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日高町シルバー人材センター 高齢者の生きがいづくりに貢献 目標毎年達成で会員増順調  〈2019年9月5日〉

2019年09月05日 08時30分00秒 | 記事

営業車両にマグネットを張りPR


 日高町シルバー人材センターは毎年、会員増目標を達成しており、今年も8月末ですでに目標値を超えた。各種団体の役員に個別訪問したり、今年から作業用の車両に入会を呼びかけるマグネットを張り付けたり、昨年度は会員増強キャンペーンを実施するなど啓発強化が奏功。関係者は「このまま続けて、100人になれば」と期待感を募らせている。

 同センターは高齢者が働くことを通して社会参加をし、自らの生きがいの充実と健康の増進を図るとともに地域社会作りに貢献することを主目的に、町内在住でおおむね60歳以上を対象に会員募集。平成26年7月28日に設立し、8月1日から業務をスタートした。
 26年度末で会員数が58人と当初見通しの55人を超え、以降も会員増目標を続けて達成し、28年度の会員数の伸び率で日高町が県下22団体のうち2番目に高く、県シルバー人材センター連合会から表彰を受けたことも。県連合会が掲げる第2次中長期推進計画(平成30年度~令和6年度)で日高町が示す目標値の平成30年度82人に対して85人、令和元年度85人としていた目標値を87人に増やしたが、8月末で88人に到達しており順調だ。
 同センターの理事や役員が、民生委員や老人会などの役員を個別訪問して各種団体内で入会希望者がいないかを探してもらったり、積極的に勧誘。会員や就業先増へ向け昨年5月にPRチラシをリニューアル、独自に昨年10月から12月まで会員増強・就業拡大のキャンペーンを実施。作業場には同センターで制作ののぼりを掲げ、今年は県連合会から支給された啓発用のマグネットを、作業日に会員が軽トラックや営業用の車両などに張るなどPRに努めている。
 就業先の新規開拓も順調で、29年度に比べて30年度作業件数は3・3%の微増、事業収入は22・2%の大幅な伸びで過去最高に。今年から初めて機関誌を発行して会員内の情報共有や、チェーンソーを使う際に保護衣とヘルメットの着用と草刈り機使用には安全保護メガネ装着の徹底など安全就業にも努めている。
 日高地方には、みなべ町や印南町のように法人化して運営する大きな組織もあるが、日高町は任意団体中では伸び率、会員数はトップ。同センターは「シニア層が和気あいあいと活動できているのが良い。理事や役員に頑張ってもらっており、中長期計画に掲げている令和5年度で105人、6年度で111人と3けたを目指して頑張りたい」としている。
 大工やペンキ塗り、空き家管理、福祉・家事援助、子育て支援、公園の清掃、草刈り、パンフレットの配布、パソコン指導、文書管理事務など仕事内容はさまざま。入会希望など問い合わせは同センター(電話70・0385)へ。


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