4月19日告示、24日に投票(即日開票)される由良町長選挙に出馬表明している現職・畑中雅央氏(71)=当選2回、衣奈=が7日、3選に向け選挙公約を発表した。就任以来掲げる「ふるさとに誇りと活力を!」をスローガンに、誰もが安全で安心して暮らせる町づくりを大きな柱に、子育て支援、地域産業の育成、暮らしやすい地域社会の創造に全力投球する考えだ。
畑中氏は平成20年5月に初当選以来「誠実・公正」を旨に取り組んできた行政改革の推進、財政規律の厳守、町民の目線に立った町政運営を継続するとし、3期目も「町民の皆様から『いつまでも住み続けたい』と言って頂けるような町づくりに取り組みたい」と話す。
3選に向け、昨年10月に策定した由良町総合戦略に基づき、(1)ゆらっ子誕生を支援(2)健全なゆらっ子の育成(3)活力ある地域産業の育成を目指す(4)暮らしやすい地域社会の創造-の4つを公約に掲げる。
人口減少が進み深刻化する中、婚活支援から妊娠・出産、子育て支援を通し、安心して子育てできる環境整備に努める。町では初となる婚活支援や妊娠に絡む医療費助成のほか、不妊治療を支援することで出生率を上げていく。子育て支援では、3人以上いる世帯向けに保育料の減免措置、紙おむつ購入の助成拡充、学童保育を由良児童館から由良小学校へ移転など。
子どもの健全育成では学校教育を中心に、地元企業に就職したいと思ってもらえるよう「ふるさと教育」や、学力・体力向上に取り組む。
地域産業の育成は、全国的にも有名なミカンの産地でもあることからトップセールスなどで由良ブランドをさらに高め、漁業は長年にわたり交流を続ける岐阜県美濃加茂市の酒カスと由良町産の魚をコラボし商品化を提案。商業は、プレミア和歌山推奨品に登録されている地元商品のPRに力を入れるほか、観光客集客に向け日帰りツアーなどのプランを旅行社向けに企画したい考えだ。
暮らしやすい地域社会では、避難港にも指定されている由良湾の防災・減災対策や県道の整備促進、終盤に入った下水道事業の仕上げ、町民の健診率を上げ健康づくりの推進など。地域社会のつながりが薄れつつある状況から、清掃活動や花植えなどを町から投げかけ、連携や絆を深めてほしいという。
畑中氏は「人口が減っても、由良町がいい、住みたいと言ってもらえることが大事。先人が築いてきたものを次の世代に引き継いでいかなければならない。他の町に比べ足りない部分があるかもしれないが、気持ちを上向きに、自分たちの町に満足してもらえるよう頑張りたい」と3選目に向け意気込みを語った。
27日午後1時30分から、網代250番地39、後援会事務所開きを行う。事務所は20日ごろ設置する予定。電話35・5101、ファクス35・5102(いずれも26日以降)。
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