kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

太陽の虹

2017年06月12日 | 生活
風、吹。

やさしい人ばかりの中に
いると
やさしくなる

あたたかい
陽だまり

太陽のぐるりに


それにしても
長い虹の景
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花戦さ

2017年06月11日 | 映画


今日はこの映画を観てきました
主役が能楽師なので
所作がきれい
表情の作り方も見事

エンターテインメントだけれど
本質的には件p映画
ともかく
花の美しさに
涙が出て

そして仏性が
最初から最後まで

華道が
ここまで仏性であるとは

政治と件p

道元の伝記映画
『ZEN』を
重ねていた

『花戦さ』は
華道をやる人に
花の<目覚め>を
うながす作品
そういう意味では
マイノリティだけれど
思った以上に
良い作品

仏性を帯びた
数々のセリフは
利休が言えば茶道
池坊が言えば華道


絵師が黒い蓮を描く

エンターテインメントの
作り方を差し引けば
劇場の集客数は激減するだろう
でも
道元を描いた『ZEN』と
同じガチな真摯さで
この映画を観たい
と思ったのは
わたしだけだろうか

それにしても
松にたくさんの花は
素敵

ラストシーンで
主役に合わせて
客席で
手を合わせて
観ていた


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その人は眠った

2017年06月11日 | 生活
あの人に
こちらの都合で
バタバタさせてしまった

早朝
約束を再度交わし
待ち合わせ場所へ

まだエレベーターは
動いておらず

動き出した
エレベーターに乗ると
5階までのあいだ
外が見えるようになっていて

魂が空に帰ってゆくとき
こんなふうに見えるのかもしれない
と思った
それだけでも楽しいのだけれど
もっと楽しいのは
相変わらずの
あわて者の
あの人

あの人は
やってきて
話すこと
限りなく

映画の時間になったので
映画を見ていると
あの人はサングラスを鰍ッ
すぐに眠りはじめた
首を斜めに垂れ
それだけでも
笑いをこらえるのが大変だったけれど
次第に眠りは音を出す
鼻から
すー
すー
という音を出す
早朝のお客さんは
池坊のひとたちなのか
その中で
その人は
すー
すー
と眠る

映画のシーンが無音になると
その息の音がはっきり
聞える
咳払いをすると
その人の息の音が止まった
それでも
その人は
眠った

うどんを食べ
本屋にゆき
コンビニで缶コーヒーを買って
ビルの一階の
蒸し暑いロビーで
座って話した


じゃあまたね

相変わらず
本当におもしろい
まさか
映画で
寝るとは思わなかった
やっぱり
凄い



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美しい目

2017年06月10日 | 生活
朝5時過ぎの
土曜の街

中国語が聞こえ
客が帰るタクシーに
おじぎをして
声を出す若者

カラスが鳴き
湿っぽい側溝

ブレードランナーの世界

ビルの上
樹に
カラス

---

その人は
美しい目をしていた
その人は
熱帯の国から来て
日本で働き
日本語を話す
目がきれいな人を見ると
凄く がつくほど
うれしい



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いつまでも

2017年06月09日 | 生活
いつまでも悲
いつまでも一人
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランスキャラメル

2017年06月08日 | 生活
雨くもり

よいことも
わるいことも
ないのが
いちばんいい

フランスキャラメルは
いつも
家の棚の中に
あった
あの青と白と赤の色

フランスキャラメルが
なぜ
家にいつもあったのか
それはいつか
訊いてみないと
わからない

グリコキャラメルも
たくさん食べた
それは自分で買って食べた

しかし
フランスキャラメルは
家にあった
もちろん
食べた
とくにおいしいというわけでもない
ただのキャラメル
しかし
なぜ
フランスキャラメルだったのか
いつも常備してあるのは
なぜだったのか
わからん


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

間のこと

2017年06月07日 | 生活
梅雨入りなのか
そうではないのか

間について
思う


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キノコ考

2017年06月06日 | 生活
最近
キノコについて
考えている

いろいろ
調べている

どうやら
キノコが要
のような気がしてしょうがない

キノコは
野菜ではない
それがまず凄い

キノコを食べるたびに
不思議な気になる
おいしいのだけれど
この食べ物は
何がが違う

おそらく
人体への
良い影響は
計り知れないと思う

中でも
エノキだと思う

安いのだけれど
エノキが
要のように
思う


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おだやか

2017年06月04日 | 生活
完全変態 =@さなぎ

不完全変態 =@さなぎなし

ミニトマトの苗
5個

鉢植えに移し
土を盛る
水をやる
苗の緑の葉の模様を見る

一週間分の買い出しや
図書館への本の受け取り
バタバタとする
日曜

一時間寝て
今池へ

そして
野並へ

その家の
いつもの
リビングは
妙な落ちつきがあり
これは何だろう
と思

やがて
二人の合奏が始まり
その景を
写真に撮り
おいしい
サンドウィッチ

帰り
ふるさとで取れた
玄米をいただく

夜は
おだやか
昼も

朝も





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カラスよ!

2017年06月03日 | 生活

公園のところで
信号待ちをしていると
右の電柱のてっぺんから
「かああ」
と言う
見ると
カラスが鳴いたのだ

こないだ
糞をかけられたので
わたしは
カラスに言った
「あのさあもう、糞、いいから。一回かかったからそれでいいから、ちゃんとつたえといてよ。頼むよ、判ってる? それと熊野のカラスにも伝えてよ。いろいろ。わかるよね。たのんだよ。じゃあね」
信号が青になったので、
ペダルを漕ぐ。
少し進んだところで
振り返り
「頼むよ!」
ともう一度言ったら
カラスは
「え」
という
怪訝な顔をしていた

「かああ」
とわたしに鳴いたのは
君だ
それにわたしは
応えて言葉を返しただけだ
カラスよ
まさか人間が
ここまで
応えるとは思わなかっただろう
わたしをなめてはいけない

早朝
ひらひらと
蛾が飛んできて
小部屋に入った
ラッキーだ
朝から凄い
寒いので
きっと
暖をとりたかったのだろう
踏まぬように
注意すること
一時間
ほどなく
蛾はひらひらと
空に入った




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こけるのも悪くない

2017年06月02日 | 生活
労働帰り
浄心のスーパーで
食材を買い
自転車のハンドルに
レジ袋をぶら下げ
信号待ちをしていた

信号が青に変わり
なんだろう
一瞬何が起きたのか
わたし
自転車ごと
左に傾き
転んだ

恥ずかしさと
驚きで
あたふたしていると同時に
若い娘さん3人が
冷静に
自転車を立てることを手助けしてくれて
横断歩道に散らばった
食パン
3つ入りのトマト
黒糖菓子
ほうれん草
牛乳パックを
拾って
わたしの
前かごに
ひとつずつ
収めてくれていた
「ケータイが」
と転がっていた
青いガラケーを
拾ってくれた

お礼をちゃんと言えないほどに
動揺し
恥ずかしさと
驚きで
左側の痛みを
少し感じながら
次の信号を待っていた

六つの手が
目前で
動いていた
ありがとうという気持ちは
もちろんあるのだけれど
言葉にできていない

わたし
介護されているのか
子供なのか
どっちかだ
いずれにしても
見て見ぬふりができぬほど
派手に転んで
自身では何もできない
そんな茫然表情を
していたのかもしれない


あんなふうに
派手に転んだのは
久しぶり
いやはや

翌朝
体が痛いこと。。。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映像・言葉・音がパラレルに並べられているという凄さ

2017年06月02日 | 映画
河瀬直美監督
『光』

今朝になっても
余韻が残っていて

起きる前に
朝の脳は冴えている
昨日気づかなかったことが
ぱっとあらわれ

それは
映像と
音と
言葉を
並列に並べた
凄い映画手法だということ

こういう手法が全面に出ることなく
あくまでも
現実の世界を描きながら
またはスピリチュアルにもなりながら
しっかりと
映画の手法をとっている驚き

映画で映画について何かいう
映画批評の作品は
小説でも同じ手法の作品がたくさんある

でも
『光』は
その手法を全面に出さない
見事に隠され
しかも
魂に問いかけてくるだけの
<光>の意味の強さがある

おそらく
わたしたちがいう
<光>
と河瀬直美がいう
<光>
とは深みがまったく違う

ラストシーンの凄みは
河瀬直美の生きざまである

思い返せば
同じモチーフの繰り返し
初期のドキュメンタリー映画では
失踪した父に電話をかけ
会いにゆく
そういう喪失感

そして
育ててくれた
「おばあちゃん」のモチーフ

さらに
「おばあちゃん」が
認知症になった現実を
作品化したのは
10年前の
『殯の森』
『光』でも
行方不明になった
母を探すシーンが出てくる

というか
『光』を見ていて
河瀬直美の喪失のダメージと
それを人の喪失と共有させて
響かせるだけの
感性が素敵

中上健次が
大江健三郎が
同じテーマで
作品を何作も書くのと同じように
河瀬直美もまた
生涯を通じて
繰り返し繰り返し
表現する
家族の喪失
それを
ぎゅっと捕まえて
離さない

しかも
音声ガイドという現実を
モチーフにして
言葉の奥底まで
降りてくる
視覚障碍者と接することで
彼らの豊饒な想像力に目を向け
その本人に近い立ち位置まで
降りてくる感覚
それが
おそらく
河瀬直美の
共感感覚の優れたところ

映画という体と
左肩に言葉を乗せ
右肩に音を乗せて
河瀬直美は羽ばたく
魂の空へ

35か国で
上映が決まっているという
たくさんの人が
この作品を通じて
自身の思いや魂の響きに
耳を傾け
誰かの思いや魂の声に
素手で触るきっかけになるのなら
そんなに素敵なことはない

「思いが尽きないんだ」
というセリフが作品の中で
何度か繰り返されていた
尽きない思いこそ
生きていることに
目覚めている
証なのだ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

↘↘↘↘↘↘↘↘↘↘↘↘

2017年06月02日 | 生活
昨夜は
凄い雨が降って
夜空が
白い雨粒で
真っ白になって

↘↘↘↘↘↘
↘↘↘↘↘↘
  ↘↘↘↘↘↘
↘↘↘↘↘↘


  ↘
 ↘

こんなふうに
雨が降っていて
その強さを思わせて

風があるから

になっているわけね



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017年06月01日 | 映画





今日は労働帰りに、
伏見ミリオン座で、
この映画を観てきました。
映像美であると同時に、
言葉の映画であり、
聞こえる音の映画でもありました。
帰り道、
伏見から栄まで歩く間、
聞こえる音に耳を澄ませていました。
どうしても、
この映画は観たかった。
だから観にゆきました。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河瀬直美監督

2017年06月01日 | 生活
映画館に着くと

という映画のャXターと
光をくれた人
という映画のャXターが
並列に貼られていた

その言葉の違いに
思いめぐらせ
水を飲み
白い椅子で
整理番号17番の券を持って
待っていた
「光」
と書かれてある
小さな白い券

いい映画館だな
そう思ったのは
小林政広監督の映画の
ャXターが
大きく貼られていたから

本を読んで
立って待っている人
オレンジジュースを買う人

上映開始10分前に
呼び声があり
どんな人たちが見るのだろう
と少し興味があった

わたしの足は作業靴で
作業着の上から
シャツを着ていた
コーディネートなんて
めちゃくちゃで
頭はぼさぼさで
汗の匂いは消してはきたけれど
決して
きれいなかっこうではない
手提げかばんからは
ランチジャーだって
見えてしまっているし

でも
思った
河瀬直美の映画を見る時には
これでいいのだ
自然体でいいのだ
河瀬直美の気取らない
自然体が
生活者の目線で作品を作っている姿勢が
そう思わせた
それだけでも
待っている甲斐がある
その場にいるだけで
知らせてくるものがある
凄い監督だと思う


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする