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地酒「日高桜」第2弾蔵出し 〈2016年7月3日〉

2016年07月04日 08時30分00秒 | 記事

ヌーボーパーティーで乾杯する「わいわい会議」メンバーほか仲間たち

蔵出しされた第2弾「日高桜」


 昨年7月に100%地元産の米を使った日高地方初の地酒「日高桜」を製造販売し、好評を得た「御坊・日高わいわい会議」(岡本恒男世話人)は1日、第2弾「日高桜」を蔵出しし、市内地元酒店で販売を開始した。「わいわい会議」メンバーほか「日高桜」に興味を持つ仲間らは同日夜、御坊駅前の居酒屋「いきいき酒場」でヌーボーパーティーを開き、味わった。

 今年の「日高桜」も昨年同様、日高平野で育てた米・日本晴れを原料に、(株)名手酒造店=海南市=が醸造。熱処理をしていない生原酒と火入れ酒の2種はラベルも昨年同様としたが、誰でも気軽に試せるよう、今年は新たに生原酒の四合瓶も用意した。
 昨年、売れ行きが好調で同12月には完売してしまったことから、今年は製造本数を増やし、生原酒は一升瓶200本、四合瓶500本。火入れ酒は一升瓶400本、四合瓶900本をつくった。
 値段は、生原酒が一升瓶で2570円、四合瓶で1382円。火入れ酒は一升瓶で2268円、四合瓶で1274円(いずれも税込み)。
 ヌーボーパーティーでは、全員で乾杯をして第2弾「日高桜」に舌鼓。岡本さんは「日高平野を駆け抜けるさわやかな風のような味」と太鼓判。ふだんはあまり日本酒を飲まないという参加者の一人も「飲みやすい、おいしい」とグラスを傾けた。
「日高桜」は、まちおこしに取り込む御坊、日高の異業種メンバーらの集まり「わいわい会議」が「地酒を飲みながらにぎやかに楽しめたらいいな」とつくり始めた御坊・日高の地酒。醸造に必要な酵母は、今のところ日本醸造協会で頒布している協会酵母を使用しているが、酵母も地元産のものを使いたいと、微生物学専門の楠部真崇・和高専物質工学科准教授に協力を依頼し、研究開発を進めている。去る3月末には日高川町鐘巻の道成寺境内で、桜の花や葉、桜の木の周りの土などさまざまな酵母を採取。今、楠部准教授がそれらを培養し、十分なアルコール発酵ができるものを絞り込んでいる。


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