Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ヒノサムライは樹海に迷い込んだか・・・

2022-07-08 20:28:47 | Hino Samurai

本日の山陰は曇り時々雨の天気でした。
天気予報によれば今日から明日にかけて雨という予報だったのである程度は予想しておりました。
夕方には土砂降りになりまして前の道路は冠水してこんな調子です、この写真の時で水深は40cmくらいでしょうか・・・。
まあこれくらいではガレージの方は全く問題ないでしょう・・・床を上げていますからね(笑)

朝の灌水は省略し(多分雨が降るから)アトリエにて作業をしておりました。
いや〜この時間が一番落ち着きますよ(笑)

さて今日はエンジンを積んでリアアクスルの仮組みに移りたいのです。
その前にシャーシを仮組み台に固定できるようにナットをハンダ付けしなければなりません。
メタルに直接ネジを切っても良いのですがこのシャーシはかなり薄いので何度もネジを脱着しますとネジ山が耐えられないと思うのです。

前側はボディとの止めネジの後ろ側ですね。

問題は後ろ側ですね。
バルクヘッドよりも前側にならないとエンジンルームから見えてしまいますからね・・・。
でもバルクヘッドのすぐ前はシートがありましてスペースに余り余裕がないのです。

なのでナットを使わず真鍮板の1.0mmを切り出しまして穴を開けネジを切ったものをハンダ付けします。

ハンダごての手むきがよくないのでちょっとゴテゴテになりましたがそれでもなんとかハンダ付けしました。

小さく作ったつもりではありますがやはり多少はシートの裏側と干渉してしまいます。
なのでリューターを使って逃げの凹みを掘っておきました。
これだけ掘ってあれば干渉しないですね。

シートはこんな感じできちんと収まりました。
あと問題はビスですね・・・長すぎますとやはりシートと干渉しますので完成後に多少手加減をしてみましょう。

次にシャーシと仮組み台の間に入れるスペーサーを削りました。
ここは肝心なところなんです。

なぜかと言いますとこの車第4回の日本GPの車検で車高が足らないことで車検が不合格になって走行できなかったんですね。
古いCG誌を見ますと車体の方は当時の規格で最低地上高が10cm有ったらしいのですがその前に走行した時に30度バンクでエンジンオイルの偏りからトヨタブリスカ用のエンジンに交換したので最低地上高が3cm足らずレース前の車検に合格できなかったのは書きましたね。
と言うことは車体の方は10cm以上の最低地上高が有ったと言うことなので10cm➗43=2.32と言うことになりますので今回は2.4mmでスペーサーを作っておきます。
今回の仮組みはこのスペーサーを使って組み立てますと車体だけならレース前の車検をクリアーできるはずなんです。

仮組み台にシャーシを止めてみました。
ここからはホイールタイヤを仮組みしてゆきたい・・・と・・・この時は思っていました(笑)
まだまだ大どんでん返しが待っています・・・だから模型は楽しいのです。

エンジンをシャーシに取り付けましてミッションの角度が狂わないように仮のドライブシャフトを差し込んで確認しながら接着しました。
この角度が狂ってしまいますと左右で車高が違ってしまいますからね注意しないといけません。

リアタイヤに使おうとして準備していたタイヤですが少しサイズが大きいことが分かりましたのでワンサイズ小さいものに変更します。
タイヤの穴の中にバリがありますのでリューターを使って削り落とします。

ミッションのドライブシャフトがつく穴の内側にアルミのスペーサーを作りました。

なぜこれが必要なのかと言いますと・・最終的にはドライブシャフトは左右で分割します。
と言いますのもドライブシャフトがミッションから出てくる部分にはゴムのジョイントがつきます。
ドライブシャフトを1本にしておきますとこのジョイントがつかないのです・・・なので組み立ての都合上ドライブシャフトは左右で分割ということになりました。
まこれも仮組みをするからわかるのです・・・仮組みは大事ですよ。

4つのタイヤがつきまして・・・
徐々にそれらしくなってきました・・・なんとなく格好がいいな〜!!

ところが・・・
お客様からのご注文でスペアタイヤは原寸のものを積んで欲しいと言われていまして・・・
スペアタイヤはエンジンの左側に少し斜めに立てて積んであるのです。
キットの物はエンジンルームに収まらなかったらしくカットして小さくしたものが入っているのです。
まあ最初からわかった話だったのですが・・・まさかこんなに寸法が足らないとは思いませんでした。

で・・・実車の真横からの写真を探すのですが・・・どこにもないのです。
斜めに写しているものは遠近感で比率が変わって見えるので正確ではありません。
そこで・・・考えました。
この実車写真ですね。
まずゼッケンの縦側の寸法で判断します
上側はサイドウインドウの半分くらい、下側はドアの筋彫りより少し下側ですね。

ミニカーのボディに当ててみますとゼッケンの直径は大体12〜12.5mmですね。

マスキングテープで12.5mmのゼッケンサークルを貼ってみます。
貼る位置は実車写真に合わせましょう・・・
まあ形状の違いから完璧に同じというのは無理ですが、マスキングテープがはみ出しています・・・。
そしてリアウインドウのサイドの切り欠きが曲がった部分があるのですがこれもゼッケンサークルとの位置関係が変です。
ということはドアの後ろ側からホイールアーチまでの寸法は明らかに不足していますね。
確かに見た感じでリアの部分が少しスムーズさに欠けるんです。
(今頃になってわかったんかい!!って言われそうですが・・・滝汗!)

感じで言いますとリアカウルはもう2mm〜2.5mmほど後ろで・・・ホイールアーチは無視してこんな感じになりそうですね。

見組み立てのボディを横に並べます・・・
上記の説明を聞いた後で未加工のボディをみますとリアがなんとなく短いように見えるの私だけでしょうか?

最後にエブロのボディと未組み立てのボディを比べますとホイールベースは大体同じなのですがドアからリアのホイールアーチの寸法が短いのが分かりますね。
(エブロのボディが絶対正しいとは言いませんよ、ただ参考に比較しているだけです)
もっと言いますとGPファクトリーはAピラーが少し後ろに寄っています、ボディ全体はエブロと比べますと大柄なのに・・・
全体にフロントが長くて幅があります(前側の絞り込みが少なすぎるかもしれません)

せっかく進めていたエンジンルームですが・・・スペアタイヤを収めないとお客様のご希望が叶えられませんので・・・少し時間をかけて検討し直すことにしましょう。

明日は812GTSを進めます。