市立体育館で炊き出しを行うＪＣメンバー
大型の台風２号の影響で大雨となった２日、県内で修学旅行中の大阪市立姫島小学校６年生と教職員あわせて７４人が、高速道路などの通行止めで帰路につけず、御坊市立体育館に避難して夜を明かした。話を聞いた地元の店からパン、おにぎりなどが差し入れられ、市立体育館にいた御坊青年会議所メンバーが炊き出しを行うなど支援し、教職員は「地元の方のやさしが心に染みました」と感謝していた。
一行は１日から２日まで１泊２日の行程で白浜方面に修学旅行。１日は楽しく行程をこなし、２日午後に帰路についたが、途中で高速道路や国道が通行止めになり、帰路に付けず、安全確保を最優先にバス会社を通じて市役所に避難先の依頼があり、市が市立体育館を開放した。
子どもたちを乗せたバス２台は午後５時ごろ体育館に到着。子どもたちが避難しているとの話を聞いたヤナギヤがパンやジュース、雲水がおにぎりやお茶などを差し入れたほか、わんぱく相撲大会準備で市立体育館にいた御坊青年会議所メンバーが大会用に用意していたちゃんこ鍋を現場で炊き出し、子どもたちに振る舞った。夜は市が全員分の毛布とエアーマットを用意し、同会議所メンバーがエアーマットの空気入れを手伝った。
子どもたちは元気に過ごしたといい、３日午前７時に帰路についた。引率した教職員は「地元の方も大変な状況であるだろうに差し入れをいただいたり、ちゃんこ鍋を炊きだしていただき、本当にありがたく、目頭が熱くなりました。帰路につけず困っていた私たちには、地元の方々のやさしさが心に染みました」と感謝していた。
日高川町防災センターでも修学旅行の小学生や外国人旅行客合わせて約５０人が一夜を過ごした。
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