県が設置した三百瀬・千鳥橋の河川監視カメラ
平成２３年９月の台風１２号による日高川水害以降、県と日高川町が河川監視カメラの増設を進めている。同町内の日高川本流には、すでに４カ所のカメラが設置されているが、県が新たに三百瀬地内の千鳥橋、田尻地内の長子橋、熊野川地内の平和橋付近の３カ所で設置を進めている。一方、町は独自に上初湯川地内と寒川の支流２カ所に７月中にも設置し、稼働後にカメラからの映像をケーブルテレビ（ＺＴＶ）で視聴できるシステムを構築し、早期避難の情報態勢を整える。
河川監視カメラは、川の水位をライブで監視できるシステム。平成２３年の日高川水害以降、県は水位計がある松瀬橋、新田橋、川上橋、椿山ダムの４カ所に設置。インターネット上の県河川雨量情報サイトで４カ所の画像をほぼリアルタイムで公開している。
日高川町では、町独自で新たに本流３カ所を含む５カ所に監視カメラ設置を計画していたが、県との協議で事業計画を変更。県が本流の３基を設置し、町は予算を組み替えて支流の上初湯川と寒川両地内の２橋付近に設置する。県が実施する本流では、平成２３年災害時の被害状況を受けて、現在の水位計がある観測所の中間地点付近に設置を進めており、三百瀬地内の千鳥橋下流付近の県道沿いにもカメラが設置された。
一方、町では約１３００万円（合併特例債１２３０万円、一般財源７０万円）を投じて、支流の津島橋（上初湯川）と明神橋（寒川）にカメラを７月中にも設置を終え、ケーブルテレビへの映像配信機能を構築中。県のホームページで確認できる既設の４カ所を合わせて９カ所の水位の映像と画像が、ケーブルテレビやインターネット上で監視できるようになる。
現在、日高川流域で監視カメラが設置されているのは日高川町内の４カ所だけ。インターネット上で「県の河川雨量情報」にアクセスし、水位情報の地図をクリックすれば、地域住民が自宅に居ながら各地点の画像を見ることができる。監視カメラからの直近画像とともに現状の水位、氾らん危険水位、避難判断水位などをグラフと断面図で確認できるほか、２４時間の水位変化表と最新１時間の水位変化が１０分刻みで分かる。
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