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印南町 県福祉事業団がグループホーム計画 福祉の充実にと建設地を無償提供 〈2019年9月11日〉

2019年09月11日 08時30分00秒 | 記事

 
無償提供する予定の町有地


 印南町内に障害者が入所する「グループホーム」が建設されることになった。社会福祉法人和歌山県福祉事業団が計画しているもので、建設地は町が町有地を整備して無償提供する。12日開会の9月議会に提案の一般会計補正予算に敷地整備工事請負費2000万円を計上しており、可決され次第整備に着手する。

 グループホームは数人の障害者が一定の経済的負担し、共同で生活する施設で、専任の世話人が食事の支度や障害者の相談に乗るなど日常生活の支援を行う。無償提供する用地は町が平成24年度から取り組んでいる上道改良住宅建て替え事業で取り壊した住宅跡地約1600平方メートル。町によるとグループホーム2棟と重度身体障害者の入浴などを行う生活介護対応の施設を敷地整備工事が完了次第、順次建設する予定。
 社会福祉法人和歌山県福祉事業団が運営する障害者通所施設(就労継続支援事業B型)「作業所『陽』(はる)」が同町西ノ地に平成23年度に開所しているが、同施設も町が用地を無償提供している。生活介護施設は同施設にあるが、近い将来起こるとされる南海トラフ巨大地震への備えとして高台へ移設する。
 上道改良住宅建て替え事業で当初から一部用地を福祉施設に充てる計画があり、今回、県福祉事業団が計画するグループホーム建設に用地を無償提供することにした。
 町は、今回の用地の無償提供は日裏勝己町長が2期目の公約の一つとして掲げた「『思いやりと安らぎ』を実感できるまちづくり」を進めるもので「福祉の充実につなげたい」と話している。


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