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日高川町の天文公園を複合施設に再整備 〈2024年2月22日〉

2024年02月22日 08時30分00秒 | 記事


既存プラネタリウム施設を室内遊具スペースに(写真はイメージ)


 日高川町は、入園者の減少など人気に陰りが見えるかわべ天文公園を、魅力ある施設にと令和5年度から再整備を計画。5000万円の設計業務費を投じて進めてきた再整備案を提示、休止状態のプラネタリウム施設を室内で遊べる遊具場にするほか、同施設があるコスモポート内各所に本棚を設置して軽食を楽しめる図書スペースに。屋外にも複合遊具や多目的に使える人工芝のフットサル場を整備する。早ければ6年度から一部整備を始める。

 天文公園の再整備については、若手職員から屋外宿泊施設やカフェを併設した図書館、遊具の充実などの提案が出され、令和4年度当初予算に概略設計業務委託料(150万円)、今年度当初予算に設計業務費5000万円を計上して実現に向けた構想を練ってきた。21日の議会全員協議会で初めて再整備の概要を提示して了承を得た。
「みんなが一緒に集まれる遊び場(プレイグラウンド)に」をコンセプトに、プラネタリウム室が入るコスモポートを大改修。子供に人気のボールプールを設けて室内で遊べるスペース、既存のレストランを交流ラウンジとして飲食を楽しみながら読書ができる場に。施設内各所に本棚を置き、幼児用のプレイルームも設ける。
 屋外には複合遊具や「ふらふわドーム」、幼児向けや障害者も楽しめるインクルーシブなど全世代が楽しめる遊具を設置。斜面の地形を生かしたすべり台の新設やソリすべり、屋外ステージも新設する。公園入口から左手には新たにフットサル等多目的に使える人工芝のコート場やドッグランを楽しめる場所も設ける。
 利用者の利便性を図るため、室内遊具が入る施設裏や既存リス園を撤去して新たな駐車場も確保する。
 新年度から施設ごとに順次整備を進めていく方針で、国庫補助の対象期間となる令和9年度までの5カ年で完成を目指す。平成8年の開園以来、プラネタリウムの休止や遊具の撤去などで来園者が減り続けてきた天文公園が町を代表する行楽施設として生まれ変わろうとしている。


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