Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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マクラーレンMP4/6クリアーコート完成です

2020-12-13 20:47:00 | その他
今日の天気は、本日更新の最初のブログで書きましたので・・・割愛します(笑)

昨日、献本頂きました。
いのこーさんいつも有り難うございます。
私のアトリエの方でお客様にご覧頂いています、でも一番先に拝見するのは私ですけどね(笑)
この本を見る度に井上さん(いのこーさんの本名です)がお元気でご活躍である事がよくわかります。
いつも自分で取材に行かれて自分の目で見て記事を書かれています、本当にアクティブですね〜、奥様もお元気で取材に同行していらっしゃるでしょうか?
山陰にいらっしゃった時ご主人が取材される隣で一生懸命メモを取られている奥様の姿が昨日の様に思い出されます。


さて本日2回目の更新はマクラーレンMP4/6のデカール加工です。
どうも気になっていたのですが・・・
サイドポンツーンの上側に最初からほんの僅かなクリアーの凹みが有りました。
普通なら小さな凹みは最初に(モデルカーの製造時に)ウレタンクリアーを塗った時にシリコンの付着が有って塗料が弾いているんですね。
どんなに気を付けて作ってもほんの僅かな弾きが有る場合も有ります。
こう言う場合はデカールを貼ってからウレタンコートをする前にもう一度脱脂をして少しペーパーをかけて塗れば平滑な仕上がりを得る事が出来るのですが・・・
今回はちょっと違っていました。
デカールを貼ってクリアーコートしても凹みが埋まらないのです。
つまり小さい凹みですが深かったんでしょうね〜。
シリコンを取り切れていなかったのか・・・このお客様は中古で購入されていますので前に購入された方がワックスを掛けておられたのかもしれませんね。
新品ならこう言う事はまず起らないのです・・・上記の様に処置をして塗れは凹みは埋まります・・・。
ではどうしようかと・・・
ボディカラーを削ってしまうとその再生は難しい物になりますのでウレタンクリアーの厚みの中で物事を解決しなければなりません。
写真は撮り忘れてしまいましたが・・・
凹みの周囲を限界まで削って脱脂をしてウレタンクリアーを塗り直しております。
そしてウレタンクリアーが硬化しましたので再び研ぎ出しですね。

コンパウンドを掛けていないので艶がないですが・・・こんな感じです。
もう目を皿の様にして探してもほぼ痕跡は無いですね。

コンパウンドで磨きまして
さらに艶を回復させるのはいつもの事です
ちょっと難しいのは完成品なのでリアウイングが邪魔をしてなかなか磨けない事ですね・・・ここで壊したら元も子もないですから。

ボディが完成しましたので部品を取付けようと思ったら・・・
嫌な物が目に入りました
ミラーの足はブラックに塗られていますがミラーの裏に筆が当たったらしく・・・ミラーの下側が黒くなっています。
見てしまうとこのまま取付けるのも気がひけます
幸いな事にエナメルシンナーで掃除をしてみます

綿棒を何本かと細い特殊な綿棒を駆使して綺麗になりました。
ラッカーだったらダメだったかもしれませんね〜

そして足を塗装しました
多分製造時にこの部分を担当しておられた美人のお姉さんがアクビでもされたのかも・・・多分ボディに取り付けてから足をブラックで塗っていたのだと思います。
見えないので付いてしまったんでしょうね〜。

オンボードカメラとミラーを取り付けますと完成ですね
ちょっと回り道をした様な気がしますが・・・まあ良いでしょう。

これで完成か?
と思われるかもしれませんがお客様は覚えていらっしゃるはず・・・
肝心で難しい部分をね・・・
と言うのもノーズのホンダのマークの下側にHONDAのロゴがあるのですが
それが欠けているのです
それも元々のクリアーの下側なんですよね
ほんのわずかなんですが・・・メイクアップ の眼力の良い方のチェックもすり抜けているのですよね。
流石にこの文字の修正は完璧に・・・と言うのは無理です
なのでクリアー後にラッカー塗料でタッチアップして補修します
マスキングに使うのはマスキングテープではなくブルーの保護シートの様な物です
マスキングテープは厚みがあってこの様な細かな文字の補修には不向きなんですね。
昔、カミムラさんが使っていらっしゃったので取り寄せていますが厚みが薄くこの様な補修には重宝します
なぜなら重ねて貼り付けないといけない場合に厚みがありますと塗料が滲みやすいのですよね。
しかもセロテープと違って色がついていますから貼り付け位置の確認が楽なのです。

なぜウレタンクリアーの後で補修しているのかと言いますと・・・
このタイミングでの補修ですとダメならクレオスのシンナーを含ませた綿棒で引き取りますと再びリセットする事ができるのですよね。
補修とか修理の場合には東方が一生懸命やってもお客様が満足できないこともあるかもしれませんからね〜
ウレタンクリアーを塗ってしまいますともう後戻りはできないのです。

一応これにて完成としておきます。
明日にはお客様のもとにお送りする予定です、喜んでくださると良いですね。


明日はウインドウ関係の修理を始めましょう
今回も盛り沢山ですよ。

アベさんウレタンクリアーを塗りました

2020-12-13 20:25:09 | 某ディーラーさんからの仕事
本日の山陰は雨の天気です。
大降りではないのですがパラパラと雨が降っていまして気温は低めです。

明日位から雪が混じるかも・・・と言う予報が出ていますので寒くなるんでしょうね。
風邪をひかない様に気をつけなければいけませんね〜
風邪ひいて熱が出るとまた隔離されちゃう危険性がありますからね〜
熱中症の時は明らかに熱中症ってわかったんだけど・・・風邪ひいたら見た目はコロナと見分けがつき難いので・・・多分いきなりPCR検査でしょうからね〜(笑)

そうそう青森県のS藤さんから連絡が来ました。
青森市内は震度が2だったそうで何も異常は無いとの事でした・・・良かったです。
大きな被害は何も報道されないので多分大丈夫だったんでしょう。
それよりも全国でコロナの新しい患者さんが3000人を越えた方が大きく報じられていましたね〜、いったいどこまで拡大するのでしょうかね〜。

さて本業を始めます。
デカールを貼ったアベさんですがデカールの部分にパラッとラッカークリアーをパラ吹きしまして硬化待ち・・・乾燥機で1時間程待ちまして、ボディが冷めたらウレタンクリアーを塗ります。
常温に戻すのは当然でよね。
なぜなら塗装が付いた瞬間にシンナー分が飛んでしまって塗装面にザラつきが出やすくなるからです・・・過ぎたるは及ばざるがごとしですね。
ウレタンクリアーを塗って1時間程常温で放置してから乾燥機をかけて強制乾燥します。

そして常温に冷めるまでまた放置・・・
常温になったらペーパーを掛けます。
面を出す様に・・・と言うか角を尖らす様に研いでゆきます
さすがに1/18は大きいのでこの研磨に数時間もかかってしまいました。
机の上の写真も周囲が暗くてもう夜になっているのがおわかりでしょうか??
丁寧に研がないと下地を出したらまた補修からやり直しになってしまいますからね〜
慎重な作業が求められますね。

そして本日2度目のウレタンクリアーです。
ボディを研いでからの2回目のウレタンクリアーは少しシンナーを多めにして遠くからパラパラと塗ってゆきます。
5分程インターバルを取ってまたパラパラと塗ってゆきます。
これを何度か繰り返します。
一気に塗らないのは塗料が筋彫りに寄ってしまわない様にする為です、5分程インターバルを取るのも表面の塗料からシンナー分を少し飛ばして粘度を上げて筋彫りに依らない様にという事。
では最初から粘度の高い物を塗れば良いと・・・思われるかもしれませんが粘度の高い物を塗りますとシンナーが飛ぶのが遅くなりまして余計に塗料が寄りやすくなってしまうのです。
もう一つ・・・最初からシンナーで薄めた塗料を塗ってインターバルを取って塗れば薄い塗装が出来るんじゃないかと・・・
これも良く無いのですよね。
ウレタン塗料は有る程度の厚みが無いと塗膜の強度が不足してしまうのですよね。
やはり最低限の厚みは必要になるのです。
一度目で膜厚を付けて2度目で研磨が必要無い位に仕上げる・・・どうもその方法が完成への近道なのかもしれません・・・これはあくまで私の経験上ですけどね。


今夜はもう一回その他のカテゴリーで更新します。
こちらもお楽しみに〜。