kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

春の中で

2020年04月28日 | 生活
    




春の中で
どこぞの後期高齢者の女性が
小径の植栽を
見ていた
小さな花を見ていた
それだけで
気分が良い

春の中で
自転車を走らせ
南へまっすぐ向かう
大津通
久屋大通

矢場町
を過ぎてゆく

朝早いから
まだ人もいない
おそらく
それだけじゃなくて
やっぱり
みんな外に出ていない
密集した場所に出てこない
大型店も小型店も
ほぼ全部
閉店のお知らせの貼り紙がしてある

これが流行病の
街の様子だ
路上には
『自転車は降りて通行』
と文字がある
これは
あまりに人が歩道にあふれているので
危険ゆえ
自転車を押して
歩いてください
という注意書きだ
けれど
誰もいない歩道
春の中で
こういう景を見ておかねばならない
今こそ


ドアを押し
手を消毒し
エレベーターに乗り
少し話して
ドアを開けていだだき
頭を下げ
みんなと会い
椅子に座り
話を聞き
席を立ち
カバンを持って
自転車に乗り
南へ行き
いろいろやって
帰路

途中
寄り道をして
果物を買う

春の中を
帰ってゆく
春の中で
ご飯を食べて
春の中で
眠り
春の中で
目がさめた

いろいろやっているうちに
夜がきて
簡単に夕食を済ませ
春の夜
蒲団に入れば
心地よし


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 音楽家の言葉は心地いい | トップ | 土間の文化 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿