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参院選運動きょう(9日)限り 〈2016年7月9日〉

2016年07月09日 08時30分00秒 | 記事

 10日投開票の参議選の選挙運動もきょう9日限り。三つどもえとなった和歌山選挙区(改選1)は自民党現職で党参院政審会長の鶴保庸介氏(49)=当選3回・公明党推薦、岩出市=が幅広い支持を得てリードを保っている。無所属新人で弁護士の由良登信氏(64)=共産・社民・生活推薦、御坊市=、幸福実現党新人で党県副代表の西本篤氏(46)=和歌山市=がどこまで追い上げるか。最終日は和歌山市などで最後の訴えを行う。選挙権が18歳に引き下げられて初の国政選挙で、若い新有権者の動向も注目される。

 西本陣営 「一緒に変えよう。政策はある」をスローガンに消費税減税、国防強化、マイナンバー制度の廃止を掲げ、序盤は和歌山市や日高地方入りし、中盤に紀南地方を回り、終盤は和歌山市を中心に街宣、街頭演説を展開してきた。
 中でも消費減税で景気回復を目指すことに重点を置き、自民党がばらまきで国の借金を膨らませたとし、増税は個人消費を冷え込ませるとして消費税の減税から撤廃を訴えてきた。
 陣営は「財源面で聞かれることが多いが、実情をきちんと説明すると、有権者に理解してもらえている。政策面での景気対策を訴えてきたところで、政治家として一番いい年齢で、チャレンジ精神が良いと聞かせてもらっている。じわじわと手応えを感じている」と話している。
 最終日は和歌山市内で最後の訴えを行う。
 由良陣営 公示後県内全域を2~3周。街宣や街頭演説などで支持を呼びかけている。戦争する国づくりを阻止、平和への思いを前面に訴え、「有権者の反応が段々よくなっている。追い上げムード」と手応えを感じている。街頭演説は連日約20回と精力的にこなし、夜は個人演説会を開催。安保法制(戦争法)を施行、憲法改正を進めようとする安倍政権を痛烈に批判し、「立憲主義、民主主義を取り戻さねばならない」と訴え、じっくりと聞き入る有権者も多い。街宣中には握手を求められたり、「戦争する国にせんといて」「政治を変えて」など思いを託す有権者も。確実に訴えは浸透、知名度も日に日にアップしている。3日に共産党の山下芳生副委員長・参院議員がJR和歌山駅前で応援演説するなど各党や市民団体から多くの応援弁士が駆けつけ、上昇ムード。
 最終日は、最大の大票田、和歌山市で支持拡大に全力。20カ所で街頭演説、5カ所で街角演説会などを開き、最後は南海和歌山市駅前の事務所前で訴える。
 鶴保陣営 「『未来改革』未来(あす)のために現在(いま)を変える」をスローガンに3期18年間の実績をアピールしながら「私が国政を引っ張っていくという強い気持ちでやりたい。全国一律の基準ではなく、私たちの基準、ルールで政策をつくる時代がきた。私たち自身でアイデアを考え、力を合わせてふるさと再生へともに行動しよう」と訴えている。
 党県連会長の二階俊博総務会長、選対本部長の世耕弘成内閣官房副長官、仁坂吉伸知事をはじめ県議や市町村長、市町村議、推薦の公明党、各種団体などから幅広い支援を受け、無党派層からも支持を広げている。前回(平成22年)は27万3960票を獲得しており、今回は初の30万票に届くか。陣営は「油断せず、圧勝目指して最後まで戦い抜く」と気を引き締めている。最終日は和歌山市内で最後の訴えを行う。


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