kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

俗の始まり

2016年07月13日 | 生活
お昼前
魚を食べにゆくつもりだった
しかし
出てきたのは
タルタルソースのからあげ
それがとてもおいしい

南へ歩いていって
ふらりと
コーヒー屋に入り
一時間
一番
隅の席に座り
願うことを思い 記し
ぼんやり
なくなったアイスコーヒーのカップに
氷だけが残っていたので
水をぼしゃぼしゃと入れて
飲む
そんなふうに一時間

帰ってから
今まで
本格的に
書いたことがない
ものを
書き始めたら
どんどん書ける
星の繋がりのように
魂とか
心とか
そんなものとは一切違う
俗の極み
最高
やってみるもんだ


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大きな机

2016年07月12日 | 生活
机ごしに
「どうですか」

いつものように
言う
あれこれを話すと
微笑んでくれている
星から得たものを話すときは
とくに

机ごしに
微笑み
立つ

もう何年前に
ここに来たのか
忘れてしまった

「じゃあ」
と言って
ねぎらいの言葉をいただき
「ありがとうございました」
言って
ドアを開けて出てゆく

夏の夜の風
また
吹く


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2016年07月11日 | 生活
天風

そこへの道を
走ってゆく

たくさんの道を曲がり
コーヒーを飲んで
窓の外を見て

天風

まずくらがりがあり
明るいところに出た

ずいぶん
遠くまで
来た

道なりの
夜風






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眠りの歌

2016年07月10日 | 生活
夜中に
帰って


終日 眠る
まだ 眠る
もっと 眠る
水を飲んで
バナナを食べて
さらに眠る
夜になって
ご飯を食べる
夜になって 
お風呂に入って
眠る


しまった
花の水
眠りながら
渇いた草に
水をやり
夜なので
眠る




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2016年07月09日 | 生活
車を買った
という
どこかに行こうという
いいよ
という

うどんを食べたい
という
いいね
という

買ったばかりの車
走ってみたい
という
いいよ
という

曇り空
時に小雨
北へ

空港へゆこう
という
いいね
という
また飛行機に乗りたい
という
そう
という

コーヒーを飲みたい
という
いいね
という
どこかに行こうか
という
星という
行こうか
という
いいよ
という

スマホで
天気を調べ
遠くまで

9時から晴れる
という
見えるかな
という
見えるとおもうよ
という
夜中までいれば
という
そうだね
という


まだ見えないね
という
見えないと
いう
もっとねばってみよう
せっかくだから
という
そうだね
という

コンビニで
カップラーメンを食べ
山の深さ
川の音
大きな駐車場

ここに車停めてみようか
という
そうだね
という

星が見えて
見える
という
見えるね
という

もっと時を進めて
場所を何度もかえて

ここがいいね
という
いいね
という

真っ暗な山の中
車を停めて
空を見る

たくさんの星が見え
ここにいることが
申し訳なく

天の川
流れ星5個

あの星がアプローチして
どれぐらいの光年かを調べてみる
百年前の光を
今ここで

夜中まで二時間は
星を見て
いいね
という
良かった
という

アノホシトツナガルタメニハココロトカタマシイミタイナモノデシカツナガレナイトオモッタヨ

そうかもね
という

ヒトヤサクヒンヤコトバトカモオナジデココロトカタマシイミタイナモノデツナガルノガイイトワカッタヨ

うん
という

もらったよ
という
良かったね
という

じゃあね
という
ありがとう
という


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タブレット

2016年07月08日 | 生活
どんよりとした


その人は
タブレットを持って
夜早くにやってきた

話に聞いていたトラブル
早速
タブレットを触る
わたし
スマホもタブレットも持っていず
指のタッチわからない
でも最近
そういうものを
触って
色々
やる機会が増え

2時間はやっただろうか
このパソコンで調べながら
やっとのことで
解決した
「そこまでの集中力はない」
その人は言った
確かに
集中力はある
あとはない

「この椅子いいね」
赤い背もたれ椅子に座り
その人は言った

夜になった
カレーを食べに出かけた
何事かを話し
気がつくと
夜の12時

誰かが望むこと
それが達成されたとき
ささやかなことでも
喜んでもらえるのは
ありがたい
こっちが
もらう


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光の柱/姿をあらわす言葉のゆくえ

2016年07月07日 | 生活
海にある岩
その向こうで
光の柱が
垂直に空に伸びている
光柱

夢を見た

暑い午後
文学に造詣が深い友と
5時間か4時間
電話で話す
光の柱の話をしたら
「モーゼか」
と笑われた

窓を開けっぱなし
暑く風強くの日

たくさんの話をしているとき
あるヒントが舞い降りた
「それなら書けるかも」
と言葉にせず
胸で言った
長時間の電話で
くたびれたはずだけれど
おろしたはずの
12キロの荷
それは目の前にあって
また担ぐことになるとは
さっきまで
思ってはいなかった

でも
何かが
言葉を書かせようとしていた
それが今までのものでなくても
わずかな可能性の扉は
友の声によって
ぼんやりと
姿をあらわしていた

しかし
荷は担がない
そう決めて
夏の暑さの部屋の中
冷房はつけず
ずっと
話していた

夏の夕日が差し込む
汗だくになって
ケータイの充電がゼロになって
あわてて受電しながら
再度話す

会ったときは
もっと話す
言葉はそれぞれの側から
尽きることなく
あふれ出る
希望であったり
あきらめであったり
未練であったり

わたしたちが
何であれ
どうであれ
陽は動く

心も動く
体も
魂の一番熱いところ
汗を流して
話して5時間

それなら書けるかも
そう思って

---

夕暮れ
氏神の
神社へゆくと
やはり
祭事の準備

夜の祭事にゆこうと
出直し

夜の輪くぐりを
礼式の立て看板で確かめ
輪をくぐる
たくさんの民
ハレ
にぎやかな境内
かみさまも
喜んでおられるだろう

短冊に
言葉を書いて
笹に結んだ



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12キロ

2016年07月06日 | 生活
昼すぎ
いや
夕方

荷をおろす
ドサッと
12キロの
荷をおろす

体が軽くなり
そのまま
横になる

やっと終わった
これで終わった

何十年の苦役を
おろす
ドサッと
おろす

空っぽになったことには
気がつかず
耐えられなくなって
12キロ
おろす

この感覚
はじめての

誰にも告げず
何にも記せず
言葉をひとり
出すこともなく
「終わった」
と思うのだ

結局
何も得ることができなかった
みんなのように
家庭も
子供も
財産も
恋人も
名誉も
志も失い
夢の本当の終わりを実感し


夜に一階で眠る
薄暗がりの中で
何十年の重ねを
回想する

あの時
図書館で
たくさんの本を借りた
詩と小説と評論と哲学
借りてはみても
たいてい
批評と哲学は読めずに
返した
その道すがら
夢が前にあり

まだ若く
昼夜の労働の隙間を見つけ
夜回りの車の小さな灯りで
真っ暗な土の道
電灯の真下で
谷崎純一郎の
『陰影礼賛』を
読んでいた

畑が見える窓に
机を置いて
ストーブを炊き
正座して
原稿用紙に
詩を書いていた
万年筆で
ブルーブラックの

桃の木に雪積もり

アクリルで
絵も描いて


ふらふらになって
ドアを開け
朦朧として
床に腰をおろし

「」と『』であるとか
一行下げることとか
?マークのあとに一マスあけるルール
最後に
(了)を付け
そんなイロハさえも知らずに

公園でひとり
山に毎日
散歩に出かけ
もう一つの公園のブランコに腰かけ
夜の空を見たり
草の先の花を見たり

東京リーガルマインドとマジックで書かれた
捨てられたワードプロセッサー
文豪ミニと名乗ったその機械
「もってゆく?」
廃品される文豪ミニを地下鉄に乗って
持ち帰り
説明書がないので
NECにゆくと
丁寧に編集フロッピーと
分厚い取扱説明書を
コピーしてくれたおねえさん
「無料で結構です」
そのありがたさに応えるように
文豪ミニで
日々書いた

以前からローマ字入力の
ブラインドタッチは
地下鉄の席に座っては
見えぬキーボードを膝に置き
ひまさえあればやっていた

ローソンへの
横断歩道を渡ったり
偉そうなことを言ったり
現代詩のような小説に
希望を見出したりしては
季節はまわる

冬には棟方志功
夏にはキャラバン

いろんなことがたくさんあって
いろんな人にたくさん会って
いろんな場所に出かけては
ひとり 静かに
夜を見ていた

アロエの歌を歌ったり
自転車でセザンヌ先生に会いにゆき
内田樹の話をしたり
金子光晴のマレーシア紀行の文庫を
書庫から出してもらったり
「凄い集中力ですね」
と言われたり
「何でも小説にしてしまう小久保さん」
と言われたり


階段をのぼり
おり

そんなことが
何十年
ドサッとおろした体を横たえ
泣きはしなかったけれど
挫折感と
失望感に
やわらかく包まれていた

翌日に糸口を見出すことも知らず
数日後
新しい
道を歩くことも知らずに
今までなかったような
ドサッとした
荷のおろし方に
静かな安らぎを感じて
眠った

翌日
とても暑い日になることも
知らず

種はすでに撒かれていたことさえ知らず
芽を出すその緑の小さな形
土を盛り上げ
土と土の間から
ぐっと外に突き出る
小さな緑のやわらかい芽
空へ
光へ
伸びようとする
芽の
生命の力を知ることもなく

今日を眠る

希望は
必ずやってくる
自身の意味とは関係なく
自身のおごりに関係なく
胸の奥にしまわれたもの
言葉の宿のありかを知らず

夜 荷をおろした覚悟のみ
刻印された胸をさすって
その奥の
こころといわれるところには
本当には触っていなかった
この手


終わることで
RESETされることは知らされず
緩やかな日々が続く


言葉の
生命力は
自身をはるかに超え

のち
土を盛り上げ
土と土を撥ね退け
空へ
光のあるところへの
根の命令に従って
芽は地中から
光合成を目的に
伸びて
出て
来るのだ

水が降る
光が注ぐ
土の微生物が
動く

根は芽になり
葉になり
茎になり
大葉になり
フラクタルに採光に萌え
新しい茎を作り
花を咲かせ
実をつける
鳥が実を食い
糞とともに
土に落とされ
土の中で
発芽して
また
薄い
やわらかい
緑の芽
上に伸び

その循環を
絶ったつもりの

12キロの
荷をおろした
体は
知るよしもなく

ソファーの下の
暗がりを見て
「終わった」
と思うのだ

あからさまな
軽薄の思考で




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ベランダの人々

2016年07月04日 | 生活
狭いベランダ
冬にあいだは
二階で過ごす
アロエ群

夏のあいだは
狭いベランダ
くわえて
苗から伸びる
ミニトマト 二鉢
苗から伸びる
大葉 二鉢

蔓のため
紐でこしらえた
苗から伸びる朝顔

花は
あっと思って
咲いていた
咲いてはしぼみ
次の花
らせん状のつぼみを見
ああ
また咲くな

大葉をむしって
ミニトマトもちぎって
時にアロエをもいで
食らってやる

根こそぎ食らうわけじゃないので
また大葉は大きくなり
ミニトマトは緑から赤に変わって
実をつける
ああ楽し
アロエはスムージーにして混ぜて食らう
ああ楽し


紫に白の線が入った朝顔の花
食らえん
どうしたものか
見るだけか
押し花か

そうだ
種を集めて
町に売りにゆこう


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古民家

2016年07月03日 | 生活
期日前投票
そんなことを
してみた

所定の鉛筆で
書くんじゃなかった

悔やむ
今度からは
必ず
油性フェルトペンを持ってゆこう

「改ざんなんてしてません、できません」

言葉が言う

時代は変わる

--

ミスドの角の席
本を読んで
何杯もコーヒーを飲んで
読むべき読書を終え


地下鉄に乗って
降りたことのない
駅に立ち
方位を確かめ
階段をあがり
大通りを北へ
交差点を西へ
ゆるやかな
勾配
古民家

バローを目印にして
北へ小道を
道はさらに狭くなり
古民家だらけ
神社があり
古民家を改造した
アンティーク喫茶店
おそらくメニューは
和紙にクレヨンで書いてあるような
ありふれた古風

公園をまわり
道に迷い
電話すると
彼が道に立っていて

古い家
その庭
増築された はなれ
増築した 母屋
台所で麦茶をいただき
何だろうと聞く物
それは井戸だった
台所に井戸があって
そこに蓋がしてある

たくさんの部屋があって
古民家

少し話して
メモを取り
見取り図を書く

あの庭だけではなく
隠れた敷地に
庭があって
野放図

そんなお家を
訪問しては
地下鉄に乗って
帰ってゆく




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そのひとはわたし

2016年07月02日 | 生活
そのひとは
本が好きだった

ひとりで本を読むのが
好きだった

俗物たちと会っては
くたびれて
ひとり
本を読み
庭の草花の物言わぬ
やさしさになごんで
コーヒー屋で
ひっそりと
本を読み
日々を過ごして

たくさんの仕事を抱え
くさくさすると
出かけて
本を読む

そのひとは誰も信じず
自分をかろうじて信じている
知らずのうちに
上手に嘘をつき
でも
優しいこころも持っている

無邪気に喜び
無邪気に怒り
激しい感情を出し
すぐに穏やかな海面になる

髑髏のような
嫉妬と恨みと妬みを
庭に穴を掘って
小さなスコップで穴を掘って
髑髏たちを埋める
そして土をかぶせる
祈るように
鎮まってほしい

髑髏に言う

人が浮「が
浮「とは言わない
平然として
生きてきた

花が咲く
髑髏を埋めた
土の上

髑髏のままでは
苦しいだけで
埋めて願えば
やがて
小さな花ではあるけれど
わたし
微笑む

わずかな喜び
それだけで
幸せ

そっと誰にも
気づかれぬよう
誰かのためにと
願っては
生きて
いる

わたし

小さい


きれいと
誰も言わないけれど
わたし
自信がある
必ず
続けて生きてゆく
誰かのためにと願って
誰かの顔に花が咲けば

せっせと
並べかえ
淡々と仕事をし
きっと最後は
きれいと
みんな
言ってくれたら

切に願って
生きている

いつも
思っているわけじゃない
仕事してるだけ






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アコーディオン

2016年07月02日 | 生活
たまった新聞を
ドサッと
かばんに入れて
地下鉄に乗る

たくさんの駅を過ぎる間
新聞を広げても大丈夫な席を
または連結部にまたがり
地下鉄が起こす風を感じて
活字を読んでゆく

誰だったろう
「どうして新聞は暗いニュースばかりなのか」
暗い気分になる文は
新聞であろうと本であろうと
いっさい読まない

ただ時世の深部を書く記事を
読む
地下鉄に
揺られ

駅で降り
バスの待ち時間がないように
タイムシフトをしているので
すぐにバスは来る

この道
いったい
何度
行っただろう
最初は歩いて
今では土日エコ切符
バスで

見慣れた見物
茶の壁
坂道
歩道橋

鳴海大根

何度見ただろう
友が玄関を開け
迎えるその顔
「やあ」
とは言わない
「どうも」
とも言わない
少し互いに笑みを出し
挨拶の言葉は
「やあ」「どうも」「ちわ」
の混ざった
変な日本語

庭を見ると
たいてい
庭自慢をする
あれを植えたら
こんなに伸びた
鳥がたくさん来る
こないだは
半日かけて
普段聡怩オないところを
徹底的に聡怩オた
スカッとするよ

芝はいつも緑
庭の側面に沿って
さまざまな小さな草であるとか
木であるとか
花が
並んでいる

鉢植えにこれを挿し木したら
こんなになった
これはダメなんだよね

巣箱を作ったら
蜂が巣を作ってしまったのは
いつの夏だったろう

ささっと素早く
手慣れた料理をつくり
ビールを飲んで
あれやこれや

何でもないことを
話して
陽は動く

大きな書棚が二つ
壁一面にしつらえて
さまざまな本が並んでいる
目をひくのは
見たこともない
詩人の特集号であるとか
古書の初版本であるとか
文学の網羅に
彼の人生の一端があるのだけれど
それは部分であって
あとの多々は
ろくでもない事柄で
体ができている

小説の話であるとか
フォークソングであったりと
わたしの根幹が重なることが
長い付き合いの発端

新しい風は
もうあまり吹いてはいないけれど
淡々とした
ハレとケの生活態度は
いつも美しい

互いに生活を大事にする
彼は休みになると
鶴舞の古本市に行って
金子光晴を探す
そしてお酒を飲んで ハレ

朝は4時に起き
夜遅くまで働き
部屋の聡怩オ
洗濯をする
夜 寝入るとき
一日の出来事を思い出そうとする
そんな ケ

時に家人がいて
どうもお邪魔しています
と挨拶なんかして

陽は動く
とうとうと
話して
歌って
アコーディンを弾いてみる

そんなふうに
草は伸び
夜は草も静か

陽は動き
星が動き
風が吹き
夜の雲が
動く

やあ ハレだ
歌おう
寂しさの歌を

やあ ハレだ
歌おう
朝の来る
陽光の歌を

ささやかな
営み
ハレとケ
陽の動き





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秋乃みか/ジャン・メ[ラン

2016年07月01日 | 文学
執筆前の儀式のよう
秋乃みかさんの
『大門のあった街』
読了

小説を読んで
声をあげて
泣いてしまうという
活字が涙で見えないというのは
本当で

拭いては
読み
ページを閉じて

長野の山奥が描かれ始めた時
今でも
書きながら
泣きそうになり
この壮大なシーンは
まるでお釈迦さまの手に
掬われるよう

生きるのは苦しい
辛い
しんどい

でも
こういう救いの作品に出会い
あとに続きたいと切に思う


「何度でも 読みたい 大事にしたい作家」

誰かが解説に書いていた
ジャン・メ[ラン『よき夕べ』

美しい文章




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