続の引き下げとなる。

 委員会では、第1号被保険者数及び要支援・要介護認定者数の推計を行い、推計した被保険者数や認定者数から要介護度別認定者を推計し、3カ年における各サービス利用者数を推計、第8期(3年度~令和5年度)の実績なども踏まえて3年間の介護給付見込額を28億3316万2333円と算出。できるだけ住民負担を軽減しようと、この額を基にし、保険料基準額月額の見込みを現行の5800円から100円下げて5700円とした。年額は6万8400円となる。
 印南町の介護認定率は13・9%(令和4年度)で県下で一番低く、県下平均20・8(同)を大きく下回っており、介護給付が低く抑えられたことが引き下げの大きい要因。2005年から高齢者のための筋力トレーニング教室「倒れんジャー」を実施するなどしており、町は「健康維持・増進、介護予防、高齢者福祉の充実など住民主体のまちづくりを官民一体となって取り組んできた成果ではと考えている」としている。
 介護保険事業は3年ごとに見直すと定められており、委員会は令和6年度から8年度の3年間の保険料を含む第9期介護保険事業計画や第10次高齢者福祉計画も含めた計画案を承認。保険料については日裏町長が3月議会に保険料を変更する条例改正案を提案、可決されれば令和6年度から適用となる。


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